スターウォーズミレニアム・ファルコン全国版(23) 2016年 6/24 号 [雑誌]
posted with amazlet at 16.06.21
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-06-14)
スターウォーズミレニアム・ファルコン全国版(24) 2016年 7/5 号 [雑誌]
posted with amazlet at 16.06.21
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-06-21)
どうやら『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
のギャレス・エドワーズ監督は、
前作『GODZILLA』(2014)と同様、
予告編からはうかがいしれぬ、
本編がかなり不出来
という大ポカをやらかしたらしく、
このたび大量の撮り直しという非常事態が発生。
予定どおりの公開が危ぶまれているが、
その『ローグ・ワン』には、
あのダース・ベイダーが、
1作目『スター・ウォーズ』(1977)と同型のマスクで登場予定。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

一番わかりやすい、1作目と後続作のマスクとの違いは、
歯に相当する三角形△に格子のグリルの下にある、
のど部分の逆三角▽が、小ぶり。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

↑(左)『スター・ウォーズ Ep4』(中)『帝国の逆襲 Ep5』(右)『ジェダイの復讐 Ep6』
↓ミクシィ時代に、こんなくだらないマンガを作った。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

『ローグ・ワン』のベイダーマスク造形には、
1作目版、つまり最初のマスク原形を担当した
ブライアン・ミュアー(ミュワ Brian Muir)氏が参加していると、2015年11月に発表された。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

eFX社のレジェンドエディションと共に。
ブライアン・ミュアーがベイダーマスク造形に関わった経緯は★——
ざっくり言えば、イギリス映画界の何でも屋職人だったミュアー氏は、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

急逝した天才彫刻家/造形師、リズ・ムーアの仕事を引き継いだだけ。
——★最近知り合った、
アキラ・スカイウォーカーさんのブログで、
ダイジェストで把握して下さい。
ダースベイダーヘルメットの真実 前編
ダースベイダーヘルメットの真実 中編
ダースベイダーヘルメットの真実 後編
↓2010年夏のワンフェスでのインタビュー記事。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2010年 10月号 [雑誌]
posted with amazlet at 16.06.25
大日本絵画 (2010-08-25)
↓最新作のアルティメット(究極の)・ベイダーマスクの原形を手にするミュアー。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

今回は『ローグ・ワン』のベイダーマスクに触れる前段として、
先にこの、
「アルティメット・ブライアン・ミュアー・エディション」を見ておこう。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

イギリスでは最高裁が、『スター・ウォーズ』(1977)の版権は15年で切れる(イギリス国内のみ)から、同作からの商品をルーカスフィルムの許諾なく、イギリス国内限定で販売できるという珍妙な判決を出してしまった。
(2011年7月)
そのため「SW業界のソンポート・ソンゲンチャイ」ともいうべき、
アンドルー・エインズワースの会社、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

↑1976年、納品前のタイパイロットのハードピース成型品と記念撮影するエインズワース。
↓出廷するエインズワース。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

すなわち「SW界のチャイヨープロ」、
シェパートンデザインスタジオは、この勝訴に調子づき、
ストームトルーパーに続き、
造形にも製法にも一切関わらなかった
Image may be NSFW.
Clik here to view.

ダース・ベイダーまで製品化してしまった。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

単体で見るぶんには、
「こんなもんかな」レベルだが、
どの作品が出典かを問わず、
とにかく本来あるべきベイダーの正像(右)とは、大きくかけ離れている。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

マスク(フェイスプレート)とメット(ドーム)の間が、
スカスカに空きすぎ!
Image may be NSFW.
Clik here to view.

