デアゴスティーニ・ジャパン (2017-07-04)
型取り直前!
これがカジモドROTJ V2のドーム(ヘルメット)マスター(一次原型)で、
アメリカからイギリスに空輸されてきた。
あやうく見逃しそうだったが、
米在住の塗装担当ブックフェイスが、
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下地処理や表面仕上げの工程で入念なチェックを行い、
不完全だった部分を、ことごとく手直ししてくれていた。
なにせこちらのイギリス側には専用の作業場がなく、
キッチンの流し台で代用しているため、
料理の時には作業を中断、
造形物を片付けざるを得ず、
なにかと不備はつきものなので。
CSマクラーレン氏は、
なんとカジモドが造形処女作で、
それ以前には、マスク造型を未経験のシロウトだった!
2016/3/25
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↑ブックフェイスのペイントブース入り直前の、
カジモドROTJ V2の、造形最終段階。
ここで念のため断っておくが、
カジモドを部品状態(未組み立て)の未塗装キットとして販売することはあり得ない。
組み立て塗装済み完成品としてしか、意義も価値もないと自認しているからだ。
だったらなんで、塗装前の途中過程を披露するのかといえば、
ドーム/ヘルメットの造形や、細部への気配りが伝わり、
ESBとの差違が、
単に眉間を削っただけではないのだと伝わるようにとの願いから。
とにかく実物のROTJプロップを徹底的に研究し尽くし、
ESBとの相違点を、気がつく限り造形にありったけ盛り込んだ。
留意したのは、
*本来の造作を損なわないこと
*フェイスプレートの一部を大型化したり、変形させたりしてまで、特徴を強調しないこと
*ヘルメットとマスクの大きさのバランスを崩さないこと
ブックフェイスと私(CSマクラーレン)の共通認識は、
現状に甘んずることなく、
常に、さらにまた上を目指そうということ。
造形と塗装を分担し合う不可分なチームとして、
映画の画面から抜け出てきたような
完成度を目指した。
↓『ジェダイ』(1983)の劇中スチルに、カジモドROTJをかぶせた画像。
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↓こちらがホンモノの画像。
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つまりは実物そのものにしか見えず、
違いを見分けられない状態こそ、
カジモドの目指すところ。
ブックフェイスの塗装も相まって、この目標は難なくクリアの予感。
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ペイントブースでの塗装を終えたての、ROTJ V2。
ブックフェイスの塗装スキルと相まって、
新しく導入したスプレーガンも威力を発揮。
塗料の最適な混合比、
乾燥時間や乾燥環境を突き止めるのにいささか手こずり、
ブックフェイスは多数のドーム(メット)を、このレベルに行き着くまでに、
オシャカにせざるを得なかった。
中央の帯状の部分を、劇中の実物と寸分違わぬように再現すべく細心の注意が払われ、
新しく導入したペイントガンが、
造形に盛り込んだ些細なディテールを損なわずに浮き立たせている。
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このクオリティは、このスプレーガン導入前には望めなかった。
造形担当の私としては、自分の作業が無駄にならず、
まさに原型師冥利に尽きる。
ということで、
最後はカジモドROTJの画像を並べて、今回のまとめとしよう。
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次回は各作のカジモドを並べて比較する予定です。