第8話「星に願いを」
※今回貼り付けてある動画は、そのものズバリではなく、何かしらのひねりをきかせてあります。
ベースになっているのは、オリジナルの11話「決断!!ガミラス絶対防衛線突入!」、つまり宇宙機雷の話だが、
「2199」始動時(2012年)の総監督の雑誌インタビューで、「(「2199」では)宇宙機雷はやらない」と知って、ガクゼンとした。
1974年のテレビ本放送をみることは、妹の「(裏番組の)ハイジが見たい」に阻まれてかなわず、当時中学1年の、自分の宇宙機雷のエピソードの初体験は、松原団地の北谷小学校(現在の松原小)脇の路地に位置する床屋に置いてあった、「冒険王」(1975年2月号)の、松本零士の漫画版だった。
散髪が終わってから、じっくりと腰を落ち着けて読みふけり、気がつくと、おつりの100円がどっかに行方不明になってしまい、しかたなく床屋さんに新たに100円を手渡された。
その漫画を読んでの感想は、
「やっぱ『ヤマト』、おもしれえじゃん!」
だった。
そんな思い出深い宇宙機雷の話はカットのくせに、どうやらビーメラ星は、やるらしい。
オレの宇宙機雷を返せ!
おつりの100円を返せ!
↑
いや、これは戻って来たんだっけか…。
そこで「2199」では、機雷の代わりに、次のオリジナル版12話「絶体絶命!!オリオンの願い星、地獄星」での、エネルギー吸収ガス生命体に迫られ、行く手には恒星のコロナが立ちふさがるという危機演出に置き換えられている。
しかし相変わらず、「2199」演出陣は、自分がわかっていることを、知らない人に噛んで含めるように明解に伝えるのが苦手で、
「前門の虎後門の狼」の危機状況がほとんど絵面(えづら)で伝わらないうちに、ガスはあっさり恒星に同化し、前方は波動砲でこれまたあっさりと突破されて、
「えっ!もう終わり?」的感強し。
そういや、いったん倒れた沖田が回復したことに、古代は安堵の表情を浮かべるが、ちょっと待て!
「2199」の二人には、心の絆はいつ芽生えたの?
オリジナルで次第に培われていった二人の心の交流は、
「2199」では、ことごとくホゴにされている。
(第1話で)古代が地下都市の病院に、沖田に詰め寄りに行ったら、かつての教官だった土方にたしなめられて未遂に終わり、(沖田は古代進に、兄、古代守への自分の責任をわびていない)
(第4話で)氷原に眠るゆきかぜを見つけても、古代と沖田の間で、具体的な会話が交わされる様子は描かれず、(モウロクしているので、あったかも知れませんが、記憶に残ってません)
(第7話で)本来は艦長室で酒を酌み交わしながら地球への別れを告げるはずだった二人は、未成年の飲酒問題を気にしてか、沖田と徳川に変更されてしまった。
だから、「2199」の古代は、沖田艦長(アクセントは「浣腸」)の身を案ずる気持ちを、まるで育(はぐく)んでないはずなのに。
もうちょっとていねいに、拾うべきところはきちんと拾い、反対に捨ててもいいところをわざわざ拾わないで欲しいんですけど…。
以上、8話の感想でした。
さて、最近“薄い”、本ブログでの「2199」番組本編の感想はそこそこに、
今回は別の観点から「2199」について。
それは絶好調の、同作品の模型、もっと正確には模型誌に関して。
「電撃ホビー」(以下電撃)
アスキー・メディアワークス (2013-05-25)
「ホビージャパン」(HJ)
ホビージャパン (2013-05-25)
「モデルグラフィックス」(MG)
大日本絵画 (2013-05-25)
の3誌は毎号、「2199」最新製品の作例記事でしのぎを削っているが、
「電撃」と「HJ」がキットレビューをかねて、
無難に仕上げてくるぶん、互いに区別がつきにくい一方で、
↓(左)電撃ホビー誌2013年3月号
↑(右)HJ誌2013年3月号
誌面構成はほぼ同じで、こうして並べても違和感が全くない。
「MG」だけは、ガミラス艦の時からずっと、
超絶ディテールアップと細密な電飾で、孤高の極みに達していて、
