これ(タカトク合金・ひお風アルカディア!/あな知らアル・21)の続きで、
ずんぐり系アルカディア号(ひおあきら風)の立体製品を探る5回目。
1.イタリア製パチモン
海外では、けっこう有名らしい。
イタリアの玩具メーカー、ポリスティル(Polistil)社製。
タカトクのZ合金デラックスが、
造形の参考にされている。
『SWエピソード2 クローンの攻撃』のジェダイ戦闘機が、
スター・デストロイヤーの小型版だったのと同様に、
アルカディア号にしては場違いな砲台の前縁に、
自動車サイズと思われるフロントグラスが!
製品名は、UFOボット(UFOBOTS)らしい。
↑本来は赤い成型色の部分をシルバー塗装したバリエーションを、イーベイ(海外では主流のネットオークションサイト)の出品で確認。
こうなってくると、
もはや「宇宙戦艦」のサイズではなく、
↓「流星人間ゾーン」(1973)のマイティーライナーとか、
↑「ウルトラマンタロウ」(1973)のウルフ777(スリーセブン・中)
それを黒く塗り直した、
「プロレスの星 アステカイザー」(1976)のサタン・バット号(下)
——のサイズ感ではないか。
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そういや、先日(2015年5月14~17日)の第54回静岡ホビーショーで、
ウルフ777の、1/18スケールのミニカーが発表されたらしいね。
でもって、ウルフ777の画像探しをしていたら、
このページに行き当たり、
ブルマァクのフリクション走行の、
実写とまるで異なるカラリングを見てビックリ!
パチモンアルカディア号と、
完全に同じ色やないか~い!
いや、ポリスティル社が、
ブルマァクのウルフ777を知ってたなんて思わないから、
単なる偶然の一致だろうけど、
さりとて、
マンガ原作版の軍用グリーンのアルカディアを参考にしたとも思えず、
個人的には勝手に合点がいって、満足している。
なぜなら、
●イタリアのパチモンアルカディア号の存在を知っていて、
●そのスケールがクルマサイズだからと、ノーズの長いクルマ、ウルフ777に行き着き、
●そこからブルマァクのおもちゃにたどりついて、
●両方を並べて見せる人間なんて、
——おそらく世界中で、自分一人だと思うから。
もちろん、貴重な画像と情報をネットにアップして下さった方々を、
勝手にパクッただけなんで、
エラソーに言えないのはわかってますが。
2.鉛筆削り
ほら、よく、東京タワーの途中階の、
みやげもの屋の集合所とかに、
版権のアヤシイ小物、
R2-D2のライターとか、売ってたりするじゃないですか。
そういうたぐいの、
アンティーク調の鉛筆削りです。
なんとなく、どこかで見覚えのある形。
というわけで、
これまた、タカトク合金が元ネタっぽい。
パチモンとはいえ、2つもの製品にパクられたんだから、
タカトクのデラックス合金は、
玩具としてはかなりのスグレモノだったことが、
今さらながらに実感されるのであった。
また続く。
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中村 宏治
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