※4月1日深夜の更新ですが、エイプリルフールネタではありません。
これ(タワー基地B/SWメカのルーツを探る〈その3〉)の続きで、
“乗りかかった船”なので、
タワー基地の歴史(変遷)を総ざらい。
今回は日本編。
タワー基地M-115は、
1974年4月に発売された「ミクロマン・ゾーン」シリーズ、
当初のミクロマンの位置づけは、いくつかあるタカラSFシリーズの、“一(いち)ゾーン”。つまり“特区”とか“仕切り”あつかい。
ミクロマン本体の当初コンセプトは、
↓変身サイボーグ(右)の小型版。
だからクリアーボディにメタリックパーツ、裸足という、サイボーグに準ずるスタイルだった。
いわゆる「裸足のミクロマン」(クリアー、イエロー、オレンジ、ブルー)の支援ビークル中、
とどめの大型商品として、クリスマス商戦の12月に、2600円で発売された。
↓アームがブルーなのは、カタログ用のプロトタイプのみで、製品のアームは全てホワイト(黒枠内)。
この記事で“名称不明”とした、
パーツ組み替えの各形態に、公式名があったと知る。
●アドベンチャーワゴン
●ミサイルロケッター
●コメットタンク
●スイミング・ロケッター
●サウンド・タンク
●パワーカプセル
●コスモ・シューター
●スパイダー・カプセル
●ベース・ロケッター
●ミニ・ワゴン
●ソニック・ロケット
●マリンドーザー
●フロンテアマシン
●ハイドロジェッター
↓上の2点は、後輪がカタログと異なるアドベンチャーワゴン。
中段の3点は、ベース・ロケッターと、そのバリエーション。
最下段は、前輪がカタログと異なる、不完全な?ハイドロジェッター。(※実製品では、カタログどおりの組み合わせは無理だったのかも)
翌1975年には、ミクロマンは単独でタカラのメインシリーズに変更。
タワー基地も
↓イラスト箱から、
↑写真箱にリニューアル。
これを機にシールが新たに付属したという情報もあるが、
……the Conning Tower was reissued as part of the 1975 line-up with new box art and stickers for decoration but the toy itself remain unchanged.
ミクロマン関連ビークルにシール付属は、それこそ第1弾のコスモ・カー、
つまり
●バルクリフター
●スカイローダー
●スペースバギー
——からだったんで、
(※ミクロマシンシリーズ=●ホットローダー●スカイランブラー●ジャイロット●ビームトリプラーは、シールなし)
それより大型商品のタワー基地に、
シールがついてなかったなんて、考えにくいが……。
「ステッカーも新調された」という意味か?
The Conning Tower was reissued as part of the 1975 line-up with new box art and stickers for decoration but the toy itself remain unchanged.
とにかく
↓これが、タワー基地のシールを貼った全貌です!
(青字はWikiより)
タワー基地M-115
↓元画像はこちらより。
↑元画像はこちらより。
スペクトルMX光線というミクロマン復活のための光線を放つための基地。
大型の飛行機状のベースの中央から手のようなアームを持つタワーがそびえる独特の形をしている。タワーは分割でき、組み合わせでさまざまなマシーン形態に変形可能だった。
↓いつもながらの、ぎこちなくて要領を得ないタカラ節をお楽しみください。
ベース部分の飛行機も別商品で販売された。
↑
ホントですか?
知らないなあ…。
↓これ(移動基地・1976)と混同してるんじゃないの?
そうだそうだ、そうに決まってる!
タワー基地のWikiに話を戻すと、
このベース部分(ベース・ロケッター)はブロー成形で非常に軽く作られていたため、タワー部分を組み立てると安定が悪いという欠点もあった。
後年、名前にミクロマンの識別番号である「M-115」とあるのは、M11Xタイプのミクロマンが犠牲となりコアパーツとして組み込まれている、という設定が付加された。
初期設定で不採用となった頭部パーツが新造され、M-115ミクロマンが『ハイパーホビー』で誌上限定通販された。
『ハイパーホビー』は、
ミクロナイトかハイパー・ミクロマン(蛍光&蓄光カラー)で、
M-115ベンは、『フィギュア王』じゃないの?
——というわけで、本ブログではなく、
Wikiには、けっこうエイプリルフール(誤情報)が多いね。
タワー基地がデビューしてから5年後の、
1979年のレスキューシリーズの後半に、
成型色替えと一部パーツの材質と形状を変更して、
新タワー基地が発売された。
新タワー基地(レスキュータワー基地)
レスキューコマンド用基地として再発売された、タワー基地のリメイク商品。
単なる色替えではなく、ベース部分がより丈夫なスチロール製になっていたり、コントロールユニットのデザインが変わったりと、けっこう変更されている。
ホワイトを基調に、初代はブルーのライン、新はレッドのラインで、各部形状も若干異なる。
——という点が、くしくも通じる、
↓これ(1977)を連想しました。
売り上げランキング: 8
いや、その2年前の1975年に、
本家ミクロマンのシリーズで、
↓これ(ミクロ円盤UFO)が、あったんですけどね。
↑箱は1種類しかなく、ブルーかレッドかは、追加のシールで表示されていた。
次回は「タワー基地の子ら〈海外編〉」の予定。
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バンダイ (2015-03-28)