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白ラインのNGスーツ・セブン'67(3)/セブン変遷8・シリーズ19・ 遅れウル伝30

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無料で続々ダウンロードされている、
↓これを読んで、
誰も知らないスターウォーズ

誰も知らないスターウォーズ

書き手としての私の手腕を信用できたら、私の小説にもおつきあいくださいませ。

ハンディキャップヒーローズ
ハンディキャップヒーローズ

トイレベンチャー
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ルインズウォー(遺跡戦争)
ルインズウォー(遺跡戦争)

スクール リボーン(学校再生)
スクール リボーン(学校再生)

*********************

ここから本題。

今回はこれの続き。

と、その前に。

前回、セブンの四角い凹み各所に貼ってあるのは,
↓市販のビニールテープと書き、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-dadase
その根拠はこのページだったが、
それはあくまでも後年の補修であって、
西村祐次氏の、4つのレプリカマスクに共通で貼ってある、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-dadase
粒子状の反射素材が混入された、高級感漂う反射テープこそが、本来だったそうだ。

と、西村氏に実際に実物のテープを見せていただいた、同氏と長年親交のある高橋清二氏から教えていただきました。

当時は入手が困難な素材だったとのことで、実際に見た印象から推測すると、用途は夜間に自転車の安全走行を助ける反射テープみたいなものだったようです。(※赤字部分は私の推測ですから、正解の保証はありません)

ここで訂正し、おわびいたします。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-dada
「詫びは聞き入れた、ニーダ艦長」
----ダース・ベイダー(『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』1980)


さて、前回はこの本の紹介まで。

キャラクター大全 ウルトラセブン

講談社
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この書でバリエーションとして、4タイプ示されているうちの、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-さあ

最初の1タイプだけは、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-たて

後の3タイプとは区別する必要がある。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-みっつ

というのも、これはあくまでもプロトタイプで、劇中には一切登場しないからだ。

プロトタイプ(Aタイプ/タイプ1)は口の可動を試みたため、その周囲をくりぬいたような溝(分割線)で囲まれ、

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-taipu

ボディのラインが銀ではなく、白。

ウルトラスーパーダイジェスト2/ウルトラセブンの秘密(前編) [DVD]
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本編に未登場ということはつまり、ウルトラマンで言えば、
↓これ
にあたるものだから、
作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sぎうめん
本来なら区別して、除外してもよさそうなものだが、そうしないのはなぜか?

実は商品展開は番組制作に先行して進める都合があったため、
このプロトタイプのスタイルを引き継いだ商品が、いくつもあるからだ。

ウルトラセブンが週刊少年マガジンの表紙に登場したての時期は、写っているのはプロトタイプ、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-hyousi
つまり、
①アイスラッガーの正面に、成田亨のデザイン画に準じた凹みがあり、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-sasa
※ソフビ人形等、電飾されていない額のビームランプの色まで参考にした商品もあった。

②口の周囲が溝で囲まれ、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-yareko
↑西村コレクションのレプリカのプロトタイプ(右)にある口の周囲の溝は、後のタイプ(左)ではパテ埋めされてマスクと一体化される。

③ボディのラインが白い。
----だった。


たとえばマルザン(当時表記)のソフビ人形とか、
↓マルザン/ブルマァク製の、450円のソフビ人形(大)サイズ。詳細はこちらで
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-muttu
↑右下のひときわ不細工な造形のソフビ人形は、
↓おぎやはぎの小木博明(左)ではなく、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-おぎ
ブルマァクの特大サイズ。全高39センチで、当時価格650円。
雑誌挿絵がデザインのもと、だそうです。


桑田次郎や、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-まんが
一峰大二の漫画でも、ボディラインはマスクやプロテクターとは彩色が区別され、白く表現されている。

ウルトラセブン ザ・ベスト
一峰 大二 桑田 次郎
講談社


南村喬之(みなみむらたかゆき)や、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ifa
梶田達二(かじたたつじ)等の当時の絵師(雑誌や絵本のイラストレーター)も、セブンのボディラインを白く描くことが多かった。

咆哮の世紀―南村喬之怪獣画集
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セブンのボディラインが銀ではなく白、というパブリックイメージは、プロトタイプだけがもたらしたものではないようで、「ぼくら」の1969年2月号では、胸の上が赤いタイプ4(Dタイプ)なのに、

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-kura

ラインは見た目には銀ではなく、白に写っている。
DVDのジャケ写もDタイプなので、あらためてチェックすると、やはり白っぽく写ってはいるが、

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-jake
↑白い…ですよね?

このジャケ写は修正が激しく、本来はスーツは傷だらけだったという。
ということは、劇中ではあくまでもラインは銀だったので、これも白く見えてるだけで、ほんとは銀だと言うことだ。

DVD ウルトラセブン Vol.1
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結局、「ぼくら」69年2月号と、

↓このラインは白に見えるが、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-betsuatu
↑こちらのラインは、どれも銀。


別冊少年マガジンの同年4月号を並べてみて、やはりDタイプはラインが銀だったんだろうなと、自分を納得させることにした。

自然光下や特撮用の「ステージ」ではなく、単体撮影用の「スタジオ」で、照明をふんだんにあてると、銀が白に写るのは、71年の「帰ってきたウルトラマン」以降の、小学館の児童誌でよく見られる現象だった。

$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-ふろく
↑帰りマンの銀が、まだらでなく均一に「白っぽく」写っているのには、
↓撮影条件だけでなく、銀の塗料やスーツの質が
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-3ninn
(ツルツルで照り返すものから、光を均一に散らすザラザラなものへと)変わったことも影響しているのかも知れない。



近年(2011年2月下旬)発売された「究極造形ウルトラセブン」というフィギュア商品では、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-きゅう
品田冬樹氏の造形で対エレキング仕様(Bタイプ/タイプ2)だが、ボディラインだけはプロトタイプを模して白になっている。

しかしボディのラインは,あくまでもウルトラ族の「体色」であって、スーツにあしらわれた「模様」でないという設定上の観点からすれば、
↓ウルトラマン(左)に白い部分がないのと同様、
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-derede
↑セブン(右)にもないはずなのは、
↓後年のタロウ(右)のラインが「白くない」ことからも判断できる。
$作家集団Addictoe オフィシャルブログ-みあげ
↑製作時期の6年(1973-1967)の隔たりを示す、身体の「赤(朱色)」と「銀」の色調の違いはあれど、とにかく「銀」は「白」ではあり得ない。

以上、セブンのラインの白だけで、ダラダラと書き綴ってまいりましたが、いかがでしたか?


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