いよいよ来週には、
公開されている、『スター・ウォーズ フォースの覚醒』
ストーリー検討の時点で、
ジョージ・ルーカスは、
「自分の抱くSW像とは異なる」
とのたまったそうで、
それは朗報じゃないのか。
旧三部作からの続投は、『帝国』『ジェダイ』脚本の
ローレンス(ラリー)・カスダン(キャスダン)で、
今回も黒澤明の一連の映画を参考にしたんだとか。
というわけで、もしかしたらSWシリーズ初の、
いたってまともな、出来の良い映画になる可能性も濃厚。
だがデザイン面の弱さは、また別の話で、
巷(ちまた)には、新三部作のボトルキャップ以来の恒例、
『フォースの覚醒』タイアップ商品であふれかえっているが、
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はたして業者の思惑どおり、
かたっぱしから「はけている」かと言われれば…。
世間は(ボトルキャップに乗せられた苦い経験からも)けっこう冷めてるんでは?
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各社のCMの新撮部分も、
予告編映像しか使えない事情があるとはいえ、
SWとなんの関係もなくて、
「なんじゃこれ?」と違和感ばかり。
まあ、まともな映画が観られれば、
映画好きはそれでいいんだろうけど、
それだけじゃないのが、
「ルーカスの考える(商売込みの)SW」なんだろう。
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そんなこんなで、
本ブログでは、
「勝手にデザインコンペ」を開催、
アメリカ人は盲目的に、
「クール」「子供が見たらコワイ」「大人の自分だって」
と、無抵抗に受け入れるカイロ・レンの造形に、
私はひたすら無駄な抵抗で、
「いや、そうじゃない」と異を唱えてきたが、
オレ版カイロ・レン「完成」宣言の後も、
未練がましくチマチマ描き続けてた一方、
●カイロ・レンのシャトル
●スター・デストロイヤー
●新型ウォーカー
——もオレ版を描きためていたんだが、
ベラデンさんから、
「バトル・ドロイドをお題に、オレ版を展開せよ」
との指令?が下り、
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この竹馬みたいに貧弱なへっぴり腰部隊を、
ジェダイが何体ばったばったと斬り倒そうと、
ちっとも強さを示すことにならない事態を憂い、
↓とにかく格闘体型を念頭に描いてみたら、
↓体型だけは、狙ったとおりにまとまった。
しかし、それを元に
↓別アングルで描いてみると、
たちまち、描き慣れたモビルスーツに行き着いてしまう。
↓トールギスっぽい。
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そこで改めて、本来のSWっぽさに、豊かなディテールがあったことを思い出す。
それは元々、予算不足で、武器に既製品を借り受けるしかなかったことも関係し、
とにかく旧三部作のメカは、
画面には映らない細かなところまでみっちり作り込まれ、
だからこそ今も、模型が人気なのに、
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新三部作からすっかり手抜きが横行し始め、
『反乱者たち』も、せっかくCGアニメなのに、その特性をまるで生かさず、
メカも背景ものっぺりとディテールレスなので、ひたすら萎える。
画面に魅力がなく、引きこまれないから
見入ることがなく、なんども見返そうなんて思いもしない。
ルーカスのSW観、JJのSW観とは別に、
「豊かなディテールに彩られた世界」
こそが、私のSW観であり、旧三部作には貫かれていた。
それが消え失せた時代の産物なため、
カイロ・レンにも通じる、手抜きデザインの簡素化、簡略化で、
バトル・ドロイドものっぺりしてるが、
そもそもなんで、「のっぺり」つながりの、
アフリカの原始彫刻なんぞを参考にしたのか。
縄文時代の土偶とか、
アボリジニの文様絵画?とか、
アメリカインディアン(先住民)のトーテムポールとか、
ペルーのインカ文明、
メキシコのアステカ文明、
はては、東南アジア各地の古代面まで、
原始アートといえば、びっしりとディテールで埋め尽くすものと相場が決まっているのに。
もちろん、バトル・ドロイドは地球文明とは無縁だが、
そもそもはニモーディアンが設計、製造する設定が、
いろいろあって、ジオノージアンに変更されたわけで、
こんなシワシワ昆虫種族に、
簡素化や単純化なんて、しゃれた手抜きが、
思いつくはずなんかなかろう。
ということで、
↓行き着いたのがこれ。
↓胸はカニ(みたいな・以下同)。
↑腰はコウモリ。
↓肩に頭があるのは、ドロイドなんだから、必ずしも頭部に頭脳をおく必要がないから。
↑右の下腕のカバーはバッタ。
↓左肩カバーはトリ。
↑左のガントレット(手甲)はヘビ。
↓右の太ももカバーはサメ。
↑左の太ももカバーはサカナ。
↓右のひざカバーはタコ。
↑右の足(靴)はカメ。
↓左のひざカバーはカエル。
↑左の足(靴)はザリガニ。
バトル・ドロイドはもう1案考えたので、
そのうちまたやります。
バトル・ドロイドA/勝手にデザインコンペ〈その4〉
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いや〜、な〜つかし〜ですね〈その2〉/アニメ設定どおりのMS
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いや~、な~つかし~ですね
の2回目は、
このブログで一時期ひんぱんに記事を書いていた、
テーマ「機動戦士ガンダム」
今回がちょうど100回目だが、
これまでの99回の内訳は、
2015年 2回
2014年 4回
2013年 5回
2012年 28回
2011年 53回
2010年 3回
2009年 4回
——となっている。
再開の理由一つ目は、
10センチガンダム選手権〈その6〉/大河原ザクを求めて(42)
で紹介した、
MOBILE SUIT GUNDAM OPERATION V SET
機動戦士ガンダム V作戦セット
バンプレストのプライズ。2000年製。
——の最後の一つ、
ガンキャノンをだいぶ前にゲットし、
↑ガンタンクの土台は前後逆です。
バンプレストV作戦セットの画像は、このブログと、このブログからパクって、
ニコイチしました。
「自分でも所有しているはずなのに、なぜ?」→部品が散逸して、完品状態で並べられないため。
キャラとしてはガンキャノンは弱いため、セットは豪華に盛られていたが、
コアファイター換装用のクレーンアームは、あくまでも雰囲気もので、
この可動軸では、実際に胴体に組み込むアクションは再現できない。
さらに、
↓V作戦セットと対をなす、
↑ジオン軍MSファクトリー
の、欠品でしか持っていなかった最後の1体、
ドムの完品を、今年の10月にようやくゲットしたから。
V作戦セットで、
ガンダム、ガンキャノン、ガンタンクの主役MSトリオを、
同スケールの塗装済み完成品で揃えられたのと同様に、
MSファクトリーの4体をそろえれば、
ジオン軍の代表的なMSを、同大で並べられるかというとさにあらず。
↓なぜかグフだけ、他の3体よりも一回り小さい。
③ジオン軍MSファクトリー MS-06 ザクⅡ
⑥ジオン軍MSファクトリー MS-06S シャア専用ザクⅡ
⑩ジオン軍MSファクトリー MS-07B グフ
⑫ジオン軍MSファクトリー MS-09 ドム
だがなんだって、グフだけ小さいのか?
乗り込み用クレーンの高さとの兼ね合い?
いやいや、
画像は上述の理由により、このブログからのパクリです。
ザクやドムでは、ちょうどいい、
乗り組み口と、クレーンの高さが合ってないので、
そういうわけでもなさそうだ。
グフだけは明らかに設計ミスでサイズが小さかったため、
MS単体の下位プライズで、是正がはかられた。
⑨単品補充用のグフ
とにかくこうして、ジオン軍の代表的MSの4体の、
塩ビ製塗装済み完成体のフィギュアを、
ほぼ同大で並べられるまで、
製品が世に出た2000年から、
15年もかかってしまった。
そうこうしてるうちに?、
アニメ設定画のプロポーション再現と、
フルアクション、完成品の新ラインが発表になった。
ROBOT魂 機動戦士ガンダム ver. A.N.I.M.E.
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量産型ザク(5月発売)
ver. A.N.I.M.E.はしかし、アニメ劇中の再現という意味ではなく、
Action
New
Imagination
Memory
Emotion
——の、いつもながらのセンス最悪なバンダイの造語とのこと。
なにせ、設定どおりのザクは、
安彦良和作画ではアニメに出て来ず、
↓ボルジャーノン(右)風のドム体型ばかりだったから。
上の例でもわかるように、
設定資料ドンピシャリの、ザクモビルスーツ立体製品はありえず、
ひたすら個人モデラーの追究となり、
当ブログで最後に取り上げたのは、
2013年の、モザイクコレクションの、ibizaさん作例だったが、
最近また、この課題に果敢に挑戦している人を発見。
その1
その2
その3
その4
その5
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グフもやっている。
その1
その2
以上、ひさびさのガンダム記事でした。
『フォースの覚醒』公開直前特集! バトル・ドロイドB/勝手にデザインコンペ5
『フォースの覚醒』公開前に記事を書くのはこれが最後なので、
後から「こうだと思ってたんだよ」
という後出しジャンケンにならないように、
だいたいの予想を書いておこう。
*ネタバレはありません。
まず、作品そのものの出来には、何の不安も抱いていない。
理由は、ファンを大切に考えた映画だから。
公開当日まで、プレミア上映はロスで6000人のファン向けに、14日(現地)に、
翌日にマスコミ向けにの2回きり。
14日に見終わったファンは、いちように笑顔。
否定的な感想は一切聞こえず、「インクレディブル」「アメイジング」の連呼。
そしてそれから4日後には、
基本的に世界中どこでも、
誰でも同時に観られる。
ネット時代で、即時ネタバレだからこその配慮。
公開前最後の記者会見で
JJエイブラムズへの「イウォークは出て来るのか?」
という質問に、「生きてるやつはって質問かい? だったらノーだよ」には、
30:25あたりから。
落胆めいた声が聞こえなくもなかったが、
キャスリーン・ケネディへの
「再登場しないキャラは?」に、
2:07あたりから。
「なんといってもジャージャーね」の返答には、
会場全体が拍手喝采だった。
この件が示すように、
きわめて製作陣はいたって公正中立、
マニアックすぎる意見には耳を貸さない姿勢に、
相当な「まともさ」を感じる。
ただし、デザインは新三部作から復調せず、
相変わらずダメダメで、
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旧三部作の威光を借りて、変えない部分は色あせず素晴らしい一方、
変えたり、付け足した部分が、ことごとく足を引っ張っている。
ということで、本ブログでの勝手なデザインコンペに行き着いたわけだが、
当初より予想されたとはいえ、
「失笑」
「とほほ」
と、こき下ろしコメントが、2件ほど寄せられた。
でもって、こう言う否定的なコメントも載せないと、
公平性を欠くかと思い、
これまでは承認してきたが、
よく考えたら、それこそ相手の思うツボだし、
意見は平行線をたどるだけなので、
今後は無視することに決めた。
別にベストのデザイン提案をしてるとは、自分だって考えてない、
つまり他にももっと達者にできる人はたくさんいるだろうけど、
かといって、最初からこき下ろすと決めて来るヤツは、
たとえ素晴らしいデザインを示したところで、
どうせ認める気なんか、ないんだし。
たとえば本物のデザイナー、
アンドルー・プロバートのデザインには、
「どうしてそういう形なのか」
「なんでそこにあるのか」
に明確な理由があり、
それについて本人に問えば、
たちどころに具体的な返事がもらえる。
ダグ・チャン以降の問題は、
なんでそうなってるのかが、まるで考えられておらず、
どこまでもテキトー。
何も考えていない証拠に、
どうせ答えられないから、
ファンの質問に応ずることもない(=外界から隔絶する)し、
古い時代のはずの、
↓新三部作メカの方が、
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↓旧三部作メカより、
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時代が進んでる印象を与える
というのは、公開当時から多くの人が指摘していた。
つまりこの時点で、気づける多くのファンの方が、
ダグ・チャンより目利きだった。
自動筆記みたいに、
でたらめに手を動かしたまま、
とりあえず形になったものを、
「はい、どうぞ」と差し出されても、
困るんだよ。
なにしろメカのデザインには、
理詰めの部分=設計思想が欠かせない。
そもそもダグ・チャンには、
設計思想のなんたるやがまるで理解できてないんだから、
この時点で、メカデザイナー失格なわけ。
これが
「まさかSWほどの大作のデザインが、
そんなにテキトーでデタラメなはずはない」
と信じていたファンの期待を裏切り、
猛烈な反発と怒りを買った。
ここでも書いたが、
人は自分の大切にしているものを台無しにされれば怒る。
ダグ・チャンは、私が大切に考えていた、
SWの見映えをぶちこわしたんだから、
文化の破壊者、デザインテロリスリトだとさえ思ってる。
『エピソード1』『エピソード2』に参加したというだけで、
ひとりでに実力がついて、
満足なデザインを納品できるはずないんだし。
SWの経験がチャンの実力に寄与しなかった証拠に、
『1』『2』では、SWという看板、ブランドでハッタリをかませたが、
それ以後のチャンの経歴に、特筆すべき代表作が何もない。
そりゃそうだ。
成功経験や達成課題がゼロのまま、
地位だけ確保したって、
いいデザインができるようになるはずがない。
そのダグ・チャンが、
いつのまにかルーカスフィルムの副社長に昇格し、
『フォースの覚醒』にも加わってしまった。
トップがこいつじゃ、
いかに配下がすぐれたデザインを提供しようが、
最終的にダグ・チャンレベルに引き下げられちゃうんで、
ぶち壊しである。
さらに最悪なのは、
実力のないヤツが保身で居座ると、
周りに多大な迷惑がかかること。
『エピソード1』(1999)グッズは、公開前は期待でバカ売れ。
公開後の失望から、誰もが買い控えたため急速に商品がダブつくようになり、
『エピソード2』(2002)のグッズ売り上げは、
もろに失望の余波を喰らって、
実に『1』のパーセント台(何割という1/10規模でなく、1/100単位!)にまで落ち込んだ。
『エピソード3』(2005)では、
もはや個々のキャラをくまなく出すのはキケンと判断され、
安定の人気キャラのファンシーグッズ路線に転向。
劇場売りのボールペンのヘッドに付属したのは、
①ヨーダ
②C-3PO
③R2-D2
④チューバッカ
⑤ダース・ベイダー
——と、新三部作オンリーのキャラが皆無という珍事。
最後のお祭り騒ぎもあって、
「シスの復讐」グッズはバカ売れしたが、
ダグ・チャンから交代した、
ライアン・チャーチのデザインが、
圧倒的に支持されたってわけでもない。
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なぜならチャーチのデザインも、
テキトーにでっちあげただけで、
デザイン理念を欠く点では、ダグ・チャンと大差なかったから。
↓ライアン・チャーチは、
↓ラルフ・マクォーリーや、
↓シド・ミード、
↓ジョー・ジョンストンや、
↓アンドルー・プロバート
といった、並みいる顔ぶれを輩出した名門、
パサデナのアートセンターカレッジ(オブ・デザイン)の出身なのに、
この差はなぜ?
