ウルトラマンのパチモン、
チャイヨー版についての3回目。
PART1
PART2
——をやる予定だったが、
その前に、
正規なのにパチモンくさい、
ウルトラマンオーブについて。
本ブログの初紹介記事では、
画像満載で、規定文字数に気を遣わざるをえず、
省いたオーブの第一印象を、
「既存ウルトラマンの部分の寄せ集めで、
パチモンメンコの絵柄みたい」
——と、
フェイスブックやツイッター、
アメーバなう、ミクシィのブログ告知で書き添えたところ、けっこうウケた。
そこでパチモン絵柄を実際のメンコに探ってみたところ、
↑中国のパチモン絵本。
絵のうまいヘタはさておき、
デザイン自体は意外と元ネタに忠実で、
ぶっ飛んだものは見つからなかった。
怪獣はともかく、ヒーローの場合は、
元ネタ人気にあやかってこそのパチモン、
つまり元ネタがわからなくては意味がない
ということもあろうし、
この道には今や権威もいて、
コミュニティまで形成されてるらしいので、
たんに自分の探し方が、ヘタクソなだけかも知れないが。
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しかし、オーブの3態を目にした時に、
「こいつら、前にどこかで見かけたよな」
という既視感(デジャヴ)は拭えず、
加えて公式発表の当日、4月25日から、
「ウルトラマン」「パチモン」で画像検索すると、
早々とウルトラマンオーブの画面にヒットする
というゆゆしき現状もふまえて、
手順を逆にし、
オーブの姿を手がかりに、
似ているパチモンを探すことにした。
すると成果は、たちまち上がった。
スペシウムゼペリオン
↑右のロボットは、
↓コスモス・ルナモードをパクっており、
同「コンバット・フォース」シリーズには、レオをパクったものもある。
ハリケーンスラッシュ
ゼロに由来するボディカラーの青が、
偉大なる「パチの先輩」、
↓マルサンのウルトラエースのカラーバリエーション(左)に通じる、
フレンチブルーなのはともかく、
ポーズがエスパー伊東の「ハイー!」
なのは、さっぱり解せない。
まあ、「かかってきなさい」の構えなんだろうけどさ。
バーンマイト
バーンマイトの「マイト」は、
↓タロウの自爆技「ウルトラダイナマイト」
↑「バーン」は、メビウスバーニングブレイブに由来するだけに、
体色の赤が、21世紀のウルトラマンの統一色の
↓純赤(レッド/スカーレット・右)ではなく、
↑レオまでのなつかしき昭和色の朱色(シャインレッド/バーミリオン・左)。
というところが、
↓このぬりえと、モロかぶり。
というわけで、
ここまでが、
いきなりそっくりさん(49)
(48はこちら)
で、
ここからは、
よげんの書(26)
(25はこちら)
この「ウルトラぬりえ」、
1967年2月19日に登場したザンボラーがパクられてるので、
描かれたのは67年以降にせよ、
1966年の初代ウルトラマンAタイプと、
それを描いた南村喬之あたりにまで元絵をたどれる一方、
1972年、つまり元ネタ初代マンAタイプから6年後の
↓ウルトラの父(左)、
1973年、7年後の↑タロウ(中)という、
角のあるウルトラマン2人を見越していて、
さらには2016年、
つまりはイラストの元ネタから50年も後の、
オーブ バーンマイトのボディカラーまで、
予見していた?のがすごい。
↑「ぼくたち、オーブ・バーンマイト3兄弟です!」
この、「ウルトラぬりえ」シリーズ、
なかなかの名作(迷作)ぞろいで、あなどれない。
元画像は、上掲のもの共々、このブログより。
元画像はこちらより。
※どちらもパチを言い訳に、無断でパクリました。
2011年のステージショーのみ登場の、
↓ニセウルトラマンレオ(SR・右)=画像やフィギュアは個人制作のカスタムに、なぜか酷似していたり、
顔つきが「エース」から半年遅れの、1972年10月デビューのアイアンキングとの折衷案風だったり、
さらには、
よく見りゃ号泣(滝の涙)キャラで、2004年のダークメフィストにも通じ、
↓1970年代前半当時の石森キャラとも、
はたまた1977年の海外の
↓SWキャラとも通じるばかりか、
「落涙ウルトラマン」に限れば、
2002年以降の「カオスの涙」をうんと先取りした——
↓カオスウルトラマンは“泣いている=涙を流している”のに、
↑カオスウルトラマンカラミティは“泣いていない”という謎。
——そのシンクロ率がとにかくハンパなく、
未来予見性がきわめて高いという点で、
本ブログとしては、
「ウルトラぬりえ」は、「よげんの書」認定である。
…と、いうわけで、
またしても本題
「チャイヨーのウルトラ戦士」
が先に進まないのであった。
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堤 哲哉