本日のメイン記事、
「なぜか今頃」の12回目は、
【1回目】『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』
【2回目】『デッドプール』
【3回目】『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』
『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』
【4回目】『スター・ウォーズ ジェダイの帰還』
【5回目】『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
【6回目】『ブレードランナー2049』
【8回目】『ルパン三世 ルパンVS複製人間』
【9回目】『きたぞ!われらのウルトラマン/劇場版ウルトラマンX』
【10回目】『エイジ・オブ・ウルトロン』
【11回目】『スリー・ビルボード』
2018/7/2 ネットテレビ視聴 吹替版
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筧(かけい)美和子がオススメする映画にハズレなし!
『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016)
『スリー・ビルボード』(2017)
に続き、
またしても大当たり!
彼女はハズレ(駄作)映画を観ず、
アタリ(名作)映画しか観ないのか?
本人(右)は、「めちゃくちゃ映画は観る方」らしく、
あえて作品名を出す時は、それだけの価値があると言うことらしい。
確固たる選択基準もあって、
ミーハー映画の
『アナ雪』(2014)とか
たしか観てないらしい。
いや、それは
前に水曜日の『アッパレやってまーす!』で、
いっしょだった柏木由紀の方か……。
とにかく筧美和子には、
「ヒットしているから見る」というミーハーな判断基準はなく、
方向性はむしろその逆。
人知れず公開されて、ひっそりと上映が終わるような作品を逃さない。
しかもアタリ映画とハズレ映画をかぎ分ける才能と、
さらにそれを人に伝える才能もある。
これって、実はすごいことですよ。
たとえば皆さんは、
何を判断基準に映画をご覧になりますか?
本ブログで何度も取りあげているように、
Yahoo!の映画レビューは情報工作や印象操作が盛大で、
常時監視を怠らないと、
信用できない状態にある。
魚拓を取っておくべきだったと返す返すも悔やまれるのは、
一般公開の6月29日の午前中、
つまり日本で鑑賞できたのはまだ、
前日6/28木曜日深夜の、前夜祭に足を運んだ客だけだった頃。
『エピソード7』の時にはネット発売開始たちまち完売だったSW前夜祭興行も、
『ハン・ソロ』に限ってはどの劇場も満席には至らず、
さらに映画レビューにわざわざ書き込んだ人なんてよほどの物好きだったので、
票数はごくごく少数、とはいえ精鋭だった。
なにしろ熱心なファンの率直でウソ偽らざる感想で、
最も信頼できるはずだが、
期待はずれ/ガッカリ/失望ばかりが目立ちまくりで、
あくまでもその時点では、
最低評価の星一つのスコアバーだけがダントツに伸びていた。
(ほぼ全員が星1評価)
それが今じゃあ、これですよ。
2018/8/4夜
『ハン・ソロ』最初期評と似ている現時点のスコアバー分布を、
他作品で探してみると、
色々と話題?の『未来のミライ』に行きあたるが、
『ハン・ソロ』の6/29午前中のスコアバーはこんなものではなく、
星2〜5までのバーはもっとうんと短く(ほとんどなく)、
星1のバーだけが、この2倍ぐらいの長さがあった。
公開初日にこの評判はさすがにまずい(客の入りに影響を与える)が、
情報操作は段階的に行われ、完成までには時間がかかるため、
それまでバー分布や酷評レビューをのぞきこまれないように、
「十分な数の評価がありません」と、
「ただいま情報工作中」のウラ告知が出されていた。
そして今では、
初回とは正反対の総合評価。
これで操作/工作を疑わない方がどうかしている。
『未来のミライ』だって、
東宝(配給)/日テレ(製作)としては、
昨夏の『メアリと魔女の花』(未見)
からの挽回(=『君の名は。』越え)も期待されているだけに、
Yahoo!映画レビューで情報操作がない方がおかしいので、
もしかしたら、
操作をしても依然としてこのバー分布という
「焼け石に水」のサイテー状況なのかも知れない。
いや、これはまずいでしょ。
こういう場合、
レビューの高評価は読んでもどうせ工作なので参考になるわけないため、
星一つ評価だけを拾い読みすると、
おおむね論評は一致している。
削除される恐れがあるので、
ここに転載しておこう。
【以下転載】
こころ、つながる、瞬間
(2018年8月1日 22時47分投稿)
本編が始まってから15分くらいか。
くんちゃんの声の違和感がぬぐえないな、あまり面白くないなと感じ始めた頃。
前の席の女学生がスマホを取り出して堂々と操作し始めた。
おいおい上映中だぞ?光が漏れまくりだろうが。ふざけんなよ。注意したろか?