チャーチは同校に新設された、架空ビークルデザイン科の特待生。
おそらく現実とは無縁の、映画、テレビ、ゲームの世界の乗物は、
なんでもありで、「デザイン理念なんか必要ない」ってことにされていると思われる。
…そうじゃないんだけどなあ。
とにかく本ブログの「勝手にデザインコンペ」は、
こうした業界の絶望的にダメダメな現状をふまえたうえで、
「問題あり」の案件に対し、
その具体的改善案を示しており、
どうしてこういう形になっているのかという、
デザイン理念や設計思想も合わせて展開している。
もちろん、盲目的なヨイショを期待する程バカではないが、
批判やダメ出しするんであれば、
きちんとこちらが書いたことを踏まえた上で、
それに沿って、異論反論を展開してもらわないと、
なんのためにデザインに文字情報を添えているのかと虚しくなる。
ちゃんと読んでたら、こんなゴミコメント書いて来ねえだろ、
もし読んだうえでやってるんなら、
君はよほど文章読解力がないんだね、
と気の毒にさえなる。
この前のバトルドロイド案を、
「ダサすぎる」と言ってるが、
あのー、古代呪術的に、
わざと子供の落書きテイストでやってるのに、
もしかして気づいてない?
もうその知的レベルじゃ、
こちらの始末には負えないよ。
もちろんこういう低脳クンは、
はじめからこき下ろすことに決めていて、
その線で進められない要素は無視することにしてるから、
いくら懇切ていねいに解説しても、
猫に小判なんだけどね。
でもってそもそも、
「ダグ・チャンをダサいと言ってる、お前のデザインの方こそダサい」
と決めつけようとする奴らは、
私がダグ・チャンやライアン・チャーチのデザインに感じた、
確かに存在する問題(設計理念の欠如)を感じ取れず、
その問題の解決にあたった(設計理念がある)改善案の方を問題ありと感じる時点で、
先述の「文字が読めても内容が理解できない」のと同様、
デザインを見てもその善し悪しがわからない、
節穴の目しか持ちあわせていないことになる。
そうまでしてこいつらが展開するのは、
ひたすら邪推で、
「自分がSWのデザイナーになれなかった嫉妬からだろ」
とか、
「教職を追われて無職なヤツが、血迷って提案するデザインなんて、どうせものにならないに決まってる」
的な、自分のゴシップ的で斜め読みな関心を満たし、
決めつけた憶測にあてはめて自分を納得させることばかりに腐心している。
たとえば、オリンピックエンブレムが問題になって、
田辺誠一や蛭子能収や“きゃりーぱみゅぱみゅ”が、
自分のデザイン案を発表したが、
このアクションを「嫉妬が動機」と、誰が捉える?
“蛭子案”や“ぱみゅぱみゅ案”は、かなり「つたない」が、
別に本人がやりたくてやってる以上、他人がわざわざ、
「それでよく、佐野案に異を唱えたりしましたね」
なんて言ったりするかね?
具体的に手を動かして、きちんと形にして提案する努力を蔑(さげす)んで、
冷笑的にかまえて、何もやらない方を選び取るのが正解だなんて考えるのは、
幼稚で未熟な流行病(はやりやまい)みたいなもので、
べつにそいつがそこにとどまるのは勝手だけど、
そこから脱すると決めた人の選択を、とやかくいう資格はないよね。
なぜなら、たとえある人の意識の中では「ないこと」にして追い払おうと、
現実世界で問題は依然として続き、
その問題を見逃さずに把握しただけでは解決するわけはないから、
それに対して起こす行動の中から、
事態を変えるものが出て来る。
ということに気がついたから、
具体的な行動、実際に手を動かして、作品を完成させて提出、提案するという
問題解決に、自分で取り組んだんだよ。
実際の話、新三部作の問題に、
社内の誰も手をつけず、
外部からの意見に耳を貸さなかった結果が、
今こうなってしまっていて、
しかも誰も具体的な解決提案をしなかったわけではなく、
他ならぬ私が、10年前に何度もやったのに、
まともに取り合ってもらえなかったのが今につながって、
『フォースの覚醒』のデザインが、こうなってるんじゃんか。
ってことは、具体的に動いた以上、
どうにかできる可能性もあったが、
それをしなかったら、改善の可能性はゼロだった。
しかも受け入れるかどうかは、
応募する側の責任でなんかあろうはずはなく、
あくまでも相手の度量の問題で、
ダメデザインなら弾かれて、優れたデザインなら受け入れられるという実情ではなかった。
というわけで、私は他の人でも、
どしどし対案デザインを発表すべきだし、
自分よりもっと達者にやれる人が、たくさんいることだってわかってる。
↓こう言うデザインができる人(トラビス・ブルボー=Travis Bourbeau)や、
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↓こういう人(ピーター・ブライト Peter Blight)がいる現状で、
なんで今さら、ダグ・チャンごときが居座ってるのかっていうことですよ。
↓こんなデザインを1回でも納品した時点で、即刻クビだろ、ふつー。
だからそういう人を見つけたら「いいですね、どんどんやりましょう!」と応援こそすれ、
「嫉妬だろ」とか「よくそれで…」とクサしたり、
わざわざゴミコメントを書き込んで、
可能性の芽を摘んだりしないよ。
もっとも、そんなゴミコメントごときで摘まれるんなら、
それしきの可能性なんだけど。
でもって、上の例が示すように、
明らかにダグ・チャンよりすぐれたものが発表されても、
「ぜひうちで働いて下さい」にならないんだから、
自分から売り込むしかなかったじゃないか。
にしても、すっかり老若が逆転してて、
54歳の自分がこうして挑戦をやめないのに、
どうやら若いやつの方が斜にかまえて、
へんに賢こぶって、怠惰に何もやらない方を決め込むのも、
信じられんよ。
ふつー、逆じゃないの?
とにかく相手は、
「いい年こいて、みっともないからおやめなさい」
という忠告のつもりなんだろうけど、
こっちはやめる気なんかサラサラないんで、そのカキコミに効力はないんだから、今後は載せもしないことだし、わざわざ書いてこないでくれたまえ。
それでもいやがらせで書いてくる場合は、どうせよそでも対人関係で問題起こすに決まってるアブナイ反社会的存在なんだから、警告の意味でさらすしかないので、くれぐれもご注意下さい。
さて、ようやくオレ版バトル・ドロイドのB案。
劇中のバトル・ドロイドは、なんだってあんなに貧弱で、ひょろ長い体つきなのか?
どうやら、「格納するのに都合が良いから」が、言い訳らしい。
だけど横幅がほぼそのままじゃ、あまり省スペースに貢献してないんじゃ?
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そこでまず最初に描いたのが、これ。
アコーディオンを伸ばしたように、
積層(重ね合わせ)のイメージ。
「不思議の国のアリス」に、トランプの兵隊って出て来るが、
それに倣(なら)って、効率の良い収納を考えて、カード型ドロイドのコンセプトを追究。
↑分割線はテキトーです。
↓あとは展開案をあれこれ模索し、
↑プロポーションを突き詰めれば、
↓オレ版バトル・ドロイドB案の完成です。A案と打って変わって直線構成なのは、
↑オレ版ドロイドファイターとの兼ね合いもある。
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では、『フォースの覚醒』公開後の本ブログ記事にもご期待下さい。
とはいえ、公開直後の金・土・日深夜の更新分では、まだやりません。
ウルトラの母2015/ふぞろいの怪獣たち(27)
※19日早朝に、一部加筆しました。(青字部分)
「ふぞろいの怪獣たち」
ひさびさの、ウルトラの母。
ウルトラの母のマスク頭部造形には、時期によって別個の3タイプがある。
1.浅田真央(少女期)風のTV「タロウ」(1973)バージョン
2.小田茜風の映画「物語(ストーリー)」(1984)バージョン
3.江角マキコ風の映画「大怪獣バトル/銀河伝説」(2009)バージョン
浅田真央と江角マキコは現役だからいいとして、
いつまでも小田茜でもなかろうという気もする。
(1978年生まれで年齢的には辺見えみり、安室奈美恵と同世代だが、2008年に結婚、2010年に出産。現在まで活動休止)
そこで新たに第2の顔探しをして、
浅田真央つながりで、
姉の浅田舞でいいんじゃないかと気がついた。
もっとも浅田舞は、「母」というよりは、
ウルトラのちち(乳)って感じだが……。
第3の顔(タイプ3)に話を戻して、この顔がいつからなのかを考察してみよう。
最初に「その丸顔吊り目」に気がついたのは、
「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」(2009)
↓同時期のホンダステップワゴン広告の母の目の色は、
遠目には、初代マンや父とほぼ同じ白色系に見える、
かなり薄いイエローで、
おそらく、2015年9月4日にネット公開された、
↓クリナップCMの母も、ステップワゴン版と同じに見えるが、
↓メイキング映像では、もっとイエローがくっきり。
↓多分これと同じスーツ。
(2014/07/31に事業者以外から公開された動画)
どちらのCMでも、カラータイマーが点滅しちゃってるが、
この人の記事に詳しいように、
他星の防衛任務に就かず、
救護に従事するウルトラの母に、
カラータイマーは装備されてないはずで、
胸の青い半球は、「母の星」という、種々の光線を出す器官のはずだった。
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丸顔吊り目の登場は、
2009年の「銀河伝説」からいきなりはないだろうと、
↓直前作「メビウス」(2006)からだと推測していた。
だけどどうして、変えたのか?
