本ブログはありがたいことに、
じっくりと読みこんで下さる方がテーマごとにいる。
2016/9/7の、
この記事(ゴーストホストの謎を追え!/訂正記事だョ!・25 )で、
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驚愕の事実だが、
実はこの情報には、
記憶違いで事実とは異なる部分も散見される。
そこで次回は、
情報の訂正と検証を行う予定。
キミは、
パープル表示の文字情報に潜むウソを
見破れたかな?
——と書いておきながら、
以後、
まったく後追い記事が続かなかったので、
そろそろ1年も経つわけだし、
件(くだん)のパープル表示は、
以下のとおり。
1977年のはじめ、劇中に使用されたダース・ベイダーのコスチューム(もしくは、布製部分をのぞく、ハードピース成型品=マスクとヘルメット、胸と肩のアーマー、すねあて等)一式が、
ドンポストスタジオ(Don Post's studio)の型取り職人数名に託された。
アーマー一式を13セット複製するためで、
SW1作目(ANH)の公開に合わせて、
各地でプロモーションとして開催される、
ダース・ベイダーのサイン会用、
つまり地方巡業用に用意するためだった。
この時、ドンポストに貸与されたコスチュームは、
ルーカスフィルム(もしくは20世紀フォックス)には返却されず、
最終的に個人コレクターの手に渡った。
ゴーストホストANHを制作した、
プロップメイカー(映画やテレビの小道具職人)は、
90年代はじめの一時期、
1977年当時のドンポストの型取り職人だった一人とたまたま仕事をする機会があり、
その頃に型取り複製したアーマー成型品一式はもちろん、
複製用の雌型のいくつかにまでたどりつくことができた。
これにあわせて、ドンポスト社に蓄積された、
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膨大なスーツの情報と資料写真を参考に、
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復元マスク、ゴーストホストANHが誕生した。
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忘れないうちに正解を書いておくと、
1977年のはじめ
は、
1978年のはじめ
のはず。
1977年5月25日に、
アメリカ全土でもわずか32館のみ公開でスタートした
1作目の『スター・ウォーズ』(エピソード4 新たなる希望)は、
それほどのヒットになるとは予想されず、
この世にたった1着しかない、
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貴重な映画使用の、
ホンモノのベイダーコスチュームを、
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劇中の演者、英国人のデビッド・プラウズを、
ことあるごとにアメリカに呼ぶわけにもいかず、
カーミット・ブライス・エラーというアメリカ人の巨漢(身長約196センチ)が着込んで、
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米国内の各種イベント、
プロモーションに使い回していた。
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背景のレンガ状の建物は、ユニバーサル社の敷地内にあった、スター・ウォーズ・コーポレーションの事務所。
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ところが空前のヒットに、
貴重なベイダー衣装をプロモーションに使い回すのは
さすがにまずいとなって、
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『スター・ウォーズ』のカンティーナ(酒場)のシーンに多大な貢献をした、
特殊メイクアップアーティストのリック・ベイカーに複製が依頼された。
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イギリスで撮影されたカンティーナのシーンはしょぼかったため、
ロスのラブレア通りで追加撮影され、
その準備はロス在住のベイカーが指揮を執った。
複製制作の契機は、
1977年8月3日に、チャイニーズ・シアターで足形を刻む式典が決まったこと。
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当日、足形を刻んだベイダーを演じたのは、
従来のエラー氏ではなく、
リック・ベイカー門下の若き同僚で、
カンティーナのクリーチャー/エイリアン造形にも、
今回のベイダー複製作業にも協力した、
これまた巨漢(身長195センチ以上)のロブ・ボッティン。
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一部関係者しか知り得ない、
超極秘情報を利用して、
当日のベイダー役を勝ち取ったボッティンだが、
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同時に守秘義務も発生するため、
この件はずっと明るみに出ず、
公式には、
エラー氏が当日の思い出をまことしやかに語っていた。
リック・ベイカーはこの式典から数日後、
◎当日のコスチューム一式
と共に、
◎同等品のスペア(予備)数セット、
◎マスク(ヘルメット)だけは余分に少々、
◎型取りに使用したシリコンモールド
と一緒にまとめて、ルーカスフィルム(SWコーポレーション)に納品した。
このモールドは、
収縮を考慮しない総シリコン製で、
2011年に縮みきったこのモールドから製品化された