と普段の僕なら思っていただろうが、映画の内容が絶望的にいまいちなのだからそこまで不愉快にならなかった。
むしろ金のない学生がなけなしの小遣いでせっかくアニメ映画を観に来たのに、中身は糞シナリオで耳障りな下手くそ演技の奇声を聞かせられていたのだから同情すら感じる。
驚いたのはそのあとだ。
なんと僕の隣の席に座っていたご婦人もスマホを取り出したではないか。某掲示板サイトを開いて何やら書き込みをしていらっしゃる。
そして気がつくと周りの人が次々とスマホをいじりはじめていた。
客の民度、最悪だな!!
とは思わなかった。
前述の通り、この映画の内容ではしょうがないよな、みんな時間を有効に使いたいよな、と共感してしまったからだ。
結局僕はスマホを取り出さなかったが、映画の内容よりも隣のご婦人のネットサーフィンを眺めている方が楽しめたしずっと興味深かった。
誰もミライの未来に関心などない。
ある意味で我々観客の心はひとつになった。
そんな映画体験だった。
【転載終わり】
私自身は『未来のミライ』にわざわざ金と時間を費やすほどのゆとりがないが、
これを読んで逆に、
どれだけひどい体験なのか味わいたくなったんだから、逆宣伝効果があるんでは?
たしかに、かすかな予感はあった。
『ルパン三世』PART5が
放送休止になった6/27(ただし全24話なので、当初から休止の予定だったのかも)の深夜、
日テレでは『未来のミライ』特番
(日本テレビ 2018年6月26日(火)26:09~26:39)
が放送されてたが、
その内容にまったくそそられず、なんとなくイライラした。
その時思い出したのは、
日テレのアニメ特番にロクなのがない
ということで、
宮崎駿全盛期のジブリ特番でも、
スタッフが宮崎監督を囲んで合唱するなど、
ゆるくてぬるいグループ団結を示す場面にイライラした。
※どの作品かは忘れたし、全編を見通したわけではありません。
羽佐間 道夫(はざま・みちお)氏がナレーションでした。
ファンが見たいのは、そういう“偽装でよそ行き、そとづら”の現場じゃない。
と言う欲求不満を満たしてくれたのは、
「今は亡き」(笑)かつてのNHKで、
BSアニメ夜話スペシャル「とことんルパン三世」
放映日:2008年7月29日(火)
ルパン三世 誕生秘話
だった。
放送からずっと後でネットで偶然動画を見つけて、その濃すぎる内容に衝撃を受けた。
監督とテレビ局、アニメ会社の衝突が当時のままに描かれている!
ソフト化はされていないが、
幸い、大隅監督のインタビューはテキスト化されているので、
動画が閲覧できない方も、ぜひご覧ください。
それともう1本の感心した番組は、
『ふたり コクリコ坂・父と子の300日戦争~宮崎駿×宮崎吾朗~』
(2011年8月9日放送)
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【その1】ドキュメンタリー『ふたり』を見て思う
【その2】創作動機と創作意欲/『ふたり』を見て思う
【その3】ル=グウィンの苦言/『ふたり』を見て思う
【その5】裏切りの連鎖/『ふたり』を見て思う
【その6】ハヤオ・アイデンティティー(駿の素性)/『ふたり』を見て思う
【その7】Wikiの愚行/『ふたり』を見て思う
【その8】鈴木Pの素行/『ふたり』を見て思う
【その9】駿の事情/『ふたり』を見て思う
【その10】吾朗の事情/『ふたり』を見て思う
たとえ心温まり、(「アルプスの少女ハイジ」のように)悪意のある人間が登場しないアニメ作品だろうと、
その作品の制作現場の人格は裏腹で、
宮崎駿氏がものわかりのいい温和な人物でなく、
いつも不機嫌で気むずかしいのが、
隠さずに赤裸々に映し出されていた。
岡村隆史が、「めちゃイケ」でまねていた人物像は、
この番組に由来するのではないか。
そうそう、話ついでに、
乃木坂の昔の番組動画(2018/07/26公開)を見ていたら、
「乃木坂ってどこ?」(2011/10/3〜2015/4/13)の
と問い詰められた男の子って、
あっとビックリ!
