この続きで、新テーマ「スタートレック」の第2弾。
前回紹介した、
↓この動画のアップ日は、
2012年3月28日。
ついで…ではないが、前回書き忘れたことを記しておくと、
CGエンプラ動画の劇中本編再現性が、ひときわ高い理由の一つに、
*映画と同じ音楽を、
*同じシーンに、
*同じタイミングで流しているから
----というのもあって、これはひとえに、音楽担当のジェリー・ゴールドスミスの功績。
技術映像(特撮・VFX)はたちまち古びるが、音楽(名曲)は朽ち果てることがない。
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さて、上記の動画に話を戻して、そのうんと大元をたどっていくと、
↓これに行き当たる。
2009年3月9日公開。
このCGエンプラを制作したのは、デニス(・ラッセル)・ベイリー(Dennis Russell Bailey)。
プロのCGアーティストではなく、そもそものスタトレとの馴れ初めは、TNGの共同脚本家の一人として…だったそうだから、なんとも恐れ入る。
↑映画のフィナーレを再現した、
↓この動画でも、
↓ワームホールの場面を、
CGで再現した、
↓この動画や、
↓この動画でも、
主役のエンタープライズは、同じデニス・ベイリー作のCGモデルが使い回されている。
このベイリー版CGモデルは、2001年に発売された、1作目『スター・トレック』のディレクターズ・カット版のいくつかのシーンで、
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本来のミニチュアから置き換えられた、公式CGモデルとは全くの別物である。
↓オリジナルのスタジオモデル(大判元画像はこちら)
↑ディレクターズカット用のCGモデル(大判元画像はこちら)
↓オリジナルのスタジオモデル(元画像はこちら)
↑ディレクターズカット用のCGモデル(超大判元画像はこちら)
DVD用モデルは、90年代から独自にエンプラCG像を模索していた、
ダレン・ドクターマン(Daren Dochterman)が言い出しっぺ(最初の提案者)で、
彼のCGモデルを元に、CGアーティストのロブ・ボンチューン(Rob Bonchune)とリー・ストリンガー(Lee Stringer)が調整。
さらにファウンデーション・イメージング社(2002年末に解体)の3Dモデラー、ホセ・ペレス(Jose Perez)が仕上げた、いわば4人の共同制作物。
くしくもDVD版と、デニス・ベイリー版で、ほぼ同アングルのエンプラ像が見つかったので、並べて比較してみよう。
↓2001年ディレクターズカットDVD版。部分・超大判画像はこちら。
↑2012年7月7日に公開されたデニス・ベイリー版。大判画像はこちら。
というわけで、10年以上前に、ことさらに問題のないCGモデルが完成していたのに、マニアたちが今も理想像を新たに独力で突き詰め続けてるなんて、
あまたある歴代エンプラの中でも、
↓改修版(映画版)NCC-1701と、
↑その後継艦NCC-1701-A(就航準備中だった、NCC-1717ヨークタウンを改称)ぐらいのもの。
それはなぜ、というところで、つづく。
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