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2202第7話「光芒一閃!波動砲の輝き」感想

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち

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第7話「光芒一閃!波動砲の輝き」2018/11/16放送

 

【概要】

瓦礫に埋もれつつも、ヤマトは辛うじて生き延びる。しかし、上空では無数のカラクルム級がワープアウトしてきており、第十一番惑星の人工太陽をエネルギー源とした兵器で地球を狙っていることが判明する。古代は波動砲の使用について苦悩した末、人工太陽を波動砲で撃ち抜いて特殊な干渉波を発生させ、敵艦隊をすべて行動不能にしたうえで撤退を呼びかけるという選択をする。波動砲を使いながらも、一切の犠牲を出さずに地球を救ってみせたことに対し、古代は自己欺瞞だと理解しつつも、そこから歩み始めることを決める。

 

冒頭で白色彗星のアップ。

おなじみのパイプオルガン演奏が、

ガトランティスの無気味さを演出。

 

次に帝国内部の大帝の間が映ると、

パイプオルガンの音色は、

サーベラーが奏(かな)でていた。

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?????????

 

劇伴音楽(BGM=サウンドトラック)と、

劇中で発生する音(効果音)との区別がないらしい。

 

オリジナルの「宇宙戦艦ヤマト」で、

地球を旅立つヤマトのクルーの寂寥感を増すため、

「真っ赤なスカーフ」をささきいさおが歌っていたところ、

それに合わせて古代や島や沖田も唱和していたら、

その歌は劇中の誰が作詞し、誰が作曲したんだよ?

と違和感を抱いて当然だと思うが。

 

ガトランティス帝国の誰が白色彗星のテーマを作曲し、

そもそもなぜこの異星文化の帝国に、

どうして地球のパイプオルガンと同じ音色を出す楽器があるのか?

 

劇伴音楽と効果音の混同の例としては、

1997年に〈特別篇〉三部作ワイドビジョンカードの日本語版監修をしたら、
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きりえ

↑これの日本語版。
↓こちらが日本版のパック。

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わいど

『ジェダイ』の皇帝の第2デス・スター査察訪問のシーンを説明するテキストが、

「ファンファーレが高らかに鳴り響き、皇帝の到着を華々しく迎えた」
云々になっていて、
「おいおい、それはあくまでも劇伴音楽であって、ドッキングベイに帝国軍の軍楽隊がいて、歓迎の曲を奏でてるわけじゃないだろ!」
と心の中でツッコミを入れながら、日本語の方は無難に直したことを思い出す

 

これはあくまでも商品のミスなんで、

劇中キャラには聞こえていないはずの劇伴音楽が、

なぜか聞こえているギャグをかました映画を挙げておこう。

 

『ボルト』3D吹替版

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ボルト

レビュー記事で、

ジョン・パウエルの音楽に即した、ハムスターのギャグが秀逸。
こんなギャグ、初めて見たよ!

——と書いた。

 

ふだんは丸いカプセルに封じ込められているハムスターのライノが、

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そこから運良く抜け出し、

仲間の救出のために抜き足差し足…という場面で、

ジョン・パウエル作曲の音楽がテンポよく流れてサスペンス感を高めているところ、

なんとライノは、この音楽を口ずさんでしまう。

 

 

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つまり観客が耳にしているそのままの映画音楽を、

本来は聴いているはずのない劇中キャラまで聴いているという、

かなり奥の深いギャグなんだけど、

「ヤマト2202」第7話のサーベラーのパイプオルガン演奏って、ギャグなの?

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このように、冒頭からぶちかましてくれている第7話なため、

作り手の常識やあたりまえの感覚を信用できず、

ずっと彼らの知性を疑いながら見続けた。

 

そしたらあんのじょう、

最後もヤマトが波動砲を撃たなければならない状況を強引にお膳立てするため、

敵ガトランティス軍の作戦行動が、すべてヤマトの段取りに合わせて展開していた。

 

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冷酷非情な奇襲攻撃なら、

なぜこんなに「ヤマト待ち」の状況が続くのか。

 

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そもそもガトランティス帝国の行動って、

他文明を根絶やしにして全宇宙を回るだけなら、

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いかほどの意味があるのかと、

バカらしくて呆れた。

 

 

さてここで、

Yahoo!映画レビューで、劇場公開中の

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち/第六章 回生篇

に寄せられた代表的な否定的意見も転載しておこう。

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老害は見るなとファンを罵倒する副監督。

 
最近はSNSの発達により、製作サイドとファンの垣根が無くなり、
お互いに自由に意見交換できるようになりました。
本作品の副監督の小林氏もSNSを有効活用している”ナウいヤング”の一人でしょう。
どんな作品でも少なからず否定的な意見はあります。(それにしても2202は多い気が)
本来であれば批判は良い作品作りの為には必要不可欠な物でもあり、
頭ごなしに拒絶するものではないと思われるのですが、
副監督は批判は受入難い物のようで、ツイッターで以下の趣旨の発言をしています。

「この作品は老害(旧作ファン世代の事のようです)には理解できない、嫌なら見るな。」

2202の主力スタッフの年齢は、羽原監督(55歳)、脚本の福井氏(49歳)、
小林副監督に至ってはあと2年で還暦の58歳。副監督には一度御自分を鏡に写して
ご自身の年齢を思い出して頂きたい。果たして”ナウいヤング”が作っているのか?
私は旧作は再放送で見た世代ですが、彼らから見ればほんの若造です。
私も本作品については否定派といえますが、だからとはいえ、自分よりもずっと年嵩の
人から老害扱いは心外です。

宇宙戦艦ヤマト2202は劇場入場料や映像ソフトを販売する有料コンテンツです。
(無料の民放でも放送開始しましたが)
正直、製作スタッフはより良い作品を作り、収益を上げるのが仕事である筈で、
個人製作の作品でもないのに「嫌なら見るな」は職務を逸脱した発言です。
しかも「老害」とファンを罵倒するオマケ付。
劇場動員数の減少やソフトの販売減少を招きかねない、この重大かつ問題発言は
是非とも本作品の制作委員会で取り上げて頂き、問題視して頂きたい事案ですね。

6章の内容については演出力不足を補う説明セリフと見た目のインパクトだけの
派手な映像で兎に角疲れる。しかも6章が無くても成立しそうな内容の薄さ。酷かった。
 
私が特に付け加えることはありません。

 

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