「青春高校3年C組」(2018/4/2〜)の、
黒田照龍(しょうりゅう)クンじゃないですか!
2001/5/26生まれの現・17歳。
「工事中」放送時は10〜13歳。
同じテレ東の番組だし、きっと子役タレント事務所に所属してたんでしょ。
つまり、
- 筧美和子がアタリ映画を見のがさずに鑑賞したり、
- 岡村隆史の宮崎駿のモノマネが秀逸だったり、
- (私が)数年前のアイドル番組から意外な旬の顔ぶれを発見したりと、
一般市民が見過ごしがちなことを敏感に察知するアンテナを張り巡らせている人たちがいる。
そういう敏感なアンテナが反応して、
真実は状況証拠の分析でおのずと明らかになり、
意図的な情報工作=印象操作もまた、
その事案に注目し続けていた“めざとい”人間には、あっさりと見破られる。
とにかく私は、
クリエイターの実像がえぐり出される番組なら歓迎だが、
単なるプロモーションのヨイショ番組には興味がわかない。
同番組で初めて細田守監督の顔に接したが、
「アイドリング!!!」の森洋介ディレクターみたいに、
「目が笑っていない」(=酷薄そうな)予想外の悪相で、
失礼ながら、あまり魅力を感じなかった。
そして公開されてからずっとの『未来のミライ』の評判の悪さ。
そういえば、
こんな事態を迎えて、
細田作品の熱烈な信奉者である、
“あの人”はどうするんだろう?
細田監督の『サマーウォーズ』(2009)をとにかく褒めちぎり、
細田監督自身を自分のラジオ番組にも呼び寄せて対談も盛りあがり、
その勢いを買って顔見知りの映画評論家に『サマーウォーズ』への同意を促すも、
- 「村上隆チックなルックが苦手」
- 「パソコンやネット攻略と言えばキーボードカタカタは安直」
とケチョンケチョンで番組が意図通りに進まず、
とっちらかった印象で終わってしまった、あの人は?
あれから9年。
この人のラジオ番組は色々と推移したが、
映画批評コーナーは今でもある。
『未来のミライ』は7/20に公開されたのに、
なかなか番組で取りあげられず、
2週間後の8/3にようやくだった。
恐る恐るYouTube(非正規)配信で聴いてみたが、
まさに怖れていたとおりの事態。
端的に述べると、
「褒めるのが、よりによってそんなとこ?」
で、
惑星ジェダで、カイバークリスタルの採掘場面がないからダメ
という、言いがかりにも等しい難癖を聴いたのを思い出した。
もしもそこが改善されたとして、
『ローグ・ワン』は、カイバークリスタルの採掘場面がきちんと描かれていたから良い映画
になんかなるわけないのと正反対に、
『未来のミライ』で、彼の番組で優れたアニメ表現技法だと褒められたところがたしかにそうだからといって、
たちまちキビシイ世評がくつがえされ、
『未来のミライ』が名作に転じたりするわけないといえば、
伝わりやすいだろうか。
そもそもこの人、
映画はまったく専門外だったからこそ、
一般観客があたりまえに感じる気持ちをないがしろに、
業界の常識がまかり通るズレを是正する意気込みで映画評を始めただろうに。
つまり、筧美和子や岡村隆史のように、
一般の人が見過ごし、あたりまえに受け止めがちな部分に、
独自の敏感なアンテナを張り巡らせて、
疑問や問題を感じ取る映画の見張り役(=ムービーウォッチメンの一人)だったはずなのに、
いまや時折立場が完全に逆転しているので、
もう私としては、この人の映画評を聴く意義や価値を見いだせない。
ただし、立場の変化からの、
姿勢や発言、論調の推移は大いに理解できる。
自分の例を挙げると、
押井守の『立喰師列伝』(たちぐいし れつでん/2006)と言う映画の試写会に行った。
出演者の鈴木敏夫(スタジオジブリのプロデューサー)が、
