本稿はまず、
この記事(HJヴィンテージVOL.2/節税対策に買ったもの【その1】)の続き、
2019/09/30発売
ホビージャパン (2019-09-30)
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【その2】です。
そこでまずは前回記事をふり返ると、
以下の鋭いコメントが!
ジェットボーイ
ホントだ!
「ガンダム」のモビルアーマー、
↓ブラウ・ブロが混じってる!
集合図は、「重機動メカ」で画像検索したものをパクって転載しただけで、
ブラウ・ブロが紛れ込んでいるなど、
ちっとも気づきませんでした。
ジェットボーイさんの鋭い視点に感謝と共に、
「イデオン」の重機動メカは、
「ガンダム」のモビルアーマーの延長上に設計思想があったのが明確になり、
記事執筆は思いがけない契機となりました。
さて、
今回は、
HJヴィンテージVOL.2の【その2】ということで、
【その1】で取りあげた、イデオンと湖川友謙(湖川滋)はもうおしまいで、
次の特集記事、
レベル伝説 アメリカン・トップブランドの盛衰
について。
このブログでも、以前にレベルブランドの近年事情を追いかけて、
その続き記事
レベルイージーキット補完/なぜか今頃【模型編】⑥
も書きかけてはいたのだが、
(下記参照・青字部分)
1.『シスの復讐』パッケージ
『シスの復讐』(2005)版レベルキット発売は2006年
2.SW30周年
2007年
3.クローン・ウォーズ
2008年
4.エピソード1・3D
2012年
(書きかけ終わり)
——と、これだけだと、自分の書きかけ作業を正当化しただけで、
読者には何の恩恵もないので、
無理やり関連づけると、
12月公開の『スカイウォーカーの夜明け』には、
円形レーダーディッシュのミレニアム・ファルコンが復活するので、
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レベル社のお手軽旧キットも再販されるかも。
(※保証はできません)
また毎年、DORO☆OFFには、
リパブリック・デストロイヤー(ベネター級)のLED電飾作例が、
別の人から、ぼちぼちと出展されるのだが、
↑Gillesv27氏のキャラクター・エイジ Vol.04作例。
↓ヤタ氏の製作、撮影した作例。
↑ヤタ版(左)とGillesv27版(右)
↓手前がヤタ版、奥がGillesv27版。
しくじったものを見た覚えがないので、
素材キットの素性が良かったんだろうと、
今さらながらに再評価。
とにかく今回の本書「ホビージャパンヴィンテージVOL.2」レベル社特集記事を読めば、
模型会社レベルの真骨頂は現代になどなく、
- 紆余曲折、試行錯誤の1940〜50年代誕生期、
- 50〜60年代全盛期
だったことを、
初めて知った。
以下、この記事(小さな2隻の俺の艦(ふね)・後編/あな知らアルカディア〈その7〉)より再掲。
1977年に、
グンゼ産業の提携を引き継いだ、
米レベル社のプラモを代理販売するだけで、
自社独自のプラモデル製造実績がなかったタカラが、
↓1978年までは、タカラのプラモといえば、米レベル社の輸入スケールモデルに自社名を足した箱替えだけだった。
↑タカラは模型事業の一環として、ラッカー系塗料のレベルカラーと、水性塗料のレペも発売。
レベルカラーは、内容も連番もグンゼ産業(現クレオス)のMr.カラーと同一ながら、ある時期から減量したMr.カラーに対し、「同じ値段でウチは倍の容量」を売りにしていた。
1978年のスター・ウォーズとハーロックで、
最初に自社独自のプラモを発売するにあたり、
当面の問題は、ブランド表記だった。
↑タカラのプラモのブランドは、あくまでも「レベルタカラ」だったことを示す雑誌広告。
スター・ウォーズのプラモの米本国ブランドはMPC。
しかし日本流通箱は、レベルタカラマークが併記されていた。
↓製品同梱チラシには間に合わなかったが、
↑日本版ボックスには、MPCとレベルブランドが両方ついている。
↓モーターライズ製品2種については、日本独自製品なんだから、アルカディア号同様に、ロゴマークなしでもよかったはずなのに、
↑レベルタカラのブランドが、しっかりと記載されている。
(再掲ここまで)
とにかくこの本の監修は柿沼秀樹氏で、
その名は模型業界では古くから知られているが、
同氏の本格的復活と言えば、
「ホビージャパンヴィンテージ」ではなく、
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それ以前に、予告編的な動きがあった。
それがほぼ10年前に創刊された、
学研の
Cnaracter AGE(以下「キャラクター・エイジ」)。
↓オーソドックスな創刊1号。
2008/09/28 発売
学研プラス
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↓SF戦車ではやくも暴走する2号。
2009/03/28 発売
学研プラス
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↓3号の秘密基地特集も、各界から絶賛の嵐。
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学習研究社
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2011/5/6発売
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このキャラクター・エイジ、
柿沼秀樹氏の編集方針の下、
新傾向の模型誌として好評を博したのに、
どうしてたったの3年弱、
2008/09/28〜2011/5/6
わずか6号で終わったのか。
関わったモデラー(加藤優介氏)に、
続刊ムードに水を差したのは、
2011/3/11=東日本大震災(と、その後の原発事故)で、
6号目は2ヶ月後に挽回のつもりだったが、
世間の気運はそうじゃなかったらしい。
柿沼秀樹氏がいる限り、
同氏のスピリットは復活し、
昔の私の仕事がらみの、
あんな人(オガケンサンバ氏)や
こんな人(石黒智樹氏)も、
最新誌面に貢献しているので、
その意味でも「なつかしい」誌面であった。
この記事に【その3】があるかどうかは、
今のところ未定です。