無料で続々ダウンロードされている、
↓これを読んで、
誰も知らないスターウォーズ
書き手としての私の手腕を信用できたら、私の小説にもおつきあいくださいませ。
ハンディキャップヒーローズ
トイレベンチャー
ルインズウォー(遺跡戦争)
スクール リボーン(学校再生)
*********************
ここから本題。
今回はこれの続き。
と、その前に。
前回、セブンの四角い凹み各所に貼ってあるのは,
↓市販のビニールテープと書き、
その根拠はこのページだったが、
それはあくまでも後年の補修であって、
西村祐次氏の、4つのレプリカマスクに共通で貼ってある、
粒子状の反射素材が混入された、高級感漂う反射テープこそが、本来だったそうだ。
と、西村氏に実際に実物のテープを見せていただいた、同氏と長年親交のある高橋清二氏から教えていただきました。
当時は入手が困難な素材だったとのことで、実際に見た印象から推測すると、用途は夜間に自転車の安全走行を助ける反射テープみたいなものだったようです。(※赤字部分は私の推測ですから、正解の保証はありません)
ここで訂正し、おわびいたします。
「詫びは聞き入れた、ニーダ艦長」
----ダース・ベイダー(『スター・ウォーズ 帝国の逆襲』1980)
さて、前回はこの本の紹介まで。
この書でバリエーションとして、4タイプ示されているうちの、
最初の1タイプだけは、
後の3タイプとは区別する必要がある。
というのも、これはあくまでもプロトタイプで、劇中には一切登場しないからだ。
プロトタイプ(Aタイプ/タイプ1)は口の可動を試みたため、その周囲をくりぬいたような溝(分割線)で囲まれ、
ボディのラインが銀ではなく、白。
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本編に未登場ということはつまり、ウルトラマンで言えば、
↓これにあたるものだから、
本来なら区別して、除外してもよさそうなものだが、そうしないのはなぜか?
実は商品展開は番組制作に先行して進める都合があったため、
このプロトタイプのスタイルを引き継いだ商品が、いくつもあるからだ。
ウルトラセブンが週刊少年マガジンの表紙に登場したての時期は、写っているのはプロトタイプ、
つまり、
①アイスラッガーの正面に、成田亨のデザイン画に準じた凹みがあり、
※ソフビ人形等、電飾されていない額のビームランプの色まで参考にした商品もあった。
②口の周囲が溝で囲まれ、
↑西村コレクションのレプリカのプロトタイプ(右)にある口の周囲の溝は、後のタイプ(左)ではパテ埋めされてマスクと一体化される。
③ボディのラインが白い。
----だった。
たとえばマルザン(当時表記)のソフビ人形とか、
↓マルザン/ブルマァク製の、450円のソフビ人形(大)サイズ。詳細はこちらで。
↑右下のひときわ不細工な造形のソフビ人形は、
↓おぎやはぎの小木博明(左)ではなく、
ブルマァクの特大サイズ。全高39センチで、当時価格650円。
雑誌挿絵がデザインのもと、だそうです。
↓桑田次郎や、
↑一峰大二の漫画でも、ボディラインはマスクやプロテクターとは彩色が区別され、白く表現されている。
南村喬之(みなみむらたかゆき)や、
梶田達二(かじたたつじ)等の当時の絵師(雑誌や絵本のイラストレーター)も、セブンのボディラインを白く描くことが多かった。
ひかりのくに
セブンのボディラインが銀ではなく白、というパブリックイメージは、プロトタイプだけがもたらしたものではないようで、「ぼくら」の1969年2月号では、胸の上が赤いタイプ4(Dタイプ)なのに、
ラインは見た目には銀ではなく、白に写っている。
DVDのジャケ写もDタイプなので、あらためてチェックすると、やはり白っぽく写ってはいるが、
↑白い…ですよね?
このジャケ写は修正が激しく、本来はスーツは傷だらけだったという。
ということは、劇中ではあくまでもラインは銀だったので、これも白く見えてるだけで、ほんとは銀だと言うことだ。
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結局、「ぼくら」69年2月号と、
↓このラインは白に見えるが、
↑こちらのラインは、どれも銀。
別冊少年マガジンの同年4月号を並べてみて、やはりDタイプはラインが銀だったんだろうなと、自分を納得させることにした。
自然光下や特撮用の「ステージ」ではなく、単体撮影用の「スタジオ」で、照明をふんだんにあてると、銀が白に写るのは、71年の「帰ってきたウルトラマン」以降の、小学館の児童誌でよく見られる現象だった。
↑帰りマンの銀が、まだらでなく均一に「白っぽく」写っているのには、
↓撮影条件だけでなく、銀の塗料やスーツの質が
(ツルツルで照り返すものから、光を均一に散らすザラザラなものへと)変わったことも影響しているのかも知れない。
近年(2011年2月下旬)発売された「究極造形ウルトラセブン」というフィギュア商品では、
品田冬樹氏の造形で対エレキング仕様(Bタイプ/タイプ2)だが、ボディラインだけはプロトタイプを模して白になっている。
しかしボディのラインは,あくまでもウルトラ族の「体色」であって、スーツにあしらわれた「模様」でないという設定上の観点からすれば、
↓ウルトラマン(左)に白い部分がないのと同様、
↑セブン(右)にもないはずなのは、
↓後年のタロウ(右)のラインが「白くない」ことからも判断できる。
↑製作時期の6年(1973-1967)の隔たりを示す、身体の「赤(朱色)」と「銀」の色調の違いはあれど、とにかく「銀」は「白」ではあり得ない。
以上、セブンのラインの白だけで、ダラダラと書き綴ってまいりましたが、いかがでしたか?
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