eFX社のANH版ダース・ベイダーヘルメット「レジェンド・エディション」は、
はからずも縮小版になってしまった。
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発表当時は「究極のベイダーマスク」と目されていた、SL ANH(シスロード・ア・ニュー・ホープ)との比較。
1977年頃に話を戻すと、
リック・ベイカー(RB)製の
よぶんなマスクのうちの一つは、
めぐりめぐって、
廿世紀フォックス極東支社が長年保有。
テレビ特番やイベントにハクをつけるために、
何度か起用されている。
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フジテレビ
「火曜ワイドスペシャル STAR WARS大特集」
1980年6月放送
それはさておき、
1977年8月3日以降、
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アメリカ人の衆目が目にしたベイダースーツは、
全てRB製のレプリカ版で、
1977年9月16に日に放送された、
The Making of Star Wars
には、新撮のダース・ベイダーが登場する。
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1978年4月3日の、
第50回アカデミー賞式典では、
エラー氏が再び演じているが、衣装はRB製。
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貴重なオリジナルは門外不出となった。
1992年末にルーカスフィルムの総本山、
スカイウォーカー・ランチを初訪問した際、
当時の資料館長だったドン・ビーズに、
1作目のベイダーマスクについて尋ねたところ、
「オンリーワン」との答だった。
「1個だけある」
つまり、前はいくつかあったが、
保管してあるのは、かろうじて一つだけと勝手に理解したが、
後々判明したのが、
とにかく1作目のベイダー衣装は、
そもそも1着しかなかったということ。
なのでオンリーワンは、
「かろうじて1個だけ残っている」
ではなく、
「そもそも一つしかないよ」という意味だったんだなと、
今さらながらに思い出す。
というわけで、
ドンポスト、1978年製のマスク13個(DP1978−13)は、
RB製レプリカからの再型取りで、
目的は、全米でイベント、サイン会を展開するためのツアー(巡業=ドサ回り)に、
13着を用意するためだった。
なので、1977年のはじめはありえず、
1978年のはじめなんだが、
そこらへんの事情に疎(うと)い証言者の、
記憶違いで事実とは異なる部分
ということになる。
記事「ゴーストホストの謎を追え!」
の続編を予定していたちょうどその頃、
『ローグ・ワン』公開に合わせた、
「映画秘宝」2016年12月号が発売され、
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中子真治氏の衝撃レポート(上掲記事の、太字強調部分)にガクゼン。
じきに『ローグ・ワン』が公開され、
劇中のベイダー像が、
『新たなる希望』とはピッタリ重ならないことを確かめた。
↓1作目『スター・ウォーズ』本編映像を増感処理。
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↑本来の『ローグ・ワン』ベイダー役、身長201センチのスペンサー・ワイルディングが扮して元から撮影されていたのか、はたまた身長193センチのダニエル・ナプラスにベイダー役が交代した追加撮影か?
ほどなくして、
フェイスブックで、カジモドの『ローグ・ワン』エディションが発表され、
その後の本ブログは怒濤のカジモド展開になだれこみ、
ゴーストホスト記事を振り返るのをすっかり忘れてしまった。
今回あらためて振り返り、
カジモドの造形担当、
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英国人、CSマクラーレン氏の、
カジモドV1の製作動機が、
ゴーストホストの不良成型品の修復から始まっていることと考え併せ、
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どうやら仕上げ(組み立てと塗装)担当のブックフェイス氏というのは、
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本業がプロップ職人であり、
アメリカ在住でもあることから、
↓ゴーストホストの制作者その人と思われる。
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と、ここまでは大半が過去記事の再構成なので、
もう少し新しいことも書いておこう。
前出の「秘宝」の中子レポートには恐れ入ったが、
メイン記事の「ベイダー、装備の変遷」
は詰め込みすぎで熱意が空回り。
特にツアー(巡業用)スーツの記述はアラが目立った。
「装備の変遷」記事内では、
リック・ベイカー製をツアー・スーツと定義。
●この後、映画宣伝のために、世界中の映画祭やエキシビションで大活躍
——となっているが、
ここに混同が見られる。
同じページで、
「ツアー・ヘルメット」の小見出しと共に、
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頭頂部が切れているが、このフォーラムからの転載で、「秘宝」掲載分と同じものと思われる。マスク(フェイスプレート)こそ1作目版でも、ヘルメット(ドーム)は『ジェダイ』(ROTJ)版。
この英国製のツアー・ヘルメットは実際のエルストリー・スタジオで保管されていたブライアン・ミュアーの型から制作。
現在これらはコレクターの手元に渡り、高い値段で取引されている。
当然、英国製ツアー・ヘルメットのほうが価値が高い。
