スケジュール的には、
『エイリアン・コヴェナント』をみるつもりが、
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近場では吹替版ばかり上映され、
字幕版との上映時間が合わず、
前に触れたことのある、こちらに。
あさひなぐ
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2017/９/24 イオンシネマ越谷レイクタウン スクリーン３ Ｆ列13席
邦画を観るのは、
２月25日の記事、
「相棒 -劇場版IV- 」（2017） 以来で、久しぶり。
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邦画と言えば、
予告編まで含め、
今どうしても作らなくちゃいけない作品なのか、
観なくちゃいけない作品なのかという疑問が拭えない。
『あさひなぐ』だって、そういう部類と言われればそうだが、
アイドル起用で厳しい批評を避ける思惑かと邪推したが、
なかなかどうして、
まともで立派な仕上がりだった。
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乃木坂をメインに据えるという縛りがあるにせよ、
「いやいや、高２じゃないでしょ」
の白石麻衣（25）
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「それ以上に、高１はありえないでしょ」
の桜井玲香（23）
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松村沙友里（25）
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等々が、観客がすんなりと劇中に没入するのを阻む中、
「これで乃木坂？」な下ぶくれのルックスでも出演しているだけに、
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伊藤万理華（21）が,
演技者としての資質は一番高い。
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次に画面をもたせ、緊張感を漂わせるのが、
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ライバル校の高１エース役の生田絵梨佳（20）。
主役の西野七瀬（23）は、
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斎藤優里（左）と中田花奈（右）は、導入部のみの登場。
役者としては全然ダメでも、
そのたどたどしさが、この役柄とあっていて、
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ハラハラしながら見続けるという意味では適役だった。
高１役でも違和感がないのも、
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面長でメガネが似合うのも、
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舞台版でこの役を演じた齋藤飛鳥より良かったんでは。
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このように乃木坂に主役を限るという制約や、
さらに舞台とメンバーを振り分けるという縛りがあっても、
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相当に吟味を重ねた好キャスティングなのに対し、
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その他の役、特に男性陣は、
適役は他にも見つかっただろうに、
なぜこの人？
という、
↓こんな人や、
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薙刀（なぎなた）部の顧問の小林先生は唐突に現れ、終始ジャマモノ感が拭えない。
演じた中村倫也は、スケジュールが合えばウーマン村本でも代役が務まったのではと思うほど、
存在感に欠けると言おうか、据わりが悪いと言おうか…。
↓あんな人のオンパレード。
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どうしてこの役に森永悠希が？
『しゃべれども しゃべれども』（2007）の子役でしょ？
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岡田斗司夫の子供時代みたいな風貌で、
個性といおうかクセが強すぎ、
白石麻衣の弟役で、主役とのほのかなロマンスが成立するのは、
絶対にこいつじゃないだろ感が、ひたすら続いた。
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舞台（姉役は若月佑美）の七瀬公の方が、
はるかに適役なのに…。
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ほかにも、
ライバル校の顧問の美人先生役の池田夏希が、
アップで全く映らず、広報スチルさえ見あたらなかったり、
依田理事（角替和枝）に寄り添う審査員？や、
寿慶（江口のりこ）の弟子、
郁林役の藤谷理子等、
映画を観ていて、こちらが注目した役者に限って、
キャスト表に載っておらずたどるのに一苦労で、
舞台版よりことごとく扱いが悪いのも解せない。
そもそもは、
ケンドーコバヤシ先生の
「アッパレやってまーす！」2017/8/16放送分のオススメで、
観ることになった『あさひなぐ』だが、
言っても本人の出演作が、
『さらば愛しの大統領』（2010）だったりするので、
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話半分に受け取っていたが、
たしかに鑑賞後に満足感が残った。
脚本、監督の英勉（はなぶさ つとむ）は、『ハンサム★スーツ』（2008）が初の映画監督作。
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同時期公開の『進撃の巨人・後編』を完全に駆逐したし、
『あさひなぐ』と公開時期が重なっている『トリガール！』（2017/9/1公開）も評判が良く、
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手堅く成功作を生み出せる監督として、
評価すべきでしょう。
しいて問題点を挙げれば、
宮路真春（白石麻衣）は、薙刀の才能とは裏腹に、
補習授業がしょっちゅうな学力不振のキャラなのだが、
教師の「教」の字をそらに書くとき、
画面に顔も収める関係から、
鏡像でなぞっており、
それはどうかなと言う気がしたが、
観てから２日後にようやく気がついた程度なので、
些細なことかも知れません。
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あさひなぐ
は、
あさひな ぐ
あさ ひなぐ
あ さひなぐ
ではなく、
あさひ なぐ
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旭 薙ぐ
（「東島 旭＝とうじま あさひが、薙刀をする」の巻）でした。
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