一昨日(JJプライズの大きさ(前編)/『イントゥ・ダークネス』・4)の続き。
JJエンプラの大きさ(全長)が、
ドイツレベル社の
335メートルとか、
ポーラーライツ社(発売中止)の
730メートル
(どちらも概算)という、根拠や出所は?
って話。
色々調べたが、どうやら公式全長設定がないらしい。
ようやく“USS Enterprise(エンタープライズ)”とか“NCC-1701” “alternate reality(新時間軸)”ではなく、
“Constitution class(コンスティテューション級)”で調べて、
“Size(サイズ/寸法)”という項目に行き当たった。
〈以下抄訳〉
『スタートレック』(11作目・2009)のブルーレイ発売に前後して、
コンスティテューション級の艦に関して、
いくつかの異なる大きさの記述が混在している。
1200メートル
2007年9月10日、メートル表記の図面で、1200メートル(3937フィート)とされ、この図面は“Star Trek - The Art of the Film”の145ページに掲載されている。
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914.4~1524メートル
2007年10月になっても、JJプライズの寸法は確定せず。
スタトレシリーズのイラストレーター、ジョン・イーヴスによれば、
3000~5000フィートと、大雑把に想定していたらしい。
914.4メートル
2009年5月1日付の「ポスト」誌の記事、“Star Trek Returns(スタートレック、帰還)”では、『スター・トレック』(11作目・2009)のVFX共同スーパーバイザーのラッセル・アール(Russell Earl)がインタビューで、3000フィート(914.4メートル)と答えている。
762メートル
2008年1月14日の、ILM(Industrial Light & Magic)の対比表では、JJプライズは2500フィート(762メートル)と設定されていて、ブルーレイの特典映像でも、ILMのVFXアートディレクター、アレックス・イエガー(Alex Jaeger)がこの対比表を示している。
イエガーはブルーレイ発売前にも、自分のブログで、別の対比表でもこの数字だったが、後でサイズが縮小されたかも知れないと述べている。
ラスベガスのイベント、“Experience the Enterprise”でも、同じ寸法が記されていた。
全長:2500フィート(762メートル)/第一船体円盤部直径:1100フィート(335.3メートル)/全高: 625フィート (190.5メートル)
725.35メートル
2009年の11月発売のブルーレイの特典映像では、(先述の762メートルよりも)確度の高い数値として、2379.75 フィート(725.35メートル) が挙げられている。
同じ数字は、これまた先述の本、“Star Trek - The Art of the Film”の160ページにも明記されている。
↑この図のことかどうかは、わかりません。元画像はこちら。
ギズモード(Gizmodo)のブログライター、ジーザス・ディアス(Jesus Diaz)が初めてこの数値を公表。情報の出もとは、バッド・ロボット・プロダクションのデビッド・B(David B)とのこと。
725メートル設定での対比表。ギャラクシー級(D型・642メートル)よりデカイ。元画像はこちら。
模型メーカー、ラウンド2(ツー)モデルズのボブ・プラント(Bob Plant)も、まったく同じ数字を提示しており、それは発売予定のキットの版元からの情報で、さらに元をたどればILMに行き着くとのこと。
「JJ(エイブラムズ)は、新エンプラを、めちゃくちゃデカくしやがった!
信頼できる情報筋によれば、劇中での大きさは、2379.75フィートってんだから、たまげたね。
ウチから発売予定のキットは1/2500スケールだから、組み上がると11.5インチくらいで、置き場所に困ったりしないよ」
と語っている。
プラントはまた別の機会に、新エンプラのデザイナー、ライアン・チャーチにもインタビューしているが、
チャーチのデザイン画。絵が達者なのと、デザイン能力は別物です。元画像はこちらから。
チャーチは、エンプラの大きさが旧作から大幅に変更された件について尋ねられると、自分よりも、ILMや監督のJJの方が答えるのにふさわしいだろうと、自らの言明を避けた。
718.4メートル
2009年5月26日付けのCGソサイエティー誌の記事で、JJエンプラの大きさは、2357フィート (718.4メートル)とされている。
その大きさは、全長5マイルの超巨大宇宙船ナラーダや、30フィートのシャトルとの対比から割り出されたという。
ジョン・イーヴスが、2357フィート (718.4メートル)設定で描いた、E型(2250フィート=685.8メートル)との対比図。またしてもJJの方がデカイ。元画像はこちら。
609.6メートル
2009年5月13日、スタジオ・デイリー紙のインタビューに答え、ILMのモデルスーパーバイザーのブルース・ホルコム(Bruce Holcomb)は、JJプライズの大きさは、2000フィート (609.6 メートル)だと語っている。
365.8メートル
2009年7月、シネフェックス誌118号の該当記事で、
新エンプラは、旧TV版の947フィート(288.6メートル)や映画版より大型で、1200フィート(365.8メートル)だとされ、それに続いて先述のアレックス・イエガーが、「いったんその大きさで完成させて、各場面に仮置きしてみたら、あまりにも小さく見えた。当初の予定よりかなり大型化したシャトルクラフトを格納するシャトルベイを算出基準に、エンプラ全体をうんと大型化した」と付け加えている。
294メートル
2013年5月、ドイツレベル社からJJプライズの、1/500スケールキットが発売。
模型の完成全長は588ミリ。ということは、実艦の全長は965フィート、294メートルと言うことになる。
294(295)メートルでの対比図。元画像はこちら。
どれが本当か、ご判断はお任せします。
Star Trek: The Art of the Film
posted with amazlet at 13.09.06
Mark Cotta Vaz