展示イベントなどで、“『新たなる希望』で実際に使用”と書かれたヘルメットを見かけるが、それらはすべて当時制作されたツアー・ヘルメットのこと。
『4』で実際に使用されたヘルメットは今はとあるフランスのコレクターの手元にある。
——となっている。
「映画宣伝のために、世界中の映画祭やエキシビションで大活躍」
したとされる、
●アメリカのRB製レプリカ
(と、それを元にした業用スーツ=DP1978−13)と、
●英国エルストリー・スタジオに保管された型から抜かれた巡業用スーツ
がゴッチャになっている。
英国製ツアー・スーツ誕生の経緯は、
およそ以下のとおりと推察される。
アメリカ国内でさえ、
1977年8月3日までは、
ただ1着の貴重なホンモノコスチュームをバチあたりにも使い回し、
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1977年8月3日以降は、
リック・ベイカー製のレプリカで、
あらためて資料用写真を撮り直し、以後の公務にはこちらを使用。
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RB版を再型取りして、
サイン会等の全国行脚用スーツ、
DP1978-13の作成に、
ドンポストスタジオが取り組んだのは、ようやく年明けの
1978年初頭。
世界各国からベイダー衣装一式の貸し出し依頼があっても、
当時のルーカスフィルム(SWコーポレーション)およびアメリカの21世紀フォックス本社が対応できたはずがない。
公開が1年以上遅れた日本の、
ビッグ・ボス(宣伝部長の古澤利夫氏)に、
RB製マスクの予備を回すのがせいぜいだった。
アメリカ本国と同じ英語圏なのに、イギリスでの公開もかなり遅く、
1977年の年の瀬、12月27日と真冬だった。
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当然、じゅうぶんな時間を宣伝準備にあてられるのに、
アメリカ本国からはコスチューム供給の報(しら)せは一向に来ない。
業を煮やしたイギリスのフォックス宣伝部は、
そもそも映画本編は地元イギリスのスタジオ(エルストリーとシェパートン)で撮影され、
コスチュームもほぼ全て、イギリス国内で制作されたのだからと、
直接、制作現場にかけあった。
ベイダーのハードピース造形を担当したブライアン・ミュアーの証言では、
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マスク/ヘルメット(BM製)は2つ抜いた時点で、
「廃棄された」(destroyed)そうだが、
“be destroyed”には、
「オシャカになった(ひとりでに壊れた=自損した)」
という意味もある。
大型の造形物でもあり、急ピッチで突貫工事の強引な型抜き作業で、
たった2個だけ成型品を抜いた時点でモールドが破損し、
3つ目のBM製は抜けなかったんだろう。
BM製成型品の1セットは、
大あわてで仕上げに回され、
めでたく劇中で使用された、
ただ一つの完成品となる。
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もう片方、予備のBM製部品は、
非常に粗雑な作りの型から抜き立て状態のままで、
スタジオの管理部門がしっかり保存。
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↑2つ抜かれたオリジナルピースに最も近い状態の成型品。グリルをはめる顎下は開口されず、粘土ヘラであたり(目印)の三角形が刻まれているだけ。表面処理に取りかかろうと紙ヤスリをあてた痕跡が残っている。
↓インディのムチと一緒に写っている、この1作目ベイダーマスク、
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現物の資料写真とも、
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傷や剥がれの特徴が一致するので、
ルーカスフィルムに保存された唯一のホンモノ(BM製)…かと思ったが、
赤いスキーゴーグル流用だった目のレンズが透明に置き換えられたり、
よくみりゃ写真にエルストリー・スタジオの透かしも入ってたりと、
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不可解な点も残る!
英国製のツアー・ヘルメットは実際のエルストリー・スタジオで保管されていたブライアン・ミュアーの型から制作。
に話を戻すと、
エルストリースタジオで、
BM製予備ピースを整形補修(下地処理)した後に、
もう一度型取りして(二次型ESM2)、
この型から再度抜いたもの(二次成型品=ESP2、三次成型品ESP3)なんだろう。
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布製衣装の方も、やはりイギリス国内の映画用衣装を供給する老舗(しにせ)、
ネイサン&バーマンズ社に型紙や仕様書が残っているので、
それを元に作り直し。
こうして完成した、純然たる1作目仕様のダース・ベイダー(EST=エルストリースタジオ/ES所有の型から生まれた巡業用/Tスーツ)は、
やはり由緒正しきストームトルーパーを引き連れて、
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アメリカの助けをいっさい借りずに、
ロンドンの2階建てバスと同じ写真におさまっている。
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バスの乗客もビックリ!「あのダース・ベイダー、手袋の縫い目が横(手の甲に平行)に走ってるから、まぎれもない1作目版よ!」…なんて思うわけねえだろ!