自分としては、歴代ウルトラマン/ウーマンは、
↓初登場バージョンこそがデフォルトで、
「タロウ」時代から知っていれば、ウルトラの母と言えば、
この顔、この表情、この体つき。
↓再登場バージョンの方が、
映画たった1本にしか出て来なかったわりには、まともなウルトラの母像として定着している感じの、タイプ2。
スタンダードになったりしないし、
なにしろ第一の顔でも第二の顔でもない、
第三の顔で確定なんて、
およそ前例がない。
タイプ3は、見返してみたら、
2006年の「メビウス」の4年前、
2002年の『新世紀ウルトラマン伝説』で、
とっくにタイプ3になっていた。
この記事でも書いたが、
「ウルトラマン28人全員集合でワークアウトビデオ」みたいな作品のためだけに、
わざわざ全員のスーツを新調するわけはなく、
セブン21までの21人分は、
1995年の勢揃いビジュアル撮影のために制作されていた。
つまりこの時点で、
母はタイプ3になっていたわけだが、
既存の母はまったく造形の異なるタイプ1とタイプ2があり、
どちらも甲乙つけがたがったので、
ニコイチすることになり、
タイプ1のマスクに、タイプ2の目をつける形に落ち着いたんだろう。
タイプ1('73)、タイプ2('84)とタイプ3('95)の間には、
劇中映像では見覚えのない母のスーツが存在し、
それはタイプ2のマスクに、タイプ1の目がついたもので、
あまりに変わりすぎた顔を、どうにか元に戻そうとしたんだろうが、
なんとも珍妙な印象を与えるため、
↓体の模様からも、これが劇中未登場のスーツと思われる。
↑これは“下半身のゆるい”タイプ2。
組み合わせを逆にした、タイプ3に行き着いたらしい。
ついでではないが、JR博多シティのタイアップでは、
2014年3月のリニューアルのCMイメージキャラクターとして登場。
八頭身のスタイルが話題となる。
本来固定されている銀十字勲章がまるで髪の毛のように動いてなびくと言う違いがある。
別バージョンでは、ウルトラの母の他にバルタン星人、ダダ、ピグモンも登場した。
2014年6月のアミュ博多/アミュエスト/アミュ鹿児島「Amu Ultra Bargain」編では、
水着姿で登場。
こちらの別バージョンはダダ、ピグモンに加えジャミラも登場する。
2014年12月の「初売り 母の着物」編及び
「バーゲン 母とM1号」では着物姿で登場。
2015年春の「Amu Ultra 4th Anniversary」編及び
2015年夏の「AMU ULTRA Bargain」編では、ウルトラの父と共演。
とにかく、1995年以来、母の顔はタイプ3で定着している。
見落としがなければ、ウルトラの母については以上です。
『スター・ウォーズ フォースの覚醒』(2015)
※業務連絡
ダグ・チャンコさんのコメントは、
ネタバレ案件のため、後日の公開となります。
ご了承ください。
今日の記事は、具体的なネタバレは避けますが、
鑑賞前の人に先入観を与えるため、
観てから読むことを強くオススメします。
火曜日にご厚意で(おごってもらい)、IMAXで観る予定だったが、
16日の深夜に、急遽18日の初回上映(2D通常版)を観られる条件が整い、
近場で一番席数の多いスクリーンの、前から4列目で鑑賞。
とにかく、公開たちまち観るしかない作品である。
なにせネタバレ地雷が、ネットのそこかしこに仕掛けられてるんだから!
自分が誘惑を断ち切れるかどうか、だけではない。
(※以下のリンクは、何も知りたくない人は、とにかく絶対クリック禁止!)
公開たちまち無法地帯となり果てる、ヤフーレビューをのぞかずにいられるのかとか、
公開翌日のウィークエンドシャッフルを聴かずにおけるのかという以外に、
検索語句に「フォースの覚醒」を打ち込むような自殺行為はもちろん御法度(ごはっと)だが、
全然予期しないところにネタバレが仕掛けられたりしてるから、油断もスキもありゃしない。
おまけに、本ブログの別記事のコメントカキコミでも、
「君なら当然観てるだろ」を前提に書いてくる
(これも一種の新手のサイバー攻撃だよね)から、
自衛手段としても、初回で観るのは必然だった。
さて、そんな『フォースの覚醒』の感想は?
「ようやく、自分の知ってるスターウォーズ(以下SW)が戻って来た!」
と言う雰囲気で始まり、
「本当にSWが戻って来た」と自分に無理やり言い聞かせていた(笑)
新三部作(1999・2002・2005)よりは数段マシだが、
かといって最後まで見終われば、
諸手を挙げて大絶賛というわけにもいかない。
これはちょうど、「宇宙戦艦ヤマト2199」に感心しない旨を述べ続けた時、
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テレビ「ヤマト2」「新たなる旅立ち」「ヤマト3」
とか、映画『永遠に』『完結編』と比べたら、
飛躍的なアップデートだろうに、
今となってはみすぼらしい、最初のヤマトがいつまでもサイコー
という老害原理主義と揶揄されたように、
「新三部作(エピ1~3)もダメなら、
それとは趣を変えたこっちもダメって、
どんだけ旧三部作(エピ4~6)原理主義なんだよ」
と思われそうだが、そういうことじゃないんだな。
見終わった時……というより、ある時点で感じたのは、
「こりゃあ、試写もなしにいきなり公開するわけだ」
ってことで、
なぜなら、ネタバレこそがドラマの核になっているから。
いってみれば、
『プレデター』の姿を誰もが知ってる今、
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1作目の、「どんな姿をしてるのか」で興味を引っ張る手法が陳腐化するように、
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ネタバレたちまち、『フォースの覚醒』の作品的価値は下がってしまい、
興行の寿命を縮めてしまうギャンブルだから、
本当に作品を大切に考えるなら、
取るべきではないやり方だといえる。
でもって、「○○は△△のXXだった」的なネタバレは当然、
SWを知っていることが前提だから、
『エピ1』から『エピ3』はともかく、
『新たなる希望』『帝国』『ジェダイ』を観ていなければ、
『フォースの覚醒』のドラマは、何がなんだかわからずに、
ちっとも面白くないってことになる。
初日初回上映は字幕版だったのに、
どう考えても字幕の読めなそうな、小さな子供の声が上映前に聞こえて、
「子供に理解できる内容じゃないだろ(PG13)。観たがる親の都合で道連れか」
と心配だったが、
案の定、ドラマの最大の見せ場のはずの橋のシーンで、
むずがって泣いていた。
そう、『フォースの覚醒』は、
子供が見ても全然面白くない作品で、
果たしてそれをSWと呼ぶのか、という疑問が浮かぶ。
ついでながら、劇中のノリからするに、
コスプレして観る映画かどうかも、疑問を感じる。
さすがにVFXは達者だが、
超兵器も攻略法も、
惑星の景観もさっぱり新味がないし、
ドラマのテンポは悪く、筋運びも不自然で、
とにかくケツのクライマックス(壮大なネタバレ)を先に決めておいて、
SWよりは『インディ・ジョーンズ』的なアクションをたたみかけて、
主人公は偶然の積み重ねでそこに行き着くという、
かなりありえない展開。
このため、ドラマに真実味がなく、説得力がない。
たとえば、まっとうに考えるなら、
ジャンゴ・フェットのクローンなはずの、
ストームトルーパーが黒人なのは、
ルークやハンと同じ、敵地に潜入するための、
レジスタンスのスパイ変装かと思ったら、
劇中では全然別だったし、
ハンとチューイーが、
なつかしきファルコンにご帰還となれば、
再びの銀河の危機に瀕し、「宇宙最速のガラクタ」が欠かせなくなったので、
手放した愛機を必死に探した結果、ようやくたどりついたのかと思ったら、
劇中では、まるで異なる展開だった。
↓単なる背景メカかと思ったら、
↑このガルボ・ジックもどき、それなりに出番があった。
↓すぐにお役御免だが…。
プレミア上映を見たアメリカ女性ファンへのインタビューで、
「予想してた話と違う」と言ってたが、
「思ってたんと違う」
「コレじゃない」
「こんなの、SWと呼べない」
という違和感は、プリクエルとはまた別の形で、
『フォースの覚醒』のあちこちにちりばめられている。
思うに、これは作品を主導するボスが誰もおらず、補佐役ばかりが集まって、
終始、誰もが雇われ=お客様気分で取り組んでしまった結果だと思う。
つまり、自己の中に創作欲求や創作動機がないのに、
「SWは儲かるコンテンツだから」というだけで召集され、
必然でもないものに主体性なく取り組めば、
具体的に「こうしたい」がないわけで、
根幹となるストーリーが思いつかず、
既存作をなぞるリメイクにしかならない。
これと比べると、毎回別の話を思いついた点では、
ジョージ・ルーカスが、クリエイティブ・ジーニアス(発想の天才)だと言うのは、マユツバでもヨイショでもなく、ホントだった。
プリクエルでは、それを盛り立てる補佐役を欠いた(組む相手を間違えた)だけのこと。
なので、プリクエルでは、
「今度はこう言う話だったんだ」
という、聞き語り全体に対する印象や感想が、観客の側にあるという点では、
そこそこSWしてはいた。
一方、補佐役だけで編成されたチームは、
既存作の焼き直しの延長で、盛り上がるネタバレ爆弾を仕掛けて、
そこにつながる導火線に火をつけるような筋立てしか思いつかなかった。
一度はオファーを断ったJJエイブラムスが、やっぱり考え直して、
「こういうやり方ならできる」と行き着いたのが、これだったわけだが。
それでも本来主体となるべき、
ルーカス御大の意向を、一応聞きはしたものの、
相変わらず、プリクエル(前史三部作=新三部作)のくり返しに思えたから、
「そんなのは、ファンの観たいSWじゃない。同じ過ちをくり返すのは、もうゴメン」
と断じて、その案は白紙撤回。
「ファンが観たいのは、こういうSWなはず」と、
ひたすらファン目線で、自分が観たかったSWを追求。
その結果として思い切りオリジナル三部作を尊重したところ、
オールドファンは喜んでも、
新規客の開拓にはまるで貢献しない、一見さんお断りの敷居の高い映画、
相当のファンやマニアしか対象にしていない、
間口の恐ろしく狭い映画になってしまった。
それもあって、徹底的に考え抜かれたところと、
信じられないくらいテキトーで無思慮な部分が、
一つの映画の中に混在するという、
きわめていびつな仕上がり。
結果として、作品全体への感想がなくなり、
ネタバレ案件だけが印象に残るという、
かなり珍妙な事態に。
『スター・トレック』(2009)
『イントゥ・ダークネス』(2011)で、エイブラムスに感心したのは、
それまでの映画版10作(カークで6作、ピカードで4作)が、
貧乏くさかったB級だったのを、
堂々たる超大作に昇格させたからだったのに、
『フォースの覚醒』は、SWという作品の幅を思い切り狭めてしまい、
見終わってたちまち、何度も見返そうという気は起きず、
それよりもこの先、
2018年の『エピソード8』、
さらにその後の『エピソード9』のネタバレ爆弾だけに関心が集中。
どれだけ無事に行き着けるかだけに気持ちが向くという、
本末転倒な事態に。
……。
何してくれとんねん!
