今回より、新展開の記事です。
1971年に石森章太郎(当時表記)と東映が、
「仮面ライダー」という等身大アクションヒーローを世に送り出し、
●「仮面ライダー」(1971年4月3日 - 1973年2月10日)
![なおし]()
たちまち勢力を広げていったが、
●「変身忍者 嵐」(1972年4月7日 - 1973年2月23日)
●「超人バロム・1」(1972年4月2日 - 11月26日)
![700]()
●「人造人間キカイダー」(1972年7月8日 - 1973年5月5日)
その黎明期(れいめいき)においては、
子供のヒーローと言えば、
まだまだウルトラマンというのが世間一般の認識で、
この71年からの第2次“怪獣”ブーム
(※怪人ブームは存在しない=変身ブーム)でも、
東映以外の製作側の主流は依然として、
巨大な仮面特撮ヒーローだった。
そこで出て来た問題は、
新たな巨大ヒーローのコスチュームが、
あまりにも、ウルトラマンに「寄せ過ぎ」じゃないかってこと。
いや、別に、
レッドマン(1972)の顔が、
ウルトラマンが鳥打帽(×鳥“撃”帽=ハンチング)をかぶり、
↓ドミノマスク(仮面舞踏会で見かける、あの女王様マスク)を着用しているようだったり、
![rekku]()
●「レッドマン」(1972年4月24日 - 10月3日)
↑ボディがウルトラセブンとそっくりだろうと、
あるいは「ジャンボーグA」(1973)のエメラルド星人が、
眼光がエメラルドグリーンで、胸にカラータイマーがない以外は、
M78星雲、光の国のウルトラマンたちと、何が違うのかわからなくても、
エメラルド星人は、都合3人登場。
1人目はカラータイマーなし。
![hitoti]()
2人目はその息子カインで、カラータイマーとトサカとタスキが追加。
![かいん2]()
3人目は、1人目にカラータイマーのみ追加。
![からさん]()
↑声も一人目(カインの父)と同じ納谷悟朗だから、カインからトサカとタスキを外して一人目に戻したつもりだったようだが、カラータイマーはうっかりついたままなので、現在は別キャラ(三代目)とされてしまっている。
しょせんは同じ円谷プロの身内で、
スーツもマスクも、同じ場所、同じプロセスで作られてるんだから、
エメラルド星人が、ウルトラマンに酷似しているのも当然。
新マン(帰ってきたウルトラマン/マン2世/ジャック)のスーツの改造だったことが、近年(2014/4/15)に明らかにされた。
![じゅじゅじゅじゅ]()
↑入手できるエメラルド星人の画像はこの表示でフルサイズ。間を埋めるため、新マン成分が多めなのをご了承ください。
——似ていて当然。
互いに並んでも違和感はなく、
円谷ヒーローの系譜として輝いていた。
↓カオスな神輿(みこし)かつぎの光景。
![じうゆy]()
↑今から2年前の2013年4月12日(金)、円谷プロ創立50周年記念イベント『円谷プロ50周年企画 ウルトラマンだけじゃない上映会』に会した、ウルトラマン、ブースカ、マイティジャック隊員服を着たAKB48の田名部生来、ファイヤーマン、レッドマン。
こうした、互いにそっくりさん同士のマスクの始祖、
初代ウルトラマンが深層心理的に参考にしたのは、
1922年が初演の、バウハウスのオスカー・シュレンマーによる前衛バレエ、
「三部構成バレエ」Triadisches Ballett / Triadic Ballet
↓20分あたりから。
天体を模した円形のヒレ?の内部の演者の板金製?マスクではないか。
![futto]()
↑フットボールアワーの岩尾望(左)と後藤輝基(右)ではありません。
ましてやドランクドラゴンの塚地武雅(左)と鈴木拓(右)でもありません。
デザイン担当の成田亨氏は、なにせインテリだったから、
このバレエ演目を知っていたはず。
↓左の横顔は、ガリットチュウの福島善成ではありません。
![あらた]()
ただし成田亨には芸術家としての自負があり、
盗作だけはやるまいと自らを戒め、
唯一の例外は、『宇宙水爆戦』(1955)のメタルナ・ミュータントを参考にしたバド星人で、(あまり似ていないにもかかわらず)
それが悔いに残り、2度とやるまいと誓った
——と生前に述べていたと、人づてに聞いたことがある。
※確定情報ではありません。
1971年から1973年あたりまでの円谷ヒーロー、
すなわち、
●帰ってきたウルトラマン
![kaemira]()
●ミラーマン
●レッドマン
![のはら]()
●ウルトラマンエース
![e-su]()
●トリプルファイター(レッド/グリーン/オレンジ)
![217]()
●ファイヤーマン
![123]()
●ジャンボーグA
![cfdred]()
●ジャンボーグ9
●エメラルド星人(カイン/3代目)
![えめ]()
——が互いに似通っていることを、
設定的に裏打ちする、
「銀河連邦」構想もあった。
この構想は、2009年の
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で突然復活。
光の国の市民(住人)たちは、
のきなみエメラルド星人顔。
![んjhb]()
市民は男女合わせて、10人(男7/女3)だけ用意され、
劇中では、コピペされた模様。
どの星でも、ヒーローは主役を張れる面構えで、
パンピー(その他大勢の一般市民)は、目立たない市民顔ということか。
そうなると、エメラルド星人のヒロイン女性って、どんな顔をしてるのか?
ヒント…になるかどうかは知らないが、
惑星エスメラルダの女王なら、
↓こんな顔をしているぞ。
![tらおたお]()
そうです、あの土屋太鳳(つちや たお)です。
土屋太鳳がわからない人は、こちらをチェック。
ヒーローのスタイルに話を戻すと、
硬質なプラスチック(ポリ・FRP)のマスクに刻まれた、
近代彫刻風の顔立ち、
ウェットスーツ素材のボディに、グラブとブーツ
——というヒーロー像は、
![そうしゅう]()
それが円谷プロ製である限り、
なんの問題もない。
円谷プロファンクラブ会報30号は、広げると裏面がB2サイズのポスター
「TSUBURAYA HERO ALL STARS」に!
![ぽうい]()
↑原則として1キャラ1モードのはずなのに、なぜかネクサスだけ2モード掲載なのが解せない、より大きな画像は、こちらで。
だがこれが、他社の巨大ヒーローとなれば、
話は別…のはずだが、
——というところで、
次回に続く。
1971年に石森章太郎(当時表記)と東映が、
「仮面ライダー」という等身大アクションヒーローを世に送り出し、
●「仮面ライダー」(1971年4月3日 - 1973年2月10日)

