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SWエピソード8のひみつ

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順番から行くと、
Aウイングについての話の続き……ですが、


記事作成には時間がかかるので、
本日は別の話題。

ただし、ネタバレ、
しかもけっこう信憑性が高いので、
『エピソード8(Ⅷ)』について何も知りたくない方、
ネタバレは一切カンベン、
と言う方は、本日の記事閲覧をご遠慮ください。


“『エピソード8』のプロット流出”
というネタは前にもやった
が、
カイロ・レンがレイに、
「私はお前のイトコだ!」と言い放つなど、
あまりにあからさまで、ひねりも何もなく、
捏造、
つまりオレ様の考えた「エピソード8」を、
流出情報に偽装して流布させた
可能性が高かった。

それでも評価できたのは、
スノークが、皇帝パルパティーンのなれの果て
しいいいぶ
というところで、
その理由は、
現実には「なし」(ありえない)だが、
SWとしては、「あり」だったから。

だが今回のやつは、
『フォースの覚醒』を見て、いかにも誰でも予想がつくような、
「レイの父はルーク、つまりレイはルークの娘」(最低レベル)
ふたり
レイの父母はハンとレイア、
つまりレイは二人の娘で、カイロ・レンの妹
」(いくぶんまし)
yoio
——とは一線を画し、
なかなかぶっ飛んでいるだけでなく、
「レイはハン・ソロの娘じゃない」という、
レイ役デイジー・リドリーのインタビューでの発言や、

JJエイブラムスの、
「レイの親は、『フォースの覚醒』には未登場

おおおおお
という証言とも一致するし、
何より流出前には、
世界中のネット市民の誰一人として、
予想できなかった内容だからだ。

と、もったいぶったところで、
↓これがプロットの全貌。


「英語がわからないで、よかったよ」
という方には、
ここに日本語訳もありますよ
(※閲覧は自己責任で)

なにせSWはSFでも「スペースファンタジー」で、
「サイエンスフィクション」ではなく、
それは『フォースの覚醒』の、
特にスターキラー・ベース周りのグダグダさ加減で、
もはや
いっそう際だってしまったが、


↑この下ぶくれの絶望的なオッサン顔のアジア系が英語を達者に話す様子はなんかムカつくが、言ってることは科学考証、SF考証としてはかなりマトモで、他の動画とは視点が大きく異なる。

今回の流出プロットでも、
SFとしては「なし」でも、
SWとしては「あり」

は健在。

さかのぼれば、『エピソード1』(1999)での、
シミ・スカイウォーカーの証言、
シミ
「息子(アナキン)には父親がおらず、
いつのまにか身ごもり、産んで育てただけのこと」
クワイとシミ
を、真実から目をそらすための言い訳と捉えず、
額面通りに受け取るところから始まっている。

SFなら、
アナキンは、人為的にフォースを強化されたクローン実験の初期モデル
とするあたりが妥当だろうが、
「現実にもイエス・キリストの例があるのに、
どうしてSWでやっちゃいけないはずがある?」
と、
フォースの発現による処女懐胎
アナキン坊や
——というのを作品内での事実とし、
その延長線上に、レイを置いた。

これはかなり変則的な、
ダース・ベイダーの復活であり、
「ああ、そういえば」と、思い当たるフシもある


誰の発案かは知らないが、
まさに「コロンブスの卵」

「なかったこと」にされたと思っていた、
プリクエル3部作『エピソード1・2・3』
も破棄せずに尊重しているし、
この設定を主軸に据えれば、
『エピソード7・8・9』三部作の成功も、
約束されたも同然。

JJエイブラムズが、ためらいなく自信を持って、
『フォースの覚醒』の監督業に取り組んだ、
精神的なバックボーンがこれだったのかと、
ようやくにして、うなずける。

あんのじょう、世間は思惑通りに反応してくれて、
(ジェダイは結婚しないのに)「レイはルークの娘だ」
「いや、ハンとレイアの娘で、カイロ・レンの妹だ」
(だからジェダイは結婚しないって言ってんのに)
「いや、レイの英語はイギリス式だから、オビ=ワンの娘だ」
と、全員ひっかかってくれた。

↓イトコ同士では、ほとんど無意味なこの場面にも、
akasita
↑兄妹以上の、皮肉な意味合いがこめられていたりする。


また、わざと観客が奇異に感じるように仕組んだ、
レイの完全無欠ぶりにも、
大半の人が、まさに思惑通りの反応、
「絶対おかしいだろ!」
を示してくれもした。

ではあるけれど、このネタバレをもってして、
今や完全に見透かされ、
地に落ちた格好の『フォースの覚醒』の評価がいきなり覆り、
手放しの高評価に逆転したりはしない。

なぜなら、
「レイは○○の××」
という、『エピソード8』の肝(きも)に至る前段として欠かせない、
「カイロ・レンはハン・ソロとレイアの息子」
の説明と、それがもたらすドラマ語りだけに手間取ってしまい、
それ以外のツナギや穴うめの要素がまったく無思慮で、
スカスカでいいかげんだった事実は変わらないどころか
むしろ改めて浮き彫りになってしまうからだ。

これと同様に、
『エピソード8』流出プロットも、
レイにまつわるあれこれだけは興味が沸いても、
どうせ残りはつなぎや穴うめと知れているためか、
実につまらなく、
何度聞いても、
何度読んでも、
さっぱり頭に入って来ない
し、
フィンだとかポーだとかの、添え物たちのたどる過程なんて、
ほんと、どうでもいいって気になる。

あんのじょう、世間も同様で、
↓レイ関連だけを抜き出した動画も、当然の成り行きで登場。


スノークの正体は、
『エピソード9』でのネタばらしに取って置かれるのでは?


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