まあ、でも、与えられた役職では各自ベストは尽くしたんだし、
何しろレイ役のデイジー・リドリーだけは、
抜擢に見事に応える、主体性のある演技への取り組みで超活躍、
『フォースの覚醒』という名の倒壊寸前の掘っ立て小屋を、最後まで持ちこたえさせてくれたので、
全体評価は80点、星4つが妥当な評価だとは思います。
ただし、
『新たなる希望』85点
『帝国の逆襲』95点
『ジェダイの帰還』75点
『ファントム・メナス』65点
『クローンの攻撃』70点
『シスの復讐』80点
——として。
そんなこんなで、
公開前には
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』
と、どっちがいいかなと考えてたが、
見終われば『マッドマックス』の圧勝。
『フォースの覚醒』は完敗でした。
劇場版エンプラデザインF/アンドルー・プロバート〈その9〉
デアゴスティーニ・ジャパン (2015-12-15)
アンドルー・プロバートの劇場用(改装型)エンタープライズNCC-1701
の最終回。
プロバートは、
「振り返って、もっとこうしておけば、
というところが、何かあるか」
の質問に、
しばらく思いつかなかった様子。
しいてあげれば、という感じで、以下の2点を挙げた。
士官用ラウンジ
劇中では窓枠が直線状だが、
本来ここは、曲線なはずで、
後年にダレン・ドクターマンが、CG修正案を示している。
レクルーム(娯楽室)
劇中では平たいフロアが奥まで広がっているが、
本来なら床は傾斜を帯びた、段々畑状のはずで、
プラモでこれを再現する試みは、
ようやく2014年4月以降に、見かけることに。
設定をあえて無視して、2階建ての高さの平たいフロアに変更したのは、
プロダクションデザイナーの、ハロルド・マイケルソン。
↓くしくもこの写真で、レクルームの位置の変更を提案しているのが、
ハロルド・マイケルソン。
世界で…とはいかずとも、
アメリカ国内では屈指のデザイナーで、
劇中の登場時間や、果たす役割との兼ね合いで、
妥協点を見出したらしい。
レクルームは本来、
ブリッジドームと士官用ラウンジの直下に位置し、
展望窓も設置される予定だった。
↑スポックのシャトル到着を、娯楽室の展望窓越しにクルーが見上げるストーリーボード。
劇場版エンプラに関しては以上ですが、
アンドルー・プロバートという人については、
まだまだ語り尽くせないので、
続きはまた別の記事で。
「ウルトラマンX」最終22話に寄せて(2015)
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2015年12月22日。
「ウルトラマンX」最終話が放送された。
丸顔でアクションの達者なヒロイン、
山瀬アスナ(坂ノ上茜)の過剰な感情描写が、ときおり食傷気味だったが、
シリーズ構成に隙がなく、無駄なエピソードもなければ、
順番も考え抜かれ、凝縮された秀作だった。
いちおう全24話仕立てだが、
総集編の2話をのぞく22話中、
5話でウルトラマンゼロ、
8話でマックス、
13話でギンガとビクトリー、
14話で前話の2人に加えて、ギンガビクトリー、
20話でネクサス
——と、エックス直近の、新しめのウルトラ戦士が、
メビウスをのぞいて、矢継ぎ早に登場した。
メビウスが出なかったのは、
人間態ヒビノミライ役の、
五十嵐隼士(いがらし・しゅんじ)の俳優引退(2013年11月)の影響だろう。
左から、ウルトラマンメビウス/ヒビノ・ミライ役・五十嵐隼士、ウルトラマンギンガ/礼堂ヒカル役・根岸拓哉、ウルトラマン/ハヤタ役・黒部進、ウルトラセブン/モロボシ・ダン役・森次晃嗣。撮影は2013年6月4日。
それもあって、来年3月12日公開予定の、
『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』には、
主役の①エックス=エクシード以外に、
上記の、
②ネクサス
③マックス
④ゼロ
⑤ギンガ
⑥ビクトリー
に加えて、
⑦ティガと⑧初代ウルトラマンの、8大ウルトラマンが登場するが、
やはりメビウスは出て来ない。
8人に絞ったのは、
今年2015年3月に公開された、
『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』で、
一斉に出て来るのは10人が限度だったので、
↑左からガイア、ティガ、ダイナ、コスモス、ギンガ、ビクトリー、ゼロ、メビウス、マックス、ネクサス。
↓中央のギンガとビクトリーが、合体戦士のギンガビクトリーに入れ替わっている。
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もう少し人数を絞り込むとなると、
『大決戦!超ウルトラ8兄弟』 (2008)
に倣(なら)って、
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↓左から、メビウス、ガイア、ダイナ、ティガ、初代マンAタイプ、セブン、ジャック(…)、エース。
8人が妥当と判断されたのだろう。
↑左から、ネクサス、マックス、ティガ、エックス、初代マン、ゼロ、ギンガ、ビクトリー。
メビウスが出ないのは、さっき説明したとして、
じゃあ、なんでテレビで未共演だった、
初代マンとティガが登場するのかと言えば、
2016年はウルトラシリーズ50周年なので、
初代ウルトラ戦士のウルトラマンと、
折り返し点の25周年、1991年以降で、
再始動第1弾となった、ティガ(1996)が選ばれ、
両作をつなぐキャスト、
吉本多香美も出演している。
↑奇跡の44歳。獨協大学卒業なのね。
まさか『きたぞ!われらのウルトラマン』1本だけが、
ウルトラマン50周年記念作品ってことはないだろうけど…。
↓こいつは、7月7日に公開されるのか?
「エックス」番組本編に話を戻すと、
ラスボスの虚空怪獣グリーザは、
スパークドールズを吸収して複雑怪奇な形状に進化するが、
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ドールズたちが自己の意志で、データをエックスに鞍替えした時点で、
元の形態に戻るはずじゃないのかって気はした。
同じようなことは、タイトルヒーローのエックスにもあてはまる。
15年前にグリーザを太陽に突き落とした際に、
エックス自体も結晶化して四散、消滅。
データ化したXを収集、実体化させるには、
15年後に成熟化した、地球人のサイバーテクノロジーによる、
携帯デバイスを介する必要があった。
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このデバイスを介したエックスの姿は、
本来の形態ではなく、データに変換される過程で変質しており、
耳には、ユナイト(一体化)する大空大地が愛用していたヘッドホンの形が引き継がれ、
パワーアップ形態のエクシードXは、さらに大地に顔つきや体つきが寄せていた。
ってことは、分解してデータ化する前のXには、
本来の姿があったはずで、
サイバー臭が抜けて、模様に角張ったデジタルデータ感がなく、
耳の円形カバーも外して、
本来の耳の形が判別できる、
いわゆる「アーリーエックス」「ビフォーエックス」だったろうから、
その姿も見てみたかった。
もっとも、
たったそれだけのために、
わざわざスーツを作るとは思えなかったけど。
はてさて、来2016年は、
あまりにイレギュラーな、
↓こいつを抜きにしたら、
おそらくスーツ式を踏襲するであろう、
テレビ東京「列伝」内の新ウルトラマンは、どんな姿で、
今後の50年も、同じ調子で続けていくつもりなんだろうか?
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ミレニアム・ファルコンの大きさ
※ダグ・チャンコさんのコメントを掲載しましたが、
『フォースの覚醒』ネタバレなので、未見の人はクリック厳禁。
ネタバレと言えば、
↓SW特集の冒頭ページ、キャラの紹介文で、トンデモネタバレらしいよ。
「読んじゃダメだ、読んじゃダメだ、読んじゃダメだ!」
本ブログでは、バンダイのSWプラモを発売順に追っていたが、
色々と思うところあって、その段取りはやめることにし、
今回はミレニアム・ファルコンについて。
2010年に発売されたファインモールド版と、
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今年の10月に発売されたバンダイ版は、
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同じ1/144スケールのはずなのに、
22:00あたりから。
ミレニアム・ファルコンの大きさが違う。
↓上に置いた、グレー成形のファインモールド版より、
↑下に置いた、白っぽいバンダイ製の方が、一回り大きい。
ファインモールド製は、米レベル/ドイツレベル併売の、
↑アメリカ流通パッケージ。
レーダーが長方形の、TFA(『フォースの覚醒』)版スナップキットと、ほぼ同大。
↑レベルのキットは、ファイン版を簡素化したようだ。
ファイン版と、バンダイ版の、どっちが正確な1/144スケールなのか?
突き止めるには、ファルコンの実機設定全長を知らないと。
これは意外と簡単。
週刊ミレニアム・ファルコンが、
1/43スケールで全長808ミリだから、
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-01-05)
モデル全長×縮尺=設定全長
808×43=34747
つまり、
約34.75メートル、約114フィート
となる。
Wookieepedia(ネット版SW百科事典)でも、
しっかりとそうなっている。
34.75メートルが、公式サイトのデータバンク。
『フォースの覚醒』クロスセクションが、34.52メートル。
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スケールが1/43というのは、
↓スティーブン・ディムゾ(Stephen Dymszo)のリサーチに基づき、
間違いないはず。
ファルコンの80センチ級モデルが使われたのは、2作目の『帝国の逆襲』からで、
1作目では、全長約173センチの大型スタジオモデルだけを特撮に使用していた。
↑1979年発売のmpcのキットには、170センチ級のスタジオモデルの鮮明な写真が!
ちなみにキット全長は47センチ。長年、1/72スケールと言われていたが、今回再計算して、1/74スケールだったと判明。
2005年の『シスの復讐』から、SWのプラモ製品化の権利を取得、
アメリカ以外で発売してきたドイツレベル社は、
往年のmpcの名作キットを復刻すべく、簡略化したキットを出し続けていて、
最初に出したファルコンの大型スナップキットは、サイズ以外もmpcとほぼ同じ、
↓着陸脚の基部が三箇所の、
↑1作目『新たなる希望』版で、
↓最新2015年版で、着陸脚基部が『帝国の逆襲』以降の5箇所になり、
レーダーディッシュが丸から『フォースの覚醒』版の四角に変更されたが、
基本的には同じキット。
ぼってりした船体の厚みまでmpc版を踏襲し、
(コピーキットだから当たり前)
↓上の2点は単なる箱替えでキット内容は同じ。ともに2006年発売。
↑『フォースの覚醒』改修版は、もちろん2015年の発売。
現代の視点では、厳密なスケールキットとはとうてい呼べないので、
寸法分析は割愛する。
安心してください?
アメリカレベル=モノグラムでは、
↓丸レーダー、三本脚の旧バージョンを、
まだ売ってますよ。
170センチ級の大型スタジオモデルに話を戻すと、
はたしてそのスケールは?
設定全長÷モデル全長=縮尺の分母
34747÷173=200.849.....
1/20スケールだろうか。
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷20=1737.35
そうらしい。
1/144スケールの場合、ファルコンの適正なモデル全長は、
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷144=241.298611111.....
約241ミリ。
バンダイのファルコンは、全長約241ミリだから、
正確な1/144スケール。
完成全長218ミリのファインモールドとほぼ同大のレベル製は、
ドイツのHPで、1/164とされている。
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷164=211.87....
レベル版のモデル全長は、約212ミリ(推定)。
一方でファインは——
設定全長÷モデル全長=縮尺の分母
34747÷218=159.3899....
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷160=217.16....
というわけで、ファインは1/160スケールだろう。
そもそもファインモールドが2010年に、
1/144のつもりで出したキットは、
同社が2005年に発売し、
作例披露は、ようやく7:30あたりから。
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今ではあっとびっくり、
2007年にホビコ(Hobbyco)傘下となり、2015年からアメリカ国内でもSWキットを販売しているアメリカレベルが
↓自社の「マスター・シリーズ」にブランド替えして、
アメリカ国内で発売している、1/72スケールキットの、
半分の寸法にしただけのこと。
となると、ファインモールドの1/72表示キット=レベル社マスターシリーズの、
ほんとの厳密なスケールは?
完成品サイズ:全長438mm×全幅315mm×全高110mm
設定全長÷モデル全長=縮尺の分母
34747÷438=79.331....
1/79~1/80スケールと言ったところか。
設定全長÷縮尺=モデル全長
34747÷79=439.835....
