『相棒SERIES X DAY』
『相棒』の劇場版4作目。
ただし、最初の
『相棒-劇場版-
絶体絶命!42.195km
東京ビッグシティマラソン』 (2008)
と、
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3本目の
『相棒-劇場版II-
警視庁占拠! 特命係の一番長い夜』(2010)
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の間の、
『鑑識・米沢守の事件簿』(2009)
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と同様に、
あくまでもスピンオフ作品なので、
今回限りの主役、伊丹憲一刑事(川原和久)が、サイバー犯罪専門の捜査官、岩月彬(田中圭)と、1回限りの「相棒」を組み、
杉下右京(水谷豊)も神部尊(及川光博)も、あくまでも顔見せゲスト出演。
六角精児の『鑑識・米沢守の事件簿』は、つなぎ程度のショボイ作品だったのに対し、
今回はなかなかしっかりした出来で、
最後まで一気に見きった。
脚本(櫻井武晴)と、あつかう題材、状況の深刻さが秀逸。
内村刑事部長(片桐竜次)にも、めずらしく?見せ場があった。
もちろん、2~3箇所ほど、ちょっとどうか、というところはあるが、
(以下ネタバレ・赤字表記)
*札束舞い散る中の追跡劇は、全体のトーンを崩し、状況設定としても無理がある。
このアクションがなくても別に物語は成立するのに、見せ場を無理やり盛り込んだ感じがアリアリ。
*発端の事件の謎説きに、ひねりがなさ過ぎる。
トカゲの尻尾切りにしても、中心に据えた問題の深刻さと、あまりにギャップが激しい。
*いまだかつて、伊丹刑事が、小料理屋「花の里」(鈴木杏樹が演ずる“ついてない女”月本幸子が女将の店)にいたのを、見たことがない。
(本作に合わせて、そう言うシーンがテレビ版最新話であったかもしれませんが、
裏番組の「ホンマでっか!?TV」を見てるので、知りません)
「相棒」がテレビで始まった頃には、思いもよらない成長っぷりで、
ほんと、思いも寄らぬ配役が、思いも寄らぬ活躍を見せて、その意味でも感慨ひとしお。
さらに、表向き事件が解決しても、実は…という、シリーズの精神も健在で、
「面白かった」で見終わらない、深みと後味がすばらしい。
本シリーズを全く知らない人でも、1本の映画として、じゅうぶん楽しめると思います。
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