これ(タイ・ファイター【前編】/バンダイプラモ・6)の続き。
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【後編】のつもりでしたが、
例によって長くなったので、
本記事は【中編】とします。
なにせ一般型のタイファイター(LN)は、
ヒーローメカではなく、やられメカ。
つまりショッカー戦闘員みたいなザコキャラなので、
あまり思い入れもなく、
実物(映画の特殊撮影に使われたスタジオモデル)に、
どれだけ形状や細部が忠実かには、
あまり興味がない。
とにかく映画公開当時(1978年)は、
タイ・ファイターのスケールモデルといえば、
タカラレベル(mpcの輸入版)のベイダー専用機
(※1/48なのに、日本表記は1/32)しか、
まともなプラモがなく、
↓このプラモに関する、
正確無比な最新情報はこちらで!
一般型のタイ・ファイターのプラモは、
タカラの300円ミニモデルが、かろうじてあるだけ。
↑成型色がゴールドなのは、同シリーズのC-3POと金型を共有していたため。
このへんの経緯は、こちらでどうぞ。
300円ミニモデルは、
ケナーのフィギュア用ビークルの
縮小版だったから、
さすがに翼は大型化(=中央の球形モジュールは小型化)されたものの、
その球形ポッドの背面に、
ケナー玩具では電池ボックスだった出っ張りが、
そのまま引き継がれて無意味に生えているなど、
なかなかヤンチャな出来だった。
それに比べれば、
後年のどんな製品化でも、相当マトモなはずだから、
タイ・ファイターのキットへの、
期待度や要求水準が、そもそもかなり低い。
そんなこんなで、
1993年のアルゴノーツ(アオシマ)のレジンキットを皮切りに、
(中)左がファインモールド、右がアルゴノーツ。こちらより。
(下)上がファインモールドで、下がアルゴノーツ。こちらより。
その4年後の1997年の〈特別篇〉に合わせて、
ようやく本家のAMT/ERTL(アーテル)ブランドから発売された、
タイ・ファイターズ(=2機セット)は
形状的にはそこそこ満足がいったが、
(その1・その2・その3)
スケールが1/51と、いかにも中途半端で、
↓中段の作例は、同スケールなのを生かし、向かって左側をインターセプターに差し替えたもの。
画面に近いため、左の方が大きめに写っている。
↑これは1983年の『ジェダイ』時に発売された、
mpcブランドのスナップキット、
タイ・インターセプター(スケールは非表示)に合わせるためだった。
※45分もある、長い動画です。
というわけで、
これ以降のタイ・ファイターのキットにこちらが期待するのは、
もっぱら厳密なスケールに基づく大きさ……なんだが、
これがどうにも信用できない。
だって、バンダイの前に、日本でSWプラモの製品化権を持っていた、
ファインモールドのタイ・ファイターだって、
最後発の強みを生かして決定版を目指していたはずなのに、
明らかにスケールが、表示よりも小さかった。
ということは、ほぼ同大のアルゴノーツもやっぱり小さい。
↓左からファインモールド1/72、バンダイ1/72、ファインモールド1/48
↑中段と下段は、同1/72スケールの、ファインモールド(小)とバンダイ(大)の比較。
ファインの1/72発売は、『エピソード2 クローンの攻撃』が公開された年、
2002年の4月、
つまり1977年の1作目から四半世紀(25年目)なのに、
まだ正解に行き着いてなかったわけで、
となると、2010年に発売された同社の1/48だって、
大きさが正確だという保証はない。
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バンダイの1/72タイLN(エルエヌ ※ボックスはIN=アイエヌと誤記)は、
先に発売されたベイダー機(アドバンスト)と、
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共通部品も多いため、
同社のタイ・ファイター同士を並べるぶんには支障はなく、
その対比は正確無比で、
↓まさに劇中どおりだろうし、
DORO☆OFF(どろおふ)のメンバーなら、
↓このサイズでも、
↑ここまで仕上げるらしいけど。
ベイダー機と一般型の大きさの釣り合いが取れているのは、
ファインモールドの1/72スケールでも同じはずだが、
作例画像は、このページより。
なんとなく、翼(ソーラーパネル)が厚ぼったい印象だが……き、気のせいだよね。
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ことXウイングとの対比となれば、
話は違ってくる。
↑ベイダー機とXウイングの対比が正確でないと、当然一般型タイとXウイングの対比も正確なはずはない。
というのも、バンダイのXウイングは、1/72スケール表示になってるが、
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きちんと実測すると、1/79.4、つまりほぼ1/80だと発表した人がいる。
同じ人(マルコ・オスターホルツ Marko Osterholz)によれば、
ファインの1/72スケール表示のXウイングは、実際は1/74だったそう。
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1/72スケールとして設計開発した
タイ・ファイターが、
実際は約1/80だったXウイングと
対比が正確だなんて、
奇跡を期待する方が、
どうかしてないか?
——というわけで、どうやら今回も、
バンダイプラモに厳密なスケールを期待しない方が、
精神衛生上、いいらしい。
この続きは後編で。
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