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ネット継承ダマしの手口/映画レビューの闇【中編】

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スター・ウォーズ R2-D2   46号 [分冊百科] (パーツ付)

デアゴスティーニ・ジャパン (2018-11-27)
久々に、
なので、誰が何と言おうと、
テーマ:映画(笑)
 
前回は、
ストリーミングサービス、ディズニー+(プラス)で全米配信中の、
「SWレジスタンス」について
 
ロトゥン・トマトズ(Rotten Tomatoes)の、
姑息な一般評価の不正操作を報じたが、
 
この記事には、
常連読者のInα氏から、
こんなコメントをいただいた。
 
ひどい不正操作
 
YouTube動画を一通り見ましたがひどい有様ですね。あからさまな捨てアカウントの群れ。具体的に内容をホメているコメントなし。ルーカスフィルムも堕ちたものです。IMDbも見てみましたがこちらは48%でした。まあまだマシなのかなと(IMDbもサクラが混じっている疑惑があるのでそうでもないかも)。
キャシアンの前日談だの、しょうもない企画が出てくるところは昨今のバンライズ(ガンダムUCとかNTとか)にそっくりですね。いずれも「過去作ではこことここの間が描かれていないから作ればいいんじゃね?」という単なる穴埋め。そんなもの面白くなるわけがないです。ユーザーと創作をナメきってると思います。
 
Inα
 
 
 
2018/11/14 に公開
 
これを読んで、
「アメリカ人ってバカだなあ、
こんな見え透いた手口でだまされるはずないだろ」
と思う人には、
↓この「ヒトラーの大衆扇動術」を見せておこう。

 

日本だって、

この扇動術に沿ったメディア戦略で、

戦後もずっと操られ続けてるんだから、

とてもアメリカ人を見下せない。

 

ネット社会になって、

旧社会のしがらみから解放されると思いきや、

どっこい旧支配体制が国民をだましていた手口は、

新システムにも引きつがれ、

またしてもだまされ続けようとしている。

 

一例を挙げておこう。

 

約10年前のこのブログで、

ロッテ主催、

YouTubeのダンスコンテスト応援企画があった。

 

発端は、「狼少年ケン」主題歌の前奏をアレンジした

新発売ガムのCM曲に合わせて、

佐々木希と西内まりやと

佐藤健と渡辺直美がダンスしたのを模範に、

一般応募者がダンス動画をYouTubeに投稿、

再生回数を競うコンテストだった。

 

知人(高校教師時代の生徒)が片割れをつとめる、

ベリーダンサーコンビに入れ込んで、

だいぶ応援した

 

おかげさまで、かなりの再生回数を稼ぎ、

途中経過では1位にもなったが、

第1回大会では、意外や水泳帽をかぶった中学生の少女が優勝した。

 

もちろん優勝前に、

経過報告で再生回数ダントツ1位のこの子のダンスを見てみたが、

たしかに切れ味はスルドイものの、

優勝するほどの特筆できる評価点が認められず、

なんでこれで注目が集まり、再生回数が伸びるのかフシギだった。

 

そこでわれらが推しメン応援の一環として色々と調査してみると、

(当時はYouTubeでアクセスデータを読み取れた)

この少女は韓国からのアクセスが盛大だった。

 

そこで韓国のアクセス元に、

自分の推しメンを売り込んでみたところ、

ある日ハングルでメッセージが届いた。

 

ハングルは読めないため、

ネットの自動翻訳で読み解くと、

水泳帽の(日本人名)少女は韓国企業の社長令嬢とかで、

社員一丸となって優勝を目指しているので、

あんたの売り込みはムダだと言われた。

 

会社ぐるみの組織票かよ。

 

結局そのまま、その女の子が優勝した。

 

この結果には、

実力(ダンスの技能)の正当評価ではないのではと

コンテストを注目していた多くが不審がって疑問が呈され、

結果発表も表彰式もさっぱり盛りあがらず

主催者側もシケた結果が不本意で企画失敗だったため、

後日リターンマッチとして再試合が行われて、

我がベリーダンサーチームは見事一位に輝いた。

 

お台場で表彰式があり、

司会は小柳トムと政井マヤ、

上位入賞者がステージでダンスを再現。

 

観客席が優勝のベリーダンサーコンビのキレのあるダンスに感心してどよめいた。

 

これはよかったが、

初戦からずっと不可解に票を伸ばす動画が別にあった。

 

トラかワニの着ぐるみの若い女性が、桜の咲いている川原の土手で踊る、

ダンス的には突出したところのない動画なのに、

どうやら多数のパソコンから一斉に再生をくり返すプログラム攻撃だったらしく、

再生回数がケタ違いだった。

 

リターンマッチは、初戦の組織票の反省からだったのに、

またも不正操作で、この着ぐるみダンスが優勝してしまい、

賞金をかっさらっては意味がない。

 

そこで締め切り間際に、

不正操作の回数が急増すると、

ベリーダンサー動画の再生回数も呼応して急増し、

結局着ぐるみ動画は10位にも入らなかった。

 

つまり、着ぐるみ動画の再生数に呼応して、

上位10組の再生回数もそれを上回る強制操作が、

運営側やYoutTube側でひっそりと行われていたのだ。

 

つまりYouTube側や主催者側が、回数を偽装し、

再選で優勝させると決めてあった順位で確定したわけ。

 

当日は締め切りの日中に横浜で票の動向をモニターしたので、

最後の10位までの急速な票の伸びの不自然さと、

票を不正操作している何ものかの必死さが伝わって来てすさまじかった。

 

というわけで、

推しメンの優勝も実力ではなく、

初回競技の際に、水泳帽の中学生が票を伸ばすまでの途中過程で、

不正なしの再生回数で1位だった時期がしばらく続いたことが認められ、

ロッテとYouTube(と、恐らくは広告代理店)に勝たせてもらったわけ。

 

10年間、これをずっとだまってたんですよ。

黙っていたのは、

推しメンを勝たせてくれたから……

もたしかにあるけど、

強制操作ではあっても「不正」操作ではなく、

組織票やプログラム攻撃等の、

想定される不正票に対抗する手段だったから。

 

実際、まだネットのシステムは未熟で不徹底。

応募者の中には、

タイトルで釣っている人も多く、

佐藤健つながりで、

「電王」で再生回数を稼ぐが、

動画自体はピンボケでお粗末、ダンスコンテストの要件を満たしていないという、ダマし動画もあった。

 

この手のコンテスト、

今やるとするなら、

Tik Tok(ティックトック)とかに移行するだろうけど、

私にとってティックトック(Tik Tok)といえば、『オズ』(1985)のゼンマイ兵隊に決まってる。

 

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今回ここで公表したのは、

人々が「そうなんだろう」とあたりまえに受け止めていることにも裏があって、企画者や計画者の意図や思惑通りに動かされていることを知らせたかったから。

 

ネットでもなんでも、

新たな仕組みが出来上がると、

それ以前に引きつがれていた仕組みで得をしてきた不届き者が、

同じ仕組みで今後も永遠に得し続けようと、

不正操作を新しい仕組みにも及ぼしてくる。

 

10年前の例は不正ではなく、

不正に対抗する強制操作だったが、

この仕組みを自分だけの目的のために、

不正に操作している者がいたとしたら?

 

今はいるんですよ。

 

続きは映画レビューの闇【後編】で!


 


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