こんなもん(商品名「ダーク・ロード」)に、1000ポンドも払っちゃいかん。
というわけで、ミュアー氏自身が、
アルティメット版を世に問うに至った模様。
↓目が赤くないのは、モノクロ画像だからです。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

マスクはこちらから、900ポンドで購入できます。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

胸部アーマーは350ポンドで、こちらからお買い求めください。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

肩パッドは左右併せて200ポンドで、こちらでどうぞ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

↑これもモノクロ画像です。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

イギリス国外からの購入は、
vadersculptor@googlemail.com
にお問い合わせ下さい。(英語で!)
サイトに掲載された、製法の説明によれば、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

ミュアーはアルティメット造形の手始めに、ある成型品を買った。
1作目のベイダーのヘルメットとマスク現物は、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

そもそも1セットしか存在せず、
今もルーカスフィルムのアーカイブ(資料庫)に保存されているが、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

『帝国』(1980)『ジェダイ』(1983)の撮影前に、
撮影地イギリス、ロンドンの映画スタジオに送られて、
新規ヘルメットの造形の芯とするべく石膏型を取り、
そこから抜いた樹脂成型パーツをいじって、
「帝国」版
Image may be NSFW.
Clik here to view.

↑『帝国』版マスクの頭頂部には、1作目マスクのマジックテープ跡が残っている。
「ジェダイ」版の両モデルが完成した。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

↑『ジェダイ』では最低6セットが用意されていた証拠写真。
石膏型を使用する限り、複製品も大きさは変わらない。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

そもそも石膏とは、
原形と同じ形、大きさを保って複製を作るためにこそ使うもの。
現物と型が密着して寸法が変わりようがないうちに、
型取りで余った固まりかけの石膏を裏側に盛りつけて型を補強すると同時に、
ガチガチの石化で、型の変形や縮みを力技で防ぐ。
ミュアー氏が今回買ったのは、
『ジェダイ』の時に、マスク造形を担当したイギリスの造形師が、
1作目のベイダーマスクとヘルメット現物から取った石膏型から抜いた、
樹脂成型品(基本パーツ)。
本来はジェダイ版マスク造形の芯に用いるはずが、
担当造形師が自分用にちゃっかり予備を抜いて、
現在まで記念に大切に所有していた。
この成型品は、ルーカスフィルム保存の1作目マスクと同形、同大だから、
ミュアー氏はこれに整形処理を施し、
元通りの姿に復元させたというわけ。
ミュアー氏はしかし、ベイダーマスク/ヘルメットの粘土原型の造形(造型)を担当しただけで、
マスクのガンメタルとブラックの2トーン塗装は、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

ロン・パンターが担当した。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

2010年頃のロン・パンター氏。
そこでアルティメット・エディションも、
塗装だけは、
RSプロップマスターズの塗装職人が担当している。
かくして、
1977年の『スター・ウォーズ』(エピソード4(Ⅳ)新たなる希望)劇中に登場する,
ダース・ベイダーに限りなく近いレプリカ、
すなわち、
同形、同大、同色、同仕様のマスクとヘルメットが、
ようやくにして入手できる時代が到来したわけである。
だがしかし、
「あと少し待てば、『ローグ・ワン』版ベイダーマスクが商品化されるだろうから、
そっちでいいじゃん」
と思う人もいるだろう。
たしかに、プロップショップから発売された、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

『フォースの覚醒』の熱で歪んだベイダーマスクは、
石膏でもシリコンでも型取り不可能な複雑な形状のため、
3Dスキャンと3Dプリンタで製造され、
お値段もかなり立派な3500ドル。
それもあって、今現在も、受注上限の500個に達していない模様。
その後に発売となると、
『ローグ・ワン』版のベイダーマスクも、
3Dプリンタ製で、ボッタクってくるかも知れない。
また、漏れ伝わる情報によれば、
商品展開の都合上、
キャラクターの外観は、映画作品ごとに変えるように指示されているため、
『ローグ・ワン』のベイダーは、
↓『新たなる希望』のベイダーとは、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

外見がどこかしら異なる模様。
それが、マニアがうんと目をこらさないとわからないレベルなのか、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

並べて見れば、左右の塗り分けと、
誰にでも容易に判別できるレベルなのか、
前半は『シスの復讐』(2005)の、コレジャナイ感の塊から始まって★——
↓マスターレプリカが、「エピソード3」劇中と同じという触れ込みで販売したマスクは大量に売れ残った。
Image may be NSFW.
Clik here to view.

——★後半に『新たなる希望』の姿になるという二段構えなのか、
Image may be NSFW.
Clik here to view.

現時点ではわからない。
と、今回はここまで。
この話はまたダラダラと、数回続く予定です。