34747÷80=434.3375
なんでこんなにキリが悪いかというと、
どうもファインの設計陣は、
ILMモデルには、
最初の大型173センチと、
中型の81センチがあるのはあたりまえに知ってはいたが、
それぞれが、1/20スケールと、1/43スケールだというところまでは突き止められず、
したがって、ファルコンの実機の全長設定もわからなかったらしい。
ファインとしては、
438×72=31.536
219×144=31.536
で、ミレニアム・ファルコンの実機設定全長は、
31.5メートルと考えていた模様。
173センチの大型モデルは1/18スケール(31.5÷18=1.75)
80.8センチの中型モデルは1/39スケール(31.5÷39=0.8076)
と想定していたようだ。
デアゴスティーニのおかげで、
中型スタジオ(特撮用)モデルは1/43スケール、
そこからたどって、
大型スタジオモデルは1/20スケール、
ファルコンの実機の設定全長は、34.75メートルと判明したわけだが、
ここで疑問。
何だって中型モデルは、
大型モデルのきっかり半分の1/40スケールにしないで、
スケールモデル界では異端の、
1/43スケールなんて、
キリの悪い中途半端なサイズで作ったのでしょうか?
〈大きさ対比の試算〉
1/20:1/43=43:20
100:x=43:20
x=46.511....
これにはちゃんと、理由があります。
答はまた今度。
ヒント①
大型モデルに使用したプラモの流用パーツと、
中型モデルに使用したパーツのスケール比率とは無関係です。
AFV(戦車)の代表スケールは、1/35、1/48、1/72だが、
その比率、対比とは関係ありません。
〈大きさ対比の試算〉
1/35:1/48:1/72=144:105:70
100:x=144:70
x=48.6111111....
ヒント②
ILM社内では一貫して、
Xウイング(※ミレニアム・ファルコンではありません)実機の設定全長を、
現在定説とされている12.5メートルではなく、
13メートルと捉えていました。
トルステン・ショルツのA型/1:537スケールERTLエンプラ選手権
デアゴスティーニ・ジャパン (2015-12-15)
ひとまず終わりのつもりだった、
「ゴーサンナナにこだわる理由」が近々復活するので、
それがらみの記事。
amt/ERTL(アーテル)の
1/537スケール、エンタープライズ改装型のプラキットは、
現在までに公開されている情報や改造パーツを総動員すれば、
それこそぱっと見は、
劇中のエンタープライズ改装型と、
なんら遜色のない仕上がりに完成させることも可能。
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大判元画像はこちら。
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——ということを証明すべく、
トルステン・ショルツ(Thorsten Scholz)は、
2003年から2004年まで、8ヶ月をかけて完成させた。
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詳細な改造過程はこちらに。
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本ブログでは、トルステン・ショルツについては、
この時を皮切りに、
この時と、
この時にも取り上げている。
↑マーキングデカールを貼付する前で、このクオリティ。
なかなかどうして、
↓色調補正と画質統一がムズカシイ…。
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↓上から、
①『STⅢ ミスター・スポックを探せ!』宣伝スチル
②ショルツの作例写真を色調補正したもの
③『STⅢ ミスター・スポックを探せ!』劇中場面(部分)
↑④ショルツの作例写真
⑤『スター・トレックVI 未知の世界』劇中場面(部分)
ショルツは、この1/537を攻略した経験を生かし、
ポーラーライツ社の1/350スケールも見事に完成。
本ブログは、もっぱら1/537に的を絞っているので、
1/350の完成画像は、こちらでご覧ください。
トルステン・ショルツといえば、
2013年のSWセレブレーション・ヨーロッパで、
定説の12.5メートルではなく、
本来あるべき大きさ、
全長13メートルの、フルスケールXウイングを展示する計画(中止)にも、
イッチョカミしてたようだし、
(※疑惑?に過ぎず、確証はありません)
名前で検索したら、
VFXアーティスト(デジタル・フィルム・コンポジター)として、
『コードネーム U.N.C.L.E.(アンクル)』(2015)
『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)等に、
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参加してるじゃ、あーりませんか!
というわけで、トルステン・ショルツは、
つくづく実行の人なのである。
テレビが死んだ日
12月25日の金曜日、クリスマス当日。
私室のボロテレビが、午後の昼下がりに突然沈黙。
FUNAI TV-14L 1999年1-6月製
2003年ごろに戻って来た時にはすでにあり、
地デジ移行の猶予期間も、ケーブルテレビが提供するアナログ変換で生き延び、
いよいよそれが終了した今年3月にも、
箱形旧テレビ向けの、地デジチューナーで生き延びていたが…。
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そういうデッドラインが迫るたびに、
「さすがにその頃までには…」
と見通した復活気運は、自分には訪れぬまま。
ついにテレビともお別れか。
まあでも、家庭のテレビが壊れる以前に、
テレビ機構自体が本来の機能を失って、
死んでいるのは、昨日今日に始まったことじゃなく、
元をたどれば、
ホントでないことを、ホントと発表した、
ちょうど今から3年前の、
2012年12月16日以来、
今日までの丸々3年以上、ずっと死に続けていて、
しかも死体はますます腐敗の度を増してるだけなんだから、
もうテレビとはお別れでいいってことなのかもなあ。
1回こっきりの放送でなく、
後に残るものなら、
ネットに出回るし。
と、いったんは思いかけたが、
MacBookのモニターでテレビを見ればいいじゃないかと気がつき、
そういうデバイスで現行品を探ってみたら、
この親切なページに行き着き、
一番手軽で安価な、
I-O DATA Mac専用 USB接続 地デジキャプチャー GV-M2TV
なるものを入手することに決めた。
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でもって、26日の土曜日に買いに出かけたが、
おいそれと地元に売ってるようなもんじゃない。
ああ、そういえば越谷レイクタウンには、
4月から、レイクタウン駅から一番近い入口ほどない位置に、
アップルストアの簡易版、
NEWCOM(ニューコム)というのができていて、
銀座や渋谷まで行かずに済む場合が多いことも知るが、
さすがにこれは売ってないんじゃ。
(未確認)
ヨドバシだったら、上野か秋葉原にある。
スポンサーのご厚意により、チャリではなく、電車で行ったよ。
ついでに上野やアキバの模型玩具も見て回ったが、
店によっては、SWだけで特設ワンフロアってとこもあった。
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しかしこんなにおびただしい商品が出ると、
とても全部は買い切れないから、
だったらいっそ、一つもいらないってことにはならないんだろうか。
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個人的には、この日(12/26)に発売された、
超合金の塊(かたまり)に注目。
ヨドバシアキバの売場には、専門の売り子がいて、
「ピースメーカー」を知ってるか訊いてみたら、
20代でバイトなのに、この販売にあたってしっかりリサーチ。
来客にも、口にする人が多かったという。
まさに1億総オタク化だね。
さて、ヨドバシ上野で、
GV-M2TVを、14840円で購入。
帰宅後に早速、MacBook Pro(13-inch, Late 2011)につないでみたが…
ハードルがいくつもあり、
よほどMacに慣れてない人は、
途中でテレビ放送を見られぬまま、
挫折するんではないか。
まず、2011年発売の製品で、店頭在庫のみ、
後続製品もないらしく、
同梱CDのソフトが古い。
だけど、アップデートするには、
まずはこの古いソフトがインストされてないと。
でもって、ようやく動作しても、
キャプチャソフトとケンカして、すぐに止まってしまう。
そもそもなんで入れてたのかわからない、
Evernoteと言うソフトを捨て、
QuickTimeも作動させずに、ようやくまともに動いた。
まだオレのテレビは死なず。
来2016年に、かろうじて希望をつなごう。
GPV(20)総括2015/ふぞろいの怪獣たち(28)
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2015年11月17日、
「ウルトラマンX」第17話「ともだちは怪獣」に、ピグモンが登場。
↓いわゆる「マックス」(2005)のピグモンだが、なにしろデカイのが致命的。
↑身長162センチ+ブーツの坂ノ上茜(左端)や、
「ウルトラQ dark fantasy」のガラQつながりで出演した、
遠藤久美子(右端)の165センチより、頭頂部(トゲの先端)が高い。
166~167センチ(目測)といったところか。
そこでこれを機に、1966年のガラモンから、歴代GPV(ガラモン/ピグモン・バリエーション)の身長を調べて、まとめておこう。
※画像は過去記事のリサイクル(歳末一掃セール?)なため、
同じ画像がくり返し出て来ることをご了承ください。
ガラモンとピグモンは、
本来は同じスーツでしのぐはずだったので、
↓ガラモンからピグモンまで、造形から補修までの一切は、
高山良策(たかやま・りょうさく)の手による。
兼用モデルも多々あることだし、
「これはガラモン」
「これはピグモン」
と呼び分けて論じても意味がないので、
初登場時の年代で番号分けして、区別するしかない。
GPV1966A
『ウルトラQ』第13話「ガラダマ」(1966年3月27日放送)登場のガラモン単体。
ダムに登場した初代ガラモンのカラースチルは存在しない。
(人工着色やCG加工を除く)
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ガラモン1966のスーツアクターは、小人症だった高橋実。
高橋は身長115センチ、胴回り72センチ、腿36センチ、足首19センチ、足のサイズ23センチ。
写真解析から、
ガラモン(GPV1966A/B)は、身長(トゲの先端まで)
125センチ程度と推測される。
GPV1966B
『ウルトラQ』第16話「ガラモンの逆襲」(1966年4月17日放送)に数体登場したガラモン。
“東京タワーガラモン”のカラースチルは、講談社が大量に所有。
赤いのはヒレ(トゲ)のみで、顔は赤黒、腹や手脚は、骨を想起させる明灰白色。
スーツは1966Aの再使用だが、
光学合成で同じ画面に2体登場させ、
左胸のマークを付け替えて、2体以上に見せかけた。
↓撮影後のガラモンは再塗装で全身が赤みがかり、
↑デパートでイベント展示された。↓
GPV1966C
『ウルトラマン』第8話「怪獣無法地帯」(1966年9月4日放送)の、
多々良島(たたらじま)ピグモン。
1966年5月29日のロケ撮影に、
前任の高橋実の体力が耐えられなかったため、
代役に小学校5年生の藤田修治を起用。
↑多々良島ピグモンは、複数の写真で黄ばんで写っているので、
基本体色が朱色で、ヒレの先がオレンジのグラデーション、胸元の各所にピンクのアクセントと、凝った塗装が施されていたと判明。
↓少年リック(エクスプラス)のソフビは、
この色の差違まで、忠実に再現している。
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スーツは藤田少年の体格に合わせて、
首、胴、脚の節等で延長処理された。
↓当初のガラモン、ピグモンの身長算定には、155センチの桜井浩子が物差し代わりになる。
↑ただしこの時には、劇中本編と同じ人(小五の男児)が入っていたかは疑問。
6月に向ヶ丘遊園に展示された、首が埋まり気味のもの(131センチ)よりも、
↑このスーツの左頬の脇には、再生ピグモンの特徴、ポテトフライスティックみたいなヒレ3本があるみたいだが、いろいろと辻褄が合わなくなるので、見なかったことにしようっと。
↓劇中のピグモン(左)は、人が入っているだけに背が高くなっていて、
↑写真解析から、
139~140センチと推定される。
1966Cは、ウルトラマン前夜祭(1966年7月10日放送)に登場。
まだ「ウルトラマン」放送前で、誰もピグモンを知らないので、ガラモンとして扱われた。
GPV1967
『ウルトラマン』第37話「小さな英雄」(1967年3月26日)に登場した再生ピグモン。
↓ヒレがごっそりとはがれ、いたましい姿(左)の66Cを、再び高山良策が補修。'67年2月22日に、ザラガス、ジェロニモンと共に納品された。
補修は外形にとどまらず、新たな演者(当時小5だった小宅雅裕=後の千葉裕)にあわせて、再度寸法も変更された。
再生ピグモンは、多々良島ピグモンから、脚と首がさらに延長されたそうだが、
結局、最終的に身長が何センチになったのかは不明。
というのも、
●バランスの悪いヒレの追加や、
●真紅ただ一色の、雑な上塗り塗装、
●プールから上がりたてみたいに、血色の悪い紫がかったピンクの唇
などが判別できる、鮮明な劇中画像には事欠かないが、
↑多々良島ピグモンの繊細な塗装に比して、
再生ピグモンのきわめて雑な仕事ぶりはなぜ?