たちまち勢力を広げていったが、
●「変身忍者 嵐」(1972年4月7日 - 1973年2月23日)
●「超人バロム・1」(1972年4月2日 - 11月26日)

●「人造人間キカイダー」(1972年7月8日 - 1973年5月5日)
その黎明期(れいめいき)においては、
子供のヒーローと言えば、
まだまだウルトラマンというのが世間一般の認識で、
この71年からの第2次“怪獣”ブーム
(※怪人ブームは存在しない=変身ブーム)でも、
東映以外の製作側の主流は依然として、
巨大な仮面特撮ヒーローだった。
そこで出て来た問題は、
新たな巨大ヒーローのコスチュームが、
あまりにも、ウルトラマンに「寄せ過ぎ」じゃないかってこと。
いや、別に、
レッドマン(1972)の顔が、
ウルトラマンが鳥打帽(×鳥“撃”帽=ハンチング)をかぶり、
↓ドミノマスク(仮面舞踏会で見かける、あの女王様マスク)を着用しているようだったり、

●「レッドマン」(1972年4月24日 - 10月3日)
↑ボディがウルトラセブンとそっくりだろうと、
あるいは「ジャンボーグA」(1973)のエメラルド星人が、
眼光がエメラルドグリーンで、胸にカラータイマーがない以外は、
M78星雲、光の国のウルトラマンたちと、何が違うのかわからなくても、
エメラルド星人は、都合3人登場。
1人目はカラータイマーなし。

2人目はその息子カインで、カラータイマーとトサカとタスキが追加。

3人目は、1人目にカラータイマーのみ追加。

↑声も一人目(カインの父)と同じ納谷悟朗だから、カインからトサカとタスキを外して一人目に戻したつもりだったようだが、カラータイマーはうっかりついたままなので、現在は別キャラ(三代目)とされてしまっている。
しょせんは同じ円谷プロの身内で、
スーツもマスクも、同じ場所、同じプロセスで作られてるんだから、
エメラルド星人が、ウルトラマンに酷似しているのも当然。
新マン(帰ってきたウルトラマン/マン2世/ジャック)のスーツの改造だったことが、近年(2014/4/15)に明らかにされた。

