色々な偶然が重なり、
導かれるように、19日に大半の劇場で上映が終了の、字幕版2Dで鑑賞。
100点満点!
ことごとく、「こんなスタートレックが見たかった」の、理想と期待のはるか上を行く!
何より観てて楽しく、体が自然に反応し、ニタニタ、ぶつぶつ(時折、感想を思わず口にし)、口をアングリ、そしてじんわり落涙。
最後は
Space... the Final Frontier.
These are the continuing voyages of the starship Enterprise.
Her ongoing mission: to explore strange new worlds,
to seek out new life forms and new civilizations,
to boldly go where no man has gone before.
を思わず唱和し、映画と一体になる。
これもあって、初見が英語音声・字幕版で良かった。
新キャラの追加人数と、役割に過不足なし。
そのキャラたちが全員、懸命に、思い切り「生きて」いて、活力がみなぎっている。
だから行動と考え方と発言にうなずけて、展開にのめり込む。
その力強さに、こちらまで身を揺さぶられて活を入れられ、励まされた気分。
同じJJエイブラムズ監督の、
2015年『スター・ウォーズ エピソード7』も
成功確実です。
それと引き替えに、今後のスタトレにJJが関わらないと、先行きは不安。
とにかく、この人と同じ時代に生きてて良かった!
見逃さないでホントに良かった!
どんどんダメダメになっていった、「スタトレ暗黒時代」を耐えしのいで、これまで待ってよかった。
エンディングのクレジット場面と、そこに流れる音楽で、旧路線だけでなく、設定刷新の(JJが自ら手がけた)11作目にも同等の敬意を表す、そのバランスとプライドが抜群。
スタートレックのファンが、新旧、国を問わずに厚遇、歓待されてるよ。
この映画こそ、わざわざ劇場に足を運び、お金を払って鑑賞し、たっぷりおつりが戻って来る気分になれる、極上の一級娯楽作。
原作の奴隷(設定にがんじがらめ)にならず、取捨選択を心得て、
基本的には同じ話(「イントゥ・ダークネス」には、対になる過去作がある)を、わざわざ何十年ぶりに、あえて再びやり、変えるところは変えるだけの意義と価値に満ちあふれている!
言葉を換えれば、いったん前に踏み出すと決めたら、グジグジと後を振り返ったりせず、雄々しくたくましく、堂々と前へ踏み出している。
こういうのを、「正当な文化の継承」と呼ぶんだよ。
ここまで評価点の、ことごとく逆を行くのが、
「宇宙戦艦ヤマト2199」
同じ時代に、世界中にファンを持つ「宇宙戦艦ヤマト」のリメイクが、どの国のファンに対しても失礼な出来になってしまったことを、同じ国の国民として、心から申し訳ない気持ちになった。
しかし朗報も。
「イントゥ・ダークネス」の製作に名を連ねている、パラマウント社資本のスカイダンス・プロの今後作には、「スター・ブレイザーズ」(「宇宙戦艦ヤマト」の米国公開タイトル)も含まれている。
どんどんダメダメになっていった(そして依然として続く)、「ヤマト暗黒時代」を耐えしのいで、待っててよかった!と言う仕上がりが期待できるかも!
もっとも製作会社だけで、作品の善し悪しは決まらないけど。
「イントゥ・ダークネス」各論については、また日を改めて。
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『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013)総論(同題・7)
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