当時のカラーテレビでは多々良島ピグモンの細工が伝わらなかったためか、
はたまた、高山氏が多忙を極めたためか。
立ちポーズ全身と、対比のできる対象物と一緒に写っている画像に行き着かず。
身長の特定には至らなかった。
↓脚の節の合間から、小宅少年の白いタイツをはいた脛(すね)がのぞいている。
↑中央の画像は、ピグモンがピョンピョン跳びはねている頂点なので、正確な身長が読み取れない。
多々良島ピグ(1966C)と、再生ピグ(1967)の形状や大きさの違いは、
宮崎逸志氏の「アトラゴンGK」製でなら、
比較画像を拝める。
……。
このペースでやってると、とても1日の記事には収まらないので飛ばすと、
ガラモン、ピグモンのスーツは小さくなくちゃダメで、
その点では、たとえ外形がまともでも、
「シュシュトリアン」「ウルトラマンになりたかった男」の
GPV1993
さえ失格。
となれば、ガラモン黒歴史の「レッドマン」登場
GPV1972
なんて、もってのほか。
花井その子応援団の
GPV1983
も、デカ過ぎる。
造形もダメなら、足長でやたらと背の高い、
GPV2006
も完全に失格。
となると、決定版造形で最新の、
ハワイアンピグこと、
GPV2014
が、適正身長の最後の希望か。
↓なんと、再び桜井浩子を、ピグモンの物差し代わりにできる日が来ようとは!
2015年8月9日撮影。約150センチ(目測)ですね。
このまま120~130センチ台のGPV再来は、
夢と終わってしまうのか?
いやいや、30年以上前の
GPV1984
映画「アニメちゃん」のピグモンなら、
フェイスブックの円谷プロのページ、円谷アーカイブスでは、「アニメちゃん」秘蔵関連画像が、時折公開されている。
なかなか見込みがありそうだ。
しかし一緒に写っているカネゴンやブースカ、自販機の大きさがわからないので、
このピグモンの身長を算定できない。
↓かろうじて解析に使えそうな画像を拡大。
山田恭子(現・山田ふしぎ)の身長は153センチと判明しているので、
縦ピクセル数と、内積=外積の公式から割り出すと、
316:282=153:x
x=137.022.....
アニメちゃんピグは、身長137センチと判明した。
代表的なモデルを、小さい順に同比率で並べると、
ざっとこんな感じ。マックス版は、もはやピグモンではなくバケモン。
……。
大晦日に書く記事がこれとはね。
今年もご愛読、ありがとうございました。
明日の元旦も更新します!
「煙突屋ペロー」(1930)/選ばれし者
ついに、2016年になってしまったよ。
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まずは恒例、
本ブログの読者の皆様に年賀状。
説明するのもヤボだが、
英語がわからない人には新年早々イヤミなので、
ざっくり訳せば、
今年の干支(えと)、申(さる)にちなみ、
『猿の惑星』(1968)から偉大な猿(The Lawgiver)にお出ましいただき、
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「エイプ(APE)の方が、
(ABEより)うまくやれる」
2016年から、かわりをつとめて、いいかなー?
———というシニカルな文面。
にしても、こんな異常事態が、もう丸々3年だよ。
「永遠に続くわけない、誰かが止める」
と思ったのに、止まらないまま、暗黒政治が4年目に突入。
マスコミ支配が完了し、
夏に衆参同時選挙で、
またしても自民が圧勝。
↑なんで実施する半年も前から、結果がわかってるんだよ!
勝つように仕組まれてるのがバレバレじゃん。
選挙する意味がない。アホクサ…。
改悪憲法案が通過して、
国民投票でも僅差で可決。
これも今から、もう決まってるんだよ。
その後は書くのもはばかられる、
未来地獄図。
止まらないのは、止めるはずの人がふるいにかけられ、
間引かれていくから。
まずは気づいてない人がたくさんいる。
よりによって、自分に牙をむいている相手を応援し、
味方や仲間を責め立てている。
動かざるを得ない状況に追い込まれて、
やむにやまれず活動している、
SEALDsを、「大人に利用されてる」と冷笑的とか、
デモの人数を、何万人規模(tens of thousands of)と報じた海外記事を、Thousandだけ読み取って、千人規模だと読み違えたり、どんだけ無教養、無知、無学なのか?
なにしろ3年間、散々いじめ抜いた相手を目の前にし続けたら、
怒りや憎しみの矛先は、当然いじめた当事者に向くはず。
それなのに、
うんとまともだった前任者の記憶の方が鮮烈に蘇って、
重箱つつきの反感が勝り、
あの頃には戻りたくないって、考えるはずなんかねえだろ!
……のはずなのに、
いまだにそのセンで行こうとしてる、
池田信夫とかが、大学の講師に招かれている珍事。
「朝まで生テレビ」とか田原総一郎も、
表向きは反権力っぽくても、
池田や三浦瑠麗とかを、平気で出演させてる時点でダメだろ。
工作部隊は、あの手この手で、
洗脳操作にいそしみ、
それにホイホイ乗っかる、
サル以下の知能が、何と多いことか。
次に、気づいていても、
問題はないと考え込んで、
気づかないふりをして済ませようとする人たちがいる。
あいつの鮨友(すしとも)の、
時事通信社の田崎史郎なんかは、はっきり悪役とわかりやすいが、
不正、犯罪とわかってるくせにしらばっくれて、
告発、糾弾を避け続けている、
池上彰とかの方が、かえってタチが悪いよな。
とにかく「問題ない」と思い込んだだけで、
ひとりでに解決するわけないんだから、
どうにかしないといけないわけだが、
問題を認識、把握しただけでは足りず、
当然、それに対する具体的な行動を起こさなくてはならない。
ここで、自分が行動を起こそうと考える人が、
ほとんどいない。
「なんでよりによって自分なんだ? 他の誰かがやってくれるだろ」
もあれば、
具体的な行動が、さっぱり思いつかない人もいる。
作家の真山仁氏は、
「誰もが日々の雑事に追われ、他の事に気を回す余裕がなくなり、
そこをまんまとつけこまれている」
と世相を分析されていたが、その通りだと思う。
作家こそ、そこらへんこそを自著で掘り下げるべきなのに、
日本で最も、世界に発言権のある村上春樹も、
中国の体制批判とかの発言しか出て来ず、
もっと緊急優先事項があるだろうに、
あいかわらず、今さらどうでもいいようなゴミ小説ばっかり書きやがって。
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こう言う人たちは、社会体制が今のままや、
もっと悪くなっても困らない地位まで上り詰めちゃってるんで、
あえて貧乏くじを引きたくもないし、
そもそも「どうしても」っていう「必然」じゃないから、
問題解決のために具体的な行動を起こすことなんて、
思いつきもしないんだな。
となると
○ヒマをぶっこいて、この問題を考える時間がありあまり、
○解決方法を思いついた人間が、
○具体的な行動に移るわけだが、
そういう人の人数は、思い切り絞られる。
さらにそこまでは行き着けたところで、
その先に進めるかはわからない。
自由度が枷(かせ)になって、
そんな無に等しい存在の声に、
誰も耳を貸さないという権威主義がはびこっているからだ。
とはいえ、希望は必ずある。
真実や真理を見抜ける人は、国民の数だけいる可能性がある、
いくらふるいにかけても、
ゼロにはならない。
たとえば、『ハンガー・ゲーム FINAL: レボリューション (2015)』
を取り上げた本ブログ記事へのコメントで、
映画を未見としながら、
なぜか「煙突屋ペロー」を引き合いに出してきた人がいる。
そのアニメをまったく知らず、
あわててチェックしてみたら、
その結末は、ふしぎと『ハンガー・ゲーム』と符合していた。
新年早々、ペシミスティックな書き出しだが、
明るい展望を示しても、一向にそうならなかった3年間から学び、
事態を憂慮していることを示せば、
逆転に結びつくこともあろうかと。
賛同いただける方のみ、今年もおつきあいくださいませ。
新春お年玉企画/トーキングヨーダの行方
昨日は新年早々、
しみったれた内容だったので、
今日は新春お年玉企画として、
おめでたいビジュアルをお送りします。
昔の年賀状の絵柄が見つかったので、
スキャン、色補正、拡大でお目にかけます。
1988年
1987年の春。
ケナー社がSW玩具の生産終了を決めて、
社員を大量に解雇。
腹いせに試作品が社内資料庫から大量に盗み出され、
アメリカのコレクター市場に出回った。
この情報は、まず世界最大のSWコレクター、
スティーブ・サンスイート氏に届き、
氏は12個だけ作られた試作品、
トーキングヨーダをゲット。
取り扱い業者は、残ったもう一つの値段を2倍につり上げて、
店の目玉商品にするつもりだった。
と言う話をサンスイートの手紙で知ったのが、ちょうどボーナス期。
私は大枚はたいて、
トーキングヨーダを買った。
9歳若い妹に、袴を作ってもらい、
自作の金屏風を前に盆栽と撮影、昭和63年の写真年賀状にした。
まだパソコンもデジカメも家庭用インクジェットプリンタもなく、
ネガを写真店に渡して、印刷してもらうシステム。
翌1990年は、どうして年賀状を作らなかったのか、
覚えていない。
1991年
新年にふさわしい情景がもう浮かばなかったので、
賀状とクリスマスカードを兼用させることにし、
トナカイをトーントーン、
ソリをランドスピーダーで代用。
クリスマスはまだ90年だったので、90年の年賀状がないのかも…。
1992年
インディ・ジョーンズならぬ、ヨーダナ・ジョーンズ。
観葉植物や鉢植えをボンヤリと眺めて、
「これで行こう」と、ジャングル仕立てを思いつく。
1993年
1992年の末に、カルトQ「SF映画の回」で優勝したので、
そのトロフィーと記念撮影。
あれからもう20年以上
いろいろあって、トーキングヨーダは私の元を去り、
今ではアメリカに里帰りしているらしい。
なにもかも、みな、なつかしい。
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NCC-1844タイコンデロガ/1:537スケールamtエンプラ選手権
デアゴスティーニ・ジャパン (2015-12-25)
昨年末の、
これ(トルステン・ショルツのA型/1:537スケールERTLエンプラ選手権)の続き。
トルステン・ショルツのように、
電飾と塗装を両立させようとすると、
いつまでも完成できないので、
↓こうやって光らせるのはあきらめて、
この2015年製、最新電飾キットについては、
こちらを参照。
もっぱら外形のディテール再現と、塗装に凝るというのもあり。
その(電飾なしの)方向性での、
最新にして最高峰が、
アドミラルバック(AdmiralBuck=財源提督?)の、
2014年11月に発表された作例だろう。
ただし、艦名はエンタープライズ(NCC-1701)ではなく、
タイコンデロガ(TICONDEROGA)、
船籍番号は、NCC-1844
になっている。
エンプラにすると、劇中どおりの外形と塗装以外は「間違い」になってしまい、
オリジナリティを盛り込めない窮屈さがイヤだったんだろう。
とはいえ、エンプラとの違いはごくごくわずか。
公式設定では、タイコンデロガはNCC-87270、
TNG時代の艦……のはずだが、
こちらはオリジナル設定、
かつコンスティテューション級改に属するはずが、
エンタープライズⅡ型とされている。
いちおう、EU(拡張世界=カノンにあらず)扱いの案件らしい。
使用キットは、amt初版、
ツルツルお肌の通称スムージー。
追加デカールはJTグラフィックス社製。
——と、素材集めも抜かりないが、
それに見合う工作、塗装もみっちりと念入り。
すでに本ブログではおなじみのマスキング工程に加え、
タイコンデロガ独自の追加塗装も忘れていない。
こうした工作、塗装技術もさることながら、
撮影にもかなり気合いが入っており、
↓セッティングも万全。
↑画像によっては、粗い仕上がりに見えるが、
作例にはあまりに酷な接写をきわめただけで、
けっして実物が“つたない”できなわけではない。
本ブログでは、どれだけ大判画像を掲載しても、
横600ピクセルに縮小されてしまうので、
ぜひ、こちらと、こちらから、元のサイズでご覧ください。
というわけで、今年2016年も、
1/537スケールキット関連記事は、
はからずも続くのであった。
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1/43スケールのSWモデルと言えば?
