2018年11月16日に、
この記事(IMAXで観るしかない!『ボヘミアン・ラプソディ』)を【前編】としながら、
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それから2週間が経過。
オススメしていたIMAXでの鑑賞も、
最新作の『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生』
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に取って代わられてしまい、
いまやほぼ不可能。
11/30からは、
各館で上映時間を変えて、
『黒い魔法使い』の合間に『ボヘミアン』IMAX上映もあるらしいし、
4DX/MX4Dと言う選択肢が別にあるにせよ、
それは映画のテーマパーク/アトラク化で、
本来の作品の魅力と無関係な気もしてしまう。
【IMAX補足】
関東IMAX館でこれまでスルーしていた、
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二子玉川(二子玉川ライズ・ショッピングセンター・テラスマーケット 3〜4階) <10スクリーン、1,665席、2015年4月24日開館
14席のグランドエグゼクティブシートの料金が、
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6000円という暴挙。
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Clik here to view.おそらく私は、一度も行かないでしょう。
とにかくそんなこんなで、
もうさんざん語り尽くされた感のある『ボヘミアン』だが、
本ブログはここで【後編】を発表。
なるべく他では書かれていないことを。
フレディ・マーキュリーの人生は、非凡と平凡のせめぎ合いだった。
何かの格言で、
「成功」の反対語は「失敗」ではなく、「平凡」だという。
それだけに真の人生ゲームとは、他とは異なる自分ならではを見極め、
それを達成することだが、
誰しもがそこに行き着くわけではなく、
平凡で当たり前の個に埋没して終わる場合が大半である。
そのため、平凡な一市民で生活してきた人には、
そうでない人生が理解できないし、
自分の子供が芸能活動に入ったりすると、
それを思い上がった傲慢や、
勤労を放棄する堕落と受け取って不安におののき、
せめて学生時代はまっとうせよと、
芸能活動を自粛して、
学業を優先させようとする。
日本の近年の例を挙げれば、
欅坂46の
長濱ねるとか、
原田葵とか、
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一方でアイドルやテレビタレントごときは、
しょせんはあてがわれた枠組の中で泳ぐだけと気づき、
本当に自分がやりたかったことを他に見つけた、
米谷奈々未のような卒業例もある。
ようやく『ボヘミアン・ラプソディ』に話を戻せば、
クイーンはデビュー当初から、
その高い音楽性を認められ、
興行側にまんまと手綱を握られることなく、
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とにかく他にはマネができず、
パターンに堕さない名曲を提供し続けて来た。
DA PUMPの『U.S.A』を聴いて、
「この曲、絶対元ネタあるよな」と感じた。
結局、Joe Yellowの“USA”が原曲で、カバーだったと判明。
でもって、元ネタを探った理由はこの曲。
手島優が歌う
♪揺れるダンシング乳房♪の部分は、
♪カモンベイビーアメリカ♪と同じだよ。
クイーンにはパクリやカバーがないどころか、
一曲ごとに曲調は劇的に異なり、
松田聖子の『青い珊瑚礁』と『風は秋色』のような
類似曲のリピートはない。
だからクイーンのグループ、音楽アーティストとしての成功は停滞も支障もなかった一方で、
メインボーカルのフレディ・マーキュリーの方は紆余曲折の連続。
おそらくその原因は、
彼が社会的底辺からの出発だったからではないか。
フレディの両親はインド生まれ。
フレディ、本名ファルーク・バルサラは、当時イギリス領だったタンザニアにあるザンジバル島のストーン・タウンで生まれたが、どうしてここで生まれたかというと、
植民地政府のオフィスで会計係として働く彼の父親が仕事を続けるため、妻とザンジバルに移っていたから。
でもって、この実直堅実なインド生まれの両親の風貌や表情が、
喜怒哀楽をストレートには示さないため、
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感情の読み取りづらい非人間的な仮面のごとき無表情は、
まるでフレディの成功をうとましんでいるように見えてしまう。
こういう背景があるからこそ、
フレディも音楽的成功に当初はドップリと浸れず、
非凡の極みのような人物だからこそ成功したくせに、
そこを否定したくもあってか、
平凡の典型のような私生活にとどまろうとして、
当然多くの軋轢(あつれき)が生じてくる。
「当たり前の平凡な日常」の典型として、
若くてカワイイ女性、メアリー・オースティン(ルーシー・ボイントン)をカノジョにしていたフレディだが、
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このメアリー/ルーシーが非の打ち所のない陽性でストレートな存在で、
いまいましいぐらいに晴れやか。
彼女は最後の21分のライヴエイドまで輝き続けるため、
フレディの(本質はゲイだという)屈折した陰影がよけいに際立つ。
フレディ役のラミ・マレックとルーシー・ボイントンは実生活でも恋仲らしいが、ゲイでなけりゃ、そりゃそうだよなと思う。
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