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書評「スター・ウォーズ 禁断の真実」

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書評「スター・ウォーズ 禁断の真実ダークサイド

 

12月13日の金曜日、

都内に出かける用事があり、

乗り換え途中の通路での書店で見かけた、

高橋ヨシキ氏著の最新刊、

「スター・ウォーズ 禁断の真実ダークサイド

 

迷わず買って、

帰宅するまでに読み終えました。

 

 

 

ヨシキ氏は知りあいなので

↓同じ感想を送りましたが、

 

まさにヨシキさんにしか書けない内容で、 極力他書とのダブりが避けられ、 また過去のご自身の発言とも重ならないのが、 なかなか抜かりがないなと感心しました。

 

幾多の引用記事の和訳もこなれていて読みやすかったです。

 

ちょうど柴尾英令さんのお誕生日あたりの発売も、 良い供養になったのではないでしょうか。

 

よほどの突貫工事のご執筆、発売と見えて、 何カ所か誤植や不適箇所も見つけましたが、 その重箱の隅つつきで、 本書の価値が損なわれるわけではありません。

 

とりあえずご苦労様でした。 必要な書だったと思います!

 

——ということで。

 

とにかく、極力情報のダブりがないように心がけているので、

「それはもう知ってるよ」

「前にも言ってたじゃん」

の類いはほぼ皆無。

 

したがって新鮮に面白く読み通しました。

 

スター・ウォーズ42年(2019ー1977)の総括として、

74147

意義と価値のある書だと思います。

 

さて、公開までもう1週間を切った『スカイウォーカーの夜明け』だが、

本当に世間は盛りあがってんのか?

 

いや、マスコミはディズニーの顔色をうかがい、

ネガティブな発言は一切ないが、

私なんかはすっかり冷めてしまい、

公開初日の席取り合戦もご遠慮している(後述)。

 

12月13日に、金曜ロードショーで『フォースの覚醒』が放送され、

スマホでジェイコム経由でながめていたが、

映像の美しさには目を見張っても、

肝心の中身は見透かされるばかりで、

こんなのが出発点で、

お次も「あの」『最後のジェダイ』だったし、

『スカイウォーカーの夜明け』は、

観客のウケを気にして、

エンディングが6種類用意されただとか(前出「禁断の真実」にも記述あり)

土壇場のあわてぶりから察するに、

大して期待できないだろうと踏んでいる。

 

これまた「禁断の真実」に準ずれば、

映画は鑑賞したての感想と、

後からふり返ったり、何度も見かえして感想が変わっていくことも多い。

 

私の『フォースの覚醒』(2015)初見の感想は、

プリクエル(『エピソード1〜3』)の時みたいに、

本戦突入まで延々ともったいぶらず、

手早くこちらが見たいものを見せてくれたサービスぶりには感謝した。

 

なにしろ『エピソード3 シスの復讐』(2005)で、

実写のSW映画『エピソード○』は打ち止めだと思っていたのに、

10年後に思いがけず再「開」され、

ハン・ソロ、レイア、そしてルークに再「会」できたのは何よりだった。

sre

そりゃまあ、手放しで喜べやしないけど、

この後、2本残ってるのに、

水を差すような酷評もどうかと思い。

 

いわばエールを贈るつもりや気持ちもあったわけよ。

 

「まあ、こんなもんじゃないの?」

と思って過剰な期待はしないようにしていたらしかし、

翌年の『ローグ・ワン』で、

こっちが「こうやればいいのに」と思っている通りに作られたSW映画が出てきた。

 

なので公開当時は夢中になったが、

数年後にテレビ放送で見返した『ローグ・ワン』は意外やつまらなかった。

 

知らない話に初めて接するのと、

知ってる話を何度も見かえすのは感想が違って当然だが。

 

『ローグ・ワン』的な、

本当にSWがわかっている人たちが作っているSWの第2弾は、

テレビ新シリーズの「ザ・マンダロリアン」なんだろうなと感じながらもそれはともかく、

2019/12/13放送版の『フォースの覚醒』は、

レイ役デイジー・リドリーの初々しさや、

足裏全体を地面につけているようなベタ走りに若さ、未熟さを感じつつ、

「こういうのがSWなんだろ=観客はこういう絵面(えづら)を見せときゃ満足するんだろ」

とJJエイブラムスが見下した映像がつなぎ合わされ、

ストーリーはそのつなぎ合わせた映像と辻褄が合うようにでっち上げられるという、

『ドクター・スリープ』のようなキング原作の製作プロセス(ストーリーが先で映像が後)とは、

真逆の「作品商材」を見せつけられたことにウンザリ。

 

「語り始めはうまいが、とりまとめが下手くそな」同じ監督、JJが、

人任せにするつもりが結局自分にまとめ役まで回ってきた3作目、

『スカイウォーカーの夜明け』で、

観客にウケるようにと撮り直しや編集を何度もやり直していると、

脚本家には「ここだけはどうしても譲れない」という主張がないんだな、

あくまでもビジュアル(見せかけ)優先で、

ドラマやストーリー(脚本)は後回しなんだなと、

これでまともな作品を期待する方がどうかしてんだろ!

とさえ思ってしまう。

 

だいたい1作目の日本公開から41年も経過して、

41年前のままの子ども感覚でSWを全肯定していたら、

その人の41年間の人生、進歩や成長はどこに行ったの?

と心配されて当然だよな。

 

まあそれでも、12/20の初回上映は予約しましたよ、ええ。

 

楽しみだなあ…(ウソ)

 

 

 

 

 

 

 


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