/
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-01-05)
昨年末の、この記事の続きで、
なぜ、ミレニアム・ファルコンのILM製中型モデル(808ミリ)は、
1/43なんぞという、ハンパなスケールだったのかという疑問への答え。
これを考える前段として、
そもそも最初のファルコンの大型モデル(173センチ)は、
他のILM製戦闘機群と同じ、1/24スケールに統一しないで、
1/20と言う独自規格だったのか。
↓黎明期のILMでは、
反乱軍側のXウイング7機と、
Yウイング3機、
帝国側の一般型タイ・ファイター最低2機
(たぶん4機)と、
ダース・ベイダー専用タイの1機は、
全て1/24スケール想定で作られた。
Xウイングのスタジオモデルは、
全長53~56センチ(現存モデルで個体差あり)、翼幅46センチ。
24倍して、
実機(があると仮定して)全長は、
13(12.7~13.44)メートルとなる。
そもそも当初はアメリカ規格で、
フィート、インチでしか寸法を考えておらず、
13メートル=42.65....
43フィート=13.10....
つまりXウイングは、実機の全長が43フィートという想定だった。
全長260mmのバンダイ1/48(表示)キットは、
13000÷260=50
実際は1/50スケール。
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全長約173mmのバンダイ1/72(表示)キットは、
13000÷173=75.1445....
実際は1/75スケール。
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Yウイングのスタジオモデルは、
全長71センチ。
71×24=17.04
実機全長は、17メートル≒56フィートとなる。
全長225mmのバンダイ1/72(表示)キットは、
17040÷225=75.733....
実際は1/76スケール。
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一般型タイ・ファイターのスタジオモデルは、
翼前後長36センチ、翼上下高45センチ、
翼幅33センチ。
実機全長は、8.6メートル≒28フィートとなる。
全長100mmのバンダイ1/72(表示)キットは、
8600÷100=86
実際は1/86スケール。
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ベイダー専用タイ機の実機全長は…
ここまであてにしていた、「ルーカス展」以降のパンフ記述があやしい。
33(幅?)×32(高さ?)×46(長さ?)
かなと思いきや、
破損した翼のつけかえパーツの寸法表示が、
22(翼上下高?)×6(折れ角による左右幅?)×31(前後長?)となっており、
同じ箇所の数値が食い違う。
そこで後述の「逆算」から、
ベイダー専用タイの実機全長は、
7.3メートル≒24フィートとなる。
全幅27.6フィート(8.4メートル)
全長24フィート(7.3メートル)
全高16.5フィート(5メートル)
全長85mmのバンダイ1/72(表示)キットは、
7.3÷85=85.88....
実際は、一般型タイ・ファイターと共通の、1/86スケール。
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1/48表示のAT-STのキットも、
実機全高が26フィート≒7.9メートルだったので、
7925÷182=43.54
ほんとは1/44スケールだったから、
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測り直したバンダイSWプラモは、
ミレニアム・ファルコン以外は、
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ことごとく「なんちゃって詐称スケール表示」だったことになる。
魂ネイションの12インチC-3POあたりから、
どうもバンダイのSW製品の、
サイズ算定ならびにスケール表示は信用おけず、
「ちゃんとやっているに違いない」という幻想を捨てて、
念のため調べてみたら、のきなみこの有様。
知識とスキルのあるモデラーなら自分で改造できる、
機体ごとの差違やディテール徹底再現なんかにこだわる前に、
まずは正確な大きさを割り出すのこそ、
スケールモデル設計の基本中の基本では?
「一部を何ミリ延長」とかならまだしも、
キット全体を、何パーセント拡大とか縮小なんて、
個人モデラーの手には、とうてい負えない。
↓上に乗せたファインモールドのファルコンは、下に置いたバンダイより一回り小さい。
↑バンダイ製が正確な1/144スケールとわかったからと言って、
ファイン製をバンダイ製と同大に拡大できるわけがない。
ネットで日々更新されてる、各国で研究熱心なファンのデータの蓄積が、
英語だってだけで、まるで反映されないってことは、
このネット社会に、
日本(バンダイ村)が無学無教養なデジタル鎖国なんだと晒(さら)してるわけで、
世界に恥ずかしいだけでなく、
そんな頭の悪い製品を押しつけられる消費者も、
エライ迷惑じゃないの?
社員と開発協力者で、
↓互いにヨイショしあってる場合じゃないと思いますがね。
たとえば実大セットの元になった、
青黒いストライプのXウイングは、
レッド2に転用されたから、「ブルー2」が世界の通称。
日本だけ「ブルー1」なのは、英語が共通言語じゃない(=学がない)ことに由来。
……。
恥ずかしい。
ILMモデルに話を戻すと、
4種類の戦闘機モデルを1/24に統一したのは、
格闘戦で絡みあう場面があり、
なにかと都合が良かったため。
というより、似通った大きさの戦闘機を、
わざわざ別スケールで作って、
あえて面倒を背負い込む理由が思い当たらない。
一方で、
スター・デストロイヤーのモデルは全長91センチ≒3フィート、
ブロッケード・ランナーのモデルは全長194センチ≒6.4フィート
(コクピット形状を変更したため。当初は6.5~7フィートで制作)
————と、大型モデルのスケールは後回しで、
とにかくフィートでキリの良いサイズで作った。
大型ファルコンモデル全長の、173センチ≒5.7フィートはハンパだが、
円盤形の主船体の全幅122センチ=4フィートを基準に作られ、
結果的に1/20スケールになった。
たとえ1/20のファルコンと1/24のタイ・ファイターでは、ドッキングポートとの比率が厳密には食い違おうと、デス・スターに無数にある離発着口のサイズが違うからと言い訳できる。
そこで『帝国』で中型ファルコンを新規に作るにあたり、
既存モデルと同じ1/43スケールで行こうとなった。
SWモデルで、1/43スケールといえば?
↓これです。
mpcキットは、全長1フィート(30.5センチ)、翼幅10インチ(25.5センチ)なので、
見事に1/43スケールとなり、
ここから逆算して、Xウイングの実機全長13メートル、
ILMスタジオモデルの1/24スケールも確定する。
となれば当然、
Xウイングのキットと同時に発売された、
ベイダータイのmpcキットも、
(フィギュアの大きさはともかく)、
外形は1/43スケールに確定。
↓日本で勝手につけたスケール表示に、
↑何の根拠もありません。
ベイダー機のmpcキット寸法は、全幅7.7インチ(19.5センチ)×全長6.7インチ(17センチ)×全高4.6インチ(11.7センチ)
それぞれ43倍すれば、全幅27.6フィート(8.4メートル)、全長24フィート(7.3メートル)、全高16.5フィート(5メートル)
逆算で1/24スタジオモデルは、
全幅1.15フィート(35センチ)、全長1フィート(30.5センチ)、全高8.3インチ(21センチ)
しかし『帝国』以降には未登場の、
ベイダー専用タイ機キットのスケールが判明したからといって、
なんだというのか?
いやいや、あれを忘れちゃいませんか?
タイ・ボマー(爆撃機)のILMモデルは、
ベイダータイのキットのソーラーパネルをそのまま使用し、周囲を増積。
他の帝国軍機のモデルと異なり、1/24スケールが存在しない以上、
ボマーの実機設定全長は、
mpcキット改造のILMスタジオモデル(ややこしい…)が1/43なんだから、
これを43倍して算定するしかない。
↓たとえ「他の戦闘機ILMスタジオモデルがのきなみ1/24だから、その半分の1/48ぐらいじゃないの?」と、スケール事情に不案内なモデラーでも、細部まで完璧な、タイ・ボマーのレプリカ制作は可能。
実際は、流用したベイダー機のパーツと同スケールの、1/43でしかありえない。
タイ・ボマーの1/43スタジオモデルは、
全長22センチ(8.5インチ)×全幅29センチ(11.4インチ)×全高14センチ(5.5インチ)
実機は
全長9.5メートル≒31.2フィート
全幅12.5メートル≒41フィート
全高6メートル≒20フィート
——のはずである。
そんなこんなで、また脱線したが、
デアゴスティーニの1/43ファルコンを、
他とは一味違う作品に仕上げたいなら、
同スケールのmpcのXウイングや
↓しっかり1/43とスケールを明示!
ベイダータイを並べるのも、
↓1/36というスケール表記は無視無視!
一興かも知れませんよ。
あるいは、小惑星ビッグワン(ハン・ソロが、「あのデカイ奴」と命名)内の、
↓洞窟ディオラマに、デアゴのファルコンを横たえ、
↑外部上空に、タイ・ボマーのプロップレプリカを自作して飛ばすとかね。
……新年早々、ダラダラ、クドクド、ネチネチですみません。
帰ってきた新マン二世ジャック(1)/ふぞろいの怪獣たち(29)
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「ふぞろいの怪獣たち」では、
怪獣は
バルタン星人
ガラモン/ピグモン
——とやりながら、
ウルトラマン(ウーマン)の方は、
ウルトラの母/ウーマンマリー
しか取り上げなかった。
しかし、最多バリエーションを誇るウルトラマンは、
ウルトラの母ではなく、「帰ってきたウルトラマン」
↑あえてカバー版の主題歌レコードのジャケットを載せたのには、それなりの意味があります。
そう、
今では「ジャック」と呼ばれているが、
↓そもそもは、この忌まわしき映画(1984)から、
新マンは、タロウの仮名だったジャックを押しつけられて、今に至る。
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現役時代には
「新マン」
「ウルトラマン二世(Ⅱ世・2世)」
としか呼ばれなかったことから、
本ブログではこれ以降「新マン二世」と呼ぶことにする「彼」である。
ちなみに、
新マン二世にジャックという個人名をあてがうだけでは不十分で、
↑新マン二世に変身するのは郷秀樹(団次郎:当時表記)。変身前の人間態と、ウルトラ戦士の個人名が一致するわけはない。
さすがに初代マンにも、ハヤタ以外の名前を与えるべきだと思うが。
↑海外では初代ウルトラマンが初登場でない場合もあり、個人名が欠かせなくなった。ウルトラマン早田を読み間違えられて、ウルトラマン吉田(ヨシダ)と中国あたりでは呼んでたらしい。
↓ウルトラ戦士の個人名と人間態の名前がシンクロするのは、今のところ、タロウと東光太郎だけでは?
新マン二世については、
前にここや、
ここで、断片的に取り上げた。
再びスポットを当てる動機は、
今年は「帰ってきたウルトラマン」45周年にあたるので。
……といっても、なにしろウルトラシリーズ50周年だし、
これだけタイトルが乱立すれば、
毎年なにかしらの何周年だろうけど。
さて、ほんとは
↓一番代表的な、新マン二世のモデルから紹介したいところだが、
そこはガマンして、
時系列順に紹介となると、
まずはNGスーツから。
当初は初代ウルトラマンが実際に「帰ってきた」話になる予定で、
そのスタイルも大きな変更はなく、
基本ラインに縁(ふち)取り二重線(ピンストライプ)を加えただけ。
とはいえ、初代の演者、古谷敏氏の、身長180センチ、8頭身のモデル体型に比べれば、
さすがに菊池英一(当時表記)氏の178センチ(これも当時・現在は179センチ)の日本人体型では同一人には見えず、
ブーツと手袋を常用することになって、継ぎ目の模様がきちんと重ならないなど、
当初より問題を抱えていた。
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NG版のデザインは、当時の円谷プロ営業課長だった末安正博が、
初代マンの商品化用三面図の模様に、ふちどり二重線を描き加えたもの。
なにせNG版だけに、
立体商品化など、とうてい考えられなかったが、
昨今の市場のマニア化に呼応し、
銀河連邦ソフビシリーズとして、
“やまなや”から、2007年11月21日に、
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また2008年10月25日には、バンダイの「円谷倉庫」のシークレットとして、発売されている。
新マン二世については、けっこうダラダラと続く予定です。
ロン・コブ/BTTFデザイナー列伝(1)
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「ヒーロー・ヒロイン」テーマで1回、かすかにふれ、
その後にわざわざテーマを新設しながら、まだ1回しか話題にしていない、
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズ。
ペースが遅いのは、
他テーマの記事との兼ね合いもあってのこと。
BTTFといえば、何と言ってもデロリアン型のタイムマシーン。
車種は『DMC-12』だが、デロリアンが通称なのは、この名の会社(デロリアン・モーター・カンパニー=Delorean Motor Company Ltd.=DMC)で、唯一製造されたクルマだから。
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デザイナーは、ロン・コブとアンディ・プロバート。
公開当時は、すでに有名だったロン・コブ(コッブ Ron Cobb)の名前ばかりが目立ち、
2015/12/23に公開されたばかりの動画!
