「ふぞろいの怪獣たち」は、
本来ならば、バルタン星人の〈その3〉…のはずだが、
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↑今さら見つけた、ファッションバルタンの大判元画像はこちら。
「ふぞろいな怪獣たち」は、次回もバルタン星人です。
(※前回の結び)
消化試合的な感は否めず、
新鮮味にも欠けるので、
今回は浮気して、ピグモンの話題に移りたい。
アミュプラザ博多の開業3周年のリニューアルの告知に、
ウルトラの母、バルタン星人、ダダたちと共に一役買った、
ピグモン。
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↓黄色いリボン、ピンクのマニキュア、グリーンのバッグ以外は、
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↓「ウルトラマンマックス」
第5話「出現、怪獣島!」(2005年7月30日放送)、
第6話「爆撃、5秒前!」(2005年8月6日放送)、
第36話「イジゲンセカイ」(2006年3月4日)に登場し、
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その後、『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』(2009)以来、
ウルトラマンゼロとの共演も頻繁な、
このモデルが、
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すっかり現代のガラモン像として定着しているので、
そのまま使われているわけだが、
そもそもピグモンの正像
初代ピグモン『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」(1966年9月4日放送)
再生ピグモン 第37話「小さな英雄」(1967年3月26日放送)
登場時の姿って、
これとは、およそほど遠いじゃないかって気がしてしまう。
まず、大方の認識として、
ガラモンとピグモンは、
大きさ設定
(ガラモン:体長40メートル 体重6万トン
ピグモン:身長1メートル 体重10キログラム)
以外は同じで、
完全に同一の着ぐるみが使用されている、
と思われているのではないか。
↓これがガラモン。(※本編撮影終了後のデパート展示用に、顔と胸を赤く塗り直したもの)
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↑これが元祖ピグモン。(※初代ピグモンのスチル写真は存在しないため、劇中フィルムのコマ焼き/画面キャプチャで代用される)。
同じじゃん?
いやいや、並べて見るとわかりますが、
ピグモンには、「首」に相当する延長部があり、
↓(右)「ウルトラマン」第8話「怪獣無法地帯」劇中のピグモン。
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↑「ウルトラマン」第37話「小さな英雄」に登場した再生ピグモン。首の延長部がよくわかる。
「再生ピグモン」に至っては、
付け足したトゲ(ヒレ)が顔の輪郭のバランスを崩し、
さらに全体に真紅(原色の赤)が上塗りされ、
唇の色が、オレンジからパープルピンクに変更されている。
さらにピグモンは脚も15センチ延長されて脚長になり、
ガラモンの約1メートルから、(首の15センチ延長と併せ)30センチ背が高くなっている。
↓ピグモン(左)の実測身長は、ガラモン(右)より30センチ高かった。
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同じ桜井浩子と並んでも、ガラモン(右)は肩まで届かず、ピグモン(左)は顎を越える。
というわけで、ガラモンとピグモン、マックス以降の21世紀版ピグモンは、
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並べて見れば、こんなに違う。
だが、本来ならば、ピグモンはガラモンの着ぐるみを無改造で使い回す予定だった。
ビデオやデジタル機器と無縁の時代、
↓フィルムのコマ焼き(右)も容易でなかった1970年代には、怪獣図鑑にピグモンのカラー写真を掲載するには、
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ガラモンで代用するしかなかった。
内部図解の参考にされたガラモンのカラー資料写真は、
ケイブンシャの「原色怪獣怪人大百科」で、ピグモンとして紹介された(右下角)。
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それができなかったのはなぜ、というところで、続く。