それはひとえに、作例担当の竹下やすひろ氏の手腕によるところが大きいわけだが、
↓MG誌2013年4月号のガミラス艦作例。
↑塗装とディテールの細密感、それによって醸し出される巨大感が、下記の2誌とは段違い。
↓「電撃」2013年3月号のガミラス艦作例。
「ガミラス艦と言えば迷彩」と考えるのは、なかなか鋭いと思いますけどね。
↓「HJ」2013年3月号のガミラス艦作例。
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毎号、書店で発売したてのMG最新号を手にするたびに、
満足感よりも、ガッカリ感とか残念感の方を味わってしまう。
たとえば、この記事でも取り上げた、
MG誌の2013年5月号では、
大日本絵画 (2013-03-25)
竹下氏のキリシマを旗艦に、連合艦隊が集結しているが、
↓艦体色は、なんとなくちぐはぐで、
↑こちらで再構成したもので、完全に同一の誌面ページが存在するわけではありません。
同じ一つの軍の艦体編成とは思えない感じ。
ところが、合同作品展に集った
↓ヤクモ(上)、アヤセ(中)、キリシマ(下)は、
↑撮影条件が異なるため、こうして並べるとまた、違いが際立ってはしまいますが…。
「肉眼で見る限り、さほど色調の差はなかった」とのこと。
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もちろんこの「ちぐはぐさ」は、竹下氏に責任があるはずはない。
ちょうど1週間前の、静岡ホビーショー併設のモデラーズ合同作品展では、
氏はさしずめ、かつてのストリムベースのトリオ(小田雅弘・川口克己・高橋昌也)のように、
小学生の熱烈なファンを獲得していて、
最新作のボルメリア級の作例も、
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静岡ホビーショーのバンダイブースにめでたく飾られ、その威容を存分に鼓舞していたそうだが、
ご自身のブログの「ちょい出し」にも期待が大いに高まり、
いざ、最新号の作例記事をのぞいてみれば、
最大表示の写真が暗い写りで細部が確認できず、
鮮明に写っている方が小さい
という、歯がゆい構成。
なんでシロウトでもわかるような凡ミスを?
MG誌に限らず、模型誌の至らなさって、近年ひどいよね。
電撃には、このコンテストの追跡情報も、
受賞の喜びの声も虚空に消え、完成体のお披露目は、ご自身のブログのみで終わってしまった?
(たしか)載らなかったし…。
模型多国籍軍は、今年も静岡で健在だった模様です。
休刊しちゃった、「キャラクターエイジ」とかも、
とにかく個人モデラーが独力で続けてるブログ記事に遠く及ばない、おそまつな構成が目立つばかり。
一説には、デジカメの液晶ファインダー越し、あるいはパソコンのモニター越しには写りがよくても、印刷物になると色味が変わってしまい、同じ効果につながらないそうだが…。
そんなこと、今頃わかったわけでもあるまいに。
超絶作例が泣いてるよ。
こんなにことごとく凡ミス続きじゃ、もはや既存の出版社に、存在意味はないよね。
満足に仕事もこなせないくせに、
図々しく毎月給料せしめてんじゃねえよ!
というわけで、既得権益に反旗を翻し、
↓大好評、無料で配布中!
誰も知らないスターウォーズ
以下も、反骨精神で果敢に発売中!
ハンディキャップヒーローズ
トイレベンチャー
ルインズウォー(遺跡戦争)
スクール リボーン(学校再生)
執筆はもちろん、校正、編集、デザイン、表紙画像作成も、すべて自分一人でやってますけど、
何人ものボンクラの手垢がついてないぶん、ひときわ輝いていますとも!
よろしくごひいきのほどを~。
電撃HOBBY MAGAZINE (ホビーマガジン) 2013年 07月号 [雑誌]
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