この写真、最近ようやくネットに出回ったが、
他に別角度からのESTの写真はないのか。
ESTと思われる写真は、
イギリスのポスターマガジン4号(1978)にも掲載され、
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ヘルメットがマスクから盛大にズレ、
胸アーマーは黒一色。
↓こちらはイギリスのポスターマガジン3号の折り込みポスター。
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イギリスのジャンケット=マスコミ/プレス向け試写(1977)での撮影なんだとか。
マスクとメットの合いは、かくもひどいものです。
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こうして英国製ツアー・ベイダー=ESTが誕生し、
独自ルートを確立したイギリスのフォックスは、
『帝国』でもアメリカ本国に無断で、
きわめて素性の正しいツアー・スーツを投入した模様。
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このように、アメリカのルーカスフィルム社の目が行き届かないイギリスでは、
◎破損して廃棄されたBMオリジナル型を入手した廃品回収業者経由、
(SWに無知無関心無関係な人が、なぜかベイダーマスクの型を所有していた逸話あり)
◎BM製の次に実物に近い、ESM型からの横流し成型品ESP
等、相当に素性の良いマスクには事欠かず、
これらはイギリス国内のマニア間で高値取引きされており、
やはりイギリス人のCSマクラーレン氏も、かつてはこうしたマスクの研究に余念がなかった。
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発表当時は銘品の誉れも高かった、ダース・アグリー版のANH(左)ESB(中)ROTJ(右)。
同氏が、今度こそ打ち止めと期待して逸品を手に入れても、
コレジャナイ感が払拭(ふっしょく)されることはついぞなく、
とうとう自分で手がけることにした成果が、
↓奇跡のカジモド復元レプリカ。
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さて、
『4』で実際に使用されたヘルメットは今はとあるフランスのコレクターの手元にある。
という部分を検証しよう。
そういや昔から、フランスには超絶SWコレクターがいて、
その収集品の規模もクオリティも、世界最大のスター・ウォーズコレクターとされ、
ランチョ・オビ=ワンの主(あるじ)、
スティーブ・サンスイートも凌駕すると聞いてはいた。
サンスイートは収蔵点数を稼ぐためなら、
より希少価値の高い一品ものであろうと時に手放す傾向があるが、
どっこいそのフランス人コレクターは、
一度手に入れたプロップを決して手放さないのはもちろん、
商品(グッズ)の方を揃えるのも抜かりなしで、
およそ10年前には、東京近郊在住の知人のフランス人に定期的にごっそり資金を送り、
高円寺のスター・ケースで、
和製グッズをしこたま仕入れていた。
その在日フランス人に訊いたら、
本国のコレクター本人は、
名前も顔出しも絶対にNGなんだとか。
素性が知れると、
ひそかに築いた独自の入手ルートが失われるのを危惧しているらしい。
そのコレクターは、
さすがは怪盗アルセーヌ・ルパンの国の人らしく、
入手が難しいお宝こそ闘志を燃やし、
およそ他の人では思いつかない奇抜な方法でゲットするらしい。
『フォースの覚醒』公開に合わせ、
フランス国内のSWマニアを紹介するニュース映像が、
YouTubeで、2015/12/16 に公開。
映ってはならないものが!
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こ…これは!
頬骨のCスカー(C字傷)でも明らかな、
ANH劇中使用のマスクじゃないかっ!
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並べて見れば、同じものなのは歴然。
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1992年には、スカイウォーカー・ランチのアーカイブ(資料庫)にあったものが、
どうして2015年には、フランスの個人コレクターの手に?
それにはまず、
門外不出のお宝を、
社外に持ち出す必要がある。
2011年のeFX社のANHレジェンド・エディション、
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つまりRB製シリコンモールドから複製されたマスクに、
劇中と同じハケ塗り仕上げが売り文句の{ANHレジェンドエディション」を発売の際、
「形状はシリコン型で正確に抜けるが(実際はウソ)、
お客様により良い製品を届けるには、写真資料でなく、あるんなら実物を目にして寸分違わぬ塗装をしたい」
とかなんとか、もっともらしい理屈をつけて
門外不出のはずのマスクBM1が、
塗装見本としてルーカスフィルムからeFX社に貸し出され、
そのまま返却されず、
このコレクターに売り渡されたんだろう。
最初からeFX社とフランス人コレクターがグルだったのか、
eFX社が売り込んだのかは、
憶測の域を出ず、誰にもわからない。
ということで、
催促いただいたおかげで、
こうして関連事項をようやくまとめることができたので、
キッドさんには、この場を借りてお礼申し上げます。