『ヴェノム』IMAX 3D
Image may be NSFW.
Clik here to view.
2018/11/14 T・ジョイ品川PRINCE シアター11 G-17
アサイチで鑑賞。
この後に『ボヘミアン・ラプソディ』を続けて同じ館で鑑賞。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
すっかり『ヴェノム』がかすんでしまった。
『ヴェノム』はマーベルコミックスが原作なので、
マーベル映画ではあるが、
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)には属さず、
したがって他のマーベルヒーローとの共演はない。
そもそもヴェノムは、
スパイダーマンの敵キャラで、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
映画『スパイダーマン3』(2007)前半ではスパイダーマンに寄生した、
悪の黒いスパイダーマンで、
分離後には報道カメラマンのエディ・ブロック(トファー・グレイス)に宿主を変え、
結局は弱点の高周波音に倒れた。
「スパイダーマン」シリーズは、
『スパイダーマン』(2002)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.
『スパイダーマン2』(2004)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.
『スパイダーマン3』(2007)までの三部作で、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
Image may be NSFW.
Clik here to view.
ピーター・パーカーをトビー・マグワイヤ、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
MJをキルスティン・ダンストのシリーズは終了。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
長年低迷して、アメコミ映画の主流を
↓DC(スーパーマンやバットマン)に占拠され続けて来た、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
マーベル原作初の成功作だったため、
ソニーは三部作監督のサム・ライミに続投を要請。
しかし『3』でさえもいささか出がらし/リピート気味だったため、
ライミは固辞。
やむなくソニーは、5年後に『アメイジング・スパイダーマン』(2012)で、
ピーター・パーカーをアンドリュー(アンドルー)・ガーフィールド、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
グエン・ステイシーをエマ・ストーンのコンビは、
たったの2作で終わり。
『アメイジング・スパイダーマン2』(2014)
Image may be NSFW.
Clik here to view.
結局、
サム・ライミ版と同じことを、
少しアレンジしただけで繰り返してもウケないとわかり、
3度目の映画シリーズ、
昨2017年の『ホームカミング』では、
トム・ホランドが演じる少年スパイダーマンを、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
MCU最成功グループのアベンジャーズに編入、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
前フリとして、2016年の『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも登場、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
2017年末の『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも引きつづき登場した。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
こうして、以前と異なる再登場が成功したので、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
スパイダーマンの宿敵を映画に再登場するのも、
やり方を変えることに決定、
ヴェノムは単独主演映画になった。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
シネコンでは夏頃から予告がずっと流れており、
当初は字幕が「シンビオート」なのに、劇中セリフは「シンバイオート」で、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
最新予告編と映画本編では劇中セリフの発音も「シンビオート」に修正されていた。
鑑賞当日の11/14は、
品川に向かう電車内でスマホをいじり、
マーベル・コミックスの大御所原作者、
それもあってか、
映画『ヴェノム』では、
色々と突き詰めの甘いところもあるけど、
おおむね満足だった。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
というのも、
人の命を平等に扱わず、
無駄死にさせて良いと割り切る庶民の命と、
安泰、万全の体制で命の安全が絶対保証されている自分を区別し、
平民の死によって益を得る支配層の傲慢や、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
そうした不正を暴こうとするジャーナリズムが、
まさに正直者が損をする構図にハマリ、
社会から阻害されていく過程がしっかり押さえられていたし、
スタン・リーも子犬を連れてカメオ出演していたので、
そんなに不満を感じなかった。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
スタン・リーと言えば、
スパイダーマンのDVD特典でケヴィン・スミスに、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
「コミックスで最大の貢献者は、書き手(ライター/原作者)か描き手(アーティスト/デザイナー)か?」と問われ、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
答が揺れ動いた挙げ句、
「貢献度は半々じゃないか」
との結論に達した。
マンガや映画は視覚芸術なんだから、
最大の貢献者はアーティスト、
マーベルならジャック・カービーや
に決まってるじゃないかと考えてたが、
原作者が面白い話を紡(つむ)がないと、
ファンの支持共感を得られずタイトル人気も持続せず、
結局は成功しないんだから、
たしかにマーベルならスタン・リー、
ウルトラなら金城哲夫の存在は欠かせない。
スタン・リーは読者である一般庶民の視点で、
劇中主人公に共感できる、
「あるある」「身につまされる話」を貫き通したからこそ人気がある。
スタン・リーがスタンリー・マーティン・リーバー(Stanley Martin Lieber)という本名を用いなかったのは、
しょせんは漫画ごときで成功しても、
真の作家の成功と呼べるのかという、
卑下した気分からだったようだ。
しかし文学等で彼が取りあげた差別や抑圧のテーマを扱っても、
パンドラの箱を開ける厄介者として、
それこそ『ヴェノム』のエディ・ブロックのように、
社会から排除されていたかも知れない。
コミックス=マンガという、
「なんでもあり」「荒唐無稽」「どうせくだらない」
という世間の偏見を隠れ蓑(みの)に、
避けては通れない問題、
目を背けてはいけない人たち
を取り沙汰できたわけだから、
これはもう、大大大殊勲といえよう。
つまりスタン・リーは、
感覚・センス的に旧人類(現生人類)より進化した、
新人類/ミュータント/エックスメンだったわけである。