披露試写の壇上で本作を「押井監督の最高傑作では」と評していたが、
いざ上映されると、いやはやひどいもので、
私もぐっすり寝たが、周りもほとんど眠っていた。
そもそも鈴木敏夫という人物に信用はなかったが、
こんな作品を最高傑作と評するこの日に、
プロデューサーのくせに映画を見分ける目がまるでない、
徹底的に卑しい人物像が浮き彫りになって、ますます嫌悪感が増した。
川井憲次の音楽だけは、映画の出来と無関係に、すごくよかった。
試写後に「ダメだこりゃ」な気分で会場を後にすると、
DVD用だかの素材撮りでカメラを向けられ、感想を聞かせて欲しいとのこと。
それに応じはしたが、
本心は語らず、「押井監督には今後も我が道を進んで欲しい」というのが精一杯だった。
本音を言っても、どうせ監督には届くはずがなく編集で切られるだろうし、
大人げなくムキになって酷評したって、
押井監督の次回作の質の向上につながるはずもないんだからと、
割り切ってそう言うしかなかった。
その後の押井監督作『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』(2008)もさっぱりダメで、
この人には何も期待できないなと見かぎりながら、
どうして観たのか覚えていない
『真・女立喰師列伝』(しん おんな たちぐいし れつでん 2007)は、
意外や、とてもおもしろかった。
押井パートは冒頭(金魚姫 鼈甲飴の有理)と最後(ASSAULT GIRL ケンタッキーの日菜子)で、
どちらもきちんと成立していたので、この人は短編向きで、長編では気力が持続しないんだなと見透かせた。
ラスト一つ前の、
「歌謡の天使 クレープのマミ」
- 監督・脚本・撮影・VFX:神谷誠
- クレープのマミ:小倉優子
- クレープ屋店長 岡林耕造:池内万作
——というのが、めちゃくちゃおもしろかった!
ここで『未来のミライ』評の対象ラジオ番組を、
YouTubeで視聴した件だが、
担当放送局は、音楽を抜いてポッドキャスト配信という二度手間をやめてずいぶん経ち、
生放送を聞き逃してタダ聴きするにはそれしか手段がなかったからだが、
コメント欄が意外な拾いものだった。
というのも、
ここまで私なりの執着ぶりで見抜いてきたことが、
動画のコメント欄に書き込む人にも、あっさりと見透かされているのがわかったから。
ウォッチメンは、どこにでもいる!
さて、ようやく本題の『ノクターナル・アニマルズ』だが、
とにかく、映画の常識やありがちなパターンをことごとく覆す衝撃的な作品。
ドラマの根底には芸術や小説(創作/ドラマ)が題材にされてるが、
あえてそれを映画というメディアで描いたところも秀逸。
本来は美を追究するはずの芸術が、
醜(しゅう)やグロテスクに目を向けたり、
そもそもはヒューマニズムや愛情を希求すべきドラマが、
根源悪/性悪説や憎悪をメインに取り沙汰したりと、
対比とコントラストが際立っている。
悪人のどうしようもなさ、みっともなさ、ヘンタイぶりが、
見事に描かれていて、その鮮烈さに驚いた。
悪の行動が染み付いた人間の特徴は、
- 確信犯的にウソをつく=自分の犯行に罪悪感を覚えない
- 加害者なのに被害者面(づら)をする
- 自分に非はなく、相手の対応の不手際を責める
- 犯罪者が逃げ切る抜け道や救済策を知り尽くしている
- 極悪人ぶりが人相や態度に表れる
ウルトラマンゼアス2の併映に
『最強への道~WELCOME TO THE K zone』
『ウルトラマンコスモス2 THE BLUE PLANET ムサシ(13才)少年編』
MOVIX亀有のみだけど 「ウルトラマンサーガのディレクターズカット版」