アンディ・プロバートに注目は集まらなかった。
“アンディ”プロバートとは、
もちろん本ブログの読者には(スタトレ記事を読み飛ばしていなければ)おなじみの、
アンドルー・プロバートのこと。
イギリス王室のアンドルー王子がいる現在、
いまだに多くの出版物が「アンドリュー」表記だが、
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そんなの、「グレアム」を「グラハム」、
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ペンシル「ベ」ニア州をペンシル「バ」ニアと表記するようなもんだと思うが、
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それはともかく、
本ブログでは、デロリアン型タイムマシンのデザインは、
どこまでがロン・コブの仕事で、
どこからがプロバートの仕事なのかを特定しておこう。
まず今回は、大御所であり、大先輩のロン・コブから。
コブ自身の個人サイトでは、
以下の6点が公開されている。
↓車体の隙間に詰め込まれたゴチャメカの構成は、
↓劇中の実車とは、大きく異なる。
読者の皆様は苦もなく読み、見てるでしょうが、
イラストと同じアングルの実車の画像を探して、
こうして並べるのって、すんげー手間暇かかるんですよ!
車内前方は、基本要素はそのまま、
「当たらずとも遠からず」といった感じ。
↑大判元画像はこちら。
車内後部も、全体の傾向は、
車内前部のデザインと似たり寄ったり。
大判元画像はこちら。
残り3点はブループリント。
さすがは、1937年生まれで、
『眠れる森の美女』(1959)の動画アニメーターとして、
18歳になる前に映画業界入りしながら、
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作画作業が1957年に終了するや解雇され、
様々な職業を転々とし、
1960年に米陸軍に入隊。
1963年にはベトナムの通信隊に配属。
1973年に、
『ダーク・スター』(1974)
の宇宙船デザインで、映画業界にプチ復帰。
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この縁で、『スター・ウォーズ』(1977)
のハンマーヘッド(かなづち頭)・エイリアン。
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『エイリアン』(1978)の
ノストロモ号。
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『未知との遭遇/特別篇』(1980)
のコトパクシ号。
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『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』(1981)
のフライングウイング(独軍の全翼機)。
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——等々をものにしていただけのことはある、
叩き上げならでは、
曖昧さのみじんもない、骨太で実のあるデザインが提出された。
というわけで、次回はプロバートのデザイン画の方を紹介します。
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山トラマン・新マン(2)/ふぞろい怪獣(30)
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このシリーズ(帰ってきた新マン二世ジャック)の2回目。
……と思ったが、
ウルトラ関連記事に熱心なRomaさんから、
「マン二世」なんて、
次回作「ウルトラマンA(エース)」以降で、ほんの1~2回呼ばれただけで、
現役時代は、彼こそが「ウルトラマン」、
やむなく区別するなら、断然「新マン」
という主旨のご意見をいただき、
なるほど納得。
本記事から、「新マン」で統一させていただきます。
またこのシリーズは、
Qちゃんの光跡のページと、
「ウルトラ怪獣ソフビ・捕獲作戦」のブログ記事を参考にしています。
初代ウルトラマンに、縁取り二重線を加えただけの新マンは、
●新キャラと明確に区別しにくく、商品展開が不利。
というスポンサー(ソフビ人形のブルマァク)の意向もあり、
↓1話のアーストロンとの戦いは撮影済みだったのに、
↑模様を再塗装(リペイント)して撮り直した。
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当然、新しい模様の図案が必要になったので、
高橋(井口)昭彦氏が急遽描いたものの、
なにせ突貫作業だったことも手伝い、
ご本人に、このデザイン画を描いた記憶がないらしく、
「池谷仙克氏の画ではないか」と語ったそうな。(池谷氏は否定)
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前回ふれた、末安正博によるNGスーツ用デザイン画(※画像はネットに非公開?)同様、
↓初代マンの商品化用三面図を
↑トレースして、模様だけ描き直した画稿も存在するが、
これを誰が描いたかは不明。
井口昭彦氏ではなさそうなのは、
先のデザイン画から三面図に描き写す際に、
正面図の膝当てが側面図と合致せず、
(後のエース、グレートやパワード←未遂・笑、ネオスやガイアに通じる)
縦長ダイヤ(菱)型のはずが、
初代マンに準ずる、逆V字型になっているから。
↓結局、胸のカラータイマー上の赤い模様がY字の、NGリペイントは、
デザイン画より、三面図に忠実。
↓歌はヘボいが、ジャケ写は貴重だ!
こうして塗り直された新マンが、事実上の本番用スーツ第1号。
NG版ではボディカラーは初代と同じ朱赤だったが、
↓上塗りされたレッドは純赤だった。
NGスーツの当初より、最終回までずっと、新マンの胸の構造は同じで、
↓初代Bタイプ、
↓Cタイプの、
丸みと厚みを帯びた、ふくよかな胸ではなく、
↓Aタイプの、
Aタイプのボディは、にせウルトラマン→ゾフィと、2回リサイクルされた。
平べったい胸板を踏襲している。
CタイプのマスクにAタイプのボディ、基本ラインに縁取り二重線となると、
新マンのスタイルは「帰ってきた初代ウルトラマン」というよりはむしろ、
「帰ってきたゾフィ(当時表記)」と言えそうだ。
セブン以降の定番、手袋とブーツには、
NGスーツではみ出していた、赤い模様がなくなった代わりなのか、
↓フェイスブックの円谷アーカイブスで、2013年12月に公開された画像。よくみたら、NG版スーツだった。
NG版後頭部の赤い帯には二重線があるらしいが、明確な写りの画像は、ついに発見できず。
商品がそうなってるから、そうなんだろう。
井口氏のデザイン以降、ヒレ?部分に赤いラインがアクセントに配されており、
このラインでチャック部分を上塗りして、隠す処置が為されたわけだが、
隠すどころか、かえって、「ここがファスナーです」と示しているようなもの。
ブーツ後側の、赤いラインが判別できる資料写真はないらしく、
かろうじて、本編画像から読み取るしかない。
その他、新マンの模様には、変則的な部分が多い。
後頭部のシルバーとレッドの境界線からは、
NG版にあった(と言われる)二重線が、なぜか消え、
背中のヒレは、さらに不可解。
肩口から連なる上半身のレッドは二重線なしで、
腰のレッドは背びれにつながらず、下半身はシルバーただ一色。
しかも初登場時からすでに傷んで、ヘンチクリンに波打っている。
このように、
「たぶんこうだろ」というこちらの予想を色々と覆してくれる、
このイレギュラーの塊(かたまり)、NG改修リペイント版は、
いわば「山トラマン」(やまとらまん)ともいえ、
2話でタッコングと戦う「海トラマン」(うみとらまん)をさしおいて、
再び山岳地帯が舞台となる、
3話のサドラー、デットン戦で、光線技を放つ場面も演じている。
↓最上段のみ、1話アーストロン戦
↑残りは全て、3話サドラー(サドラ)戦より。
次回は「ウミトラマン」の予定です。
ライトセーバーの行方/ネタバレ感想『SWフォースの覚醒』(1)IMAX-3D
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-01-05)
※警告:ネタバレ情報と画像があるので、
『SW フォースの覚醒』を未見の方は読まないで下さい。
1月9日の18時25分の回を、
木場の109シネマズで、IMAX-3D鑑賞。
お値段、ご立派な2600円!
↓特典ミニポスター第3弾も、もらったよ。
別に心ときめかないが…。
感想は、『フォースの覚醒』の最初の鑑賞(12/18 通常2D版)を、
かなり大きめのスクリーン、さらにけっこう前方の画面寄りで見たことも手伝い、
今回はIMAXとは名ばかりの、109系のため、
座席との位置関係もほぼ同じで、
見映えは大して変わらず、
違いは2Dか、3Dか、
音響が通常規格か、
非圧縮の大音量か(ただし109系では、音は乾き気味で、響く深みがない)、
程度の差で、鑑賞の印象や感想は、初回とほとんど変わらない。
デジタル上映は光量がふんだんなため、
漆黒もどっぷりとは沈んでしまわず、
深遠な宇宙空間の感覚は、どちらも今ひとつ。
わざわざ成田に行っても、
そこまでしての感慨に結びつくかは、いくぶんアヤシイ。
ただし、3Dのガラス越しの景観は、曇りや汚れが加えられて、
奥行き感や窓越し感が新鮮だった。
画面ごとの立体感も切り替わって即座に把握できるので、
それができにくい2Dより「死にカット」が減るので、そこはさすがにメリットだろう。
でもって、今回から『フォースの覚醒』ネタバレ検証をすることにしたが、
それこそ取り上げたい案件は膨大なので、
記事ごとに的を絞って、
小分けで書いて行くことに決めた。
今回のお題は、「ライトセーバーの行方」
公開前には、
ほとんど内容が漏れなかった頃、
ネットに流出したストーリー情報をまとめた動画があって、
そこでは冒頭に、
宇宙空間を漂う、
アナキン由来で、光刃がブルーなはずのライトセーバーが、
ジャクーにたどり着く場面から始まり、
ルークの居場所を示す地図データのかわりに、
このライトセーバーがたどる旅が、物語の核になっていた。
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『フォースの覚醒』本編では、
このセーバーはなぜか、
マズ・カナタの酒場から通じる洞窟?の木箱にしまわれていて、
ハンはどうやって手に入れたのかと尋ねるのだが、
「良い質問ね。その話はまた今度」
と、あっさりはぐらかされてしまった。
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マジメな話、
あれがどうして、ここにあるのか?
ルークはクラウド・シティで、
右手首から先を、
ベイダーが握るセーバーの、赤い光刃で持って行かれた。
それからひとしきりあって、
ルークはベイダーの誘いを拒み、
むしろ死を選んで、身投げする。
ルークは、シティに装備された異物排出システムで、
都市底部に空いた穴から放り出されるが、
張り出していたアンテナに引っかかって、
かろうじてガス惑星ベスピンへの落下を免れる。
この時、何かがまっしぐらに落ちていくが、
タイミング的にも、都市機構的にも、
ライトセーバーや、それを握ったままの、ルークの右手首だとは考えづらい。
↑見た目は棒状なので、ライトセーバーかも知れません。
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ガス状惑星の中心は、高密度、高圧の大気で、
「地表」は存在しないはず。
小説『最後の指令』の終盤には、
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ルークのクローン、
ルウク・スカイウォーカー(Luuke Skywalker)が登場。
クラウド・シティで回収された、
ルークの右手から作り出されたんだそうな。
……。
再度警告:以下にネタバレ情報と画像があります。
本文は、それ以降はないので、
『フォースの覚醒』未見の方は、ここまでで読み終えて下さい。
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
以下ネタバレ
とにかく、
フィンが使い、
『フォースの覚醒』のラストで、
レイがルークに示した、このライトセーバー、
どうやって回収されたのかを、
『エピソード8』以降での説明が、
今から楽しみです。