↑入手できるエメラルド星人の画像はこの表示でフルサイズ。間を埋めるため、新マン成分が多めなのをご了承ください。
華麗なる円谷特撮デザインの世界 ミラーマン☆ジャンボーグA 米谷佳晃デザインワークス 1971~1973
posted with amazlet at 15.04.03
米谷 佳晃
講談社
売り上げランキング: 161,193
講談社
売り上げランキング: 161,193
——似ていて当然。
互いに並んでも違和感はなく、
円谷ヒーローの系譜として輝いていた。
↓カオスな神輿(みこし)かつぎの光景。

↑今から2年前の2013年4月12日(金)、円谷プロ創立50周年記念イベント『円谷プロ50周年企画 ウルトラマンだけじゃない上映会』に会した、ウルトラマン、ブースカ、マイティジャック隊員服を着たAKB48の田名部生来、ファイヤーマン、レッドマン。
こうした、互いにそっくりさん同士のマスクの始祖、
初代ウルトラマンが深層心理的に参考にしたのは、
1922年が初演の、バウハウスのオスカー・シュレンマーによる前衛バレエ、
「三部構成バレエ」Triadisches Ballett / Triadic Ballet
↓20分あたりから。
天体を模した円形のヒレ?の内部の演者の板金製?マスクではないか。

↑フットボールアワーの岩尾望(左)と後藤輝基(右)ではありません。
ましてやドランクドラゴンの塚地武雅(左)と鈴木拓(右)でもありません。
デザイン担当の成田亨氏は、なにせインテリだったから、
このバレエ演目を知っていたはず。
↓左の横顔は、ガリットチュウの福島善成ではありません。

ただし成田亨には芸術家としての自負があり、
盗作だけはやるまいと自らを戒め、
唯一の例外は、『宇宙水爆戦』(1955)のメタルナ・ミュータントを参考にしたバド星人で、(あまり似ていないにもかかわらず)
それが悔いに残り、2度とやるまいと誓った
——と生前に述べていたと、人づてに聞いたことがある。
※確定情報ではありません。
1971年から1973年あたりまでの円谷ヒーロー、
すなわち、
●帰ってきたウルトラマン

●ミラーマン
●レッドマン

●ウルトラマンエース

●トリプルファイター(レッド/グリーン/オレンジ)

●ファイヤーマン

●ジャンボーグA

●ジャンボーグ9
●エメラルド星人(カイン/3代目)

——が互いに似通っていることを、
設定的に裏打ちする、
「銀河連邦」構想もあった。
この構想は、2009年の
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』で突然復活。
光の国の市民(住人)たちは、
のきなみエメラルド星人顔。

市民は男女合わせて、10人(男7/女3)だけ用意され、
劇中では、コピペされた模様。
どの星でも、ヒーローは主役を張れる面構えで、
パンピー(その他大勢の一般市民)は、目立たない市民顔ということか。
そうなると、エメラルド星人のヒロイン女性って、どんな顔をしてるのか?
ヒント…になるかどうかは知らないが、
惑星エスメラルダの女王なら、
↓こんな顔をしているぞ。

そうです、あの土屋太鳳(つちや たお)です。
土屋太鳳がわからない人は、こちらをチェック。
ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦! ベリアル銀河帝国 メモリアルボックス(初回限定生産) [Blu-ray]
posted with amazlet at 15.04.03
バンダイビジュアル (2011-04-22)
売り上げランキング: 23,793
売り上げランキング: 23,793
ヒーローのスタイルに話を戻すと、
硬質なプラスチック(ポリ・FRP)のマスクに刻まれた、
近代彫刻風の顔立ち、
ウェットスーツ素材のボディに、グラブとブーツ
——というヒーロー像は、

それが円谷プロ製である限り、
なんの問題もない。
円谷プロファンクラブ会報30号は、広げると裏面がB2サイズのポスター
「TSUBURAYA HERO ALL STARS」に!

↑原則として1キャラ1モードのはずなのに、なぜかネクサスだけ2モード掲載なのが解せない、より大きな画像は、こちらで。
だがこれが、他社の巨大ヒーローとなれば、
話は別…のはずだが、
——というところで、
次回に続く。