デアゴスティーニ・ジャパン (2016-04-05)
デアゴスティーニ・ジャパン (2016-04-12)
『フォースの覚醒』の予告編の時の、
世界規模での狂乱はどこへやら、
『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』
の予告編には、ほとんど誰もが無反応。
やっぱアレだね。
思えば1997年の〈特別篇〉から、
ネット動画で予告編を見るようになり、
1999年の『エピソード1』、
2002年の『エピソード2』、
2005年の『エピソード3』、
そしてこの前の『フォースの覚醒』と、
予告編では重要そうなカットが、
本編ではそうでもないことをさんざんに味わい、
「もうだまされないぞ」
という気分なのかも。
同様に、予告編では、
かの名作、『2001年宇宙の旅』(1968)と同じ楽曲で、
人々の期待をいやがおうにも高めながら、
本編はダメダメだった、
『GODZILLA』(2014)のギャレス・エドワーズ監督の前科から、
今回も信用できない。
——という人もいるだろうし、
それは理屈が通ってもいる。
『フォースの覚醒』から間髪おかずってのも、
「そんなにしょっちゅう、熱くなったり、
冷めたりできるかっ!」
って意識に拍車をかけ、
SWの希少価値がすっかり薄れてしまった証拠かも。
それと、『ローグ・ワン』はあくまでもアンソロジー(選集=独立連作)の一篇に過ぎず、
この1本きりの単発で、後続がないっていうのも、
軽視されがちな原因かも。
それでもアメリカでは引き続き、
詳細な分析をしている動画もたくさんあるけど、
画面に一瞬映るだけのものからあれこれ予想したって肩すかしを喰らうのは、
これまた『フォースの覚醒』で、経験済みじゃないの?
↑こういうカットから、
↓こういう分析をしても、何の意味もなかった。
私の『ローグ・ワン』予告編の第一印象は、
ありえなかったSW世界を、
かなり修復する作品だろうな
ということ。
銀河を股にかけたドラマの重要人物が、
本家のスカイウォーカーと、
分家のソロ家ばっかりかい!
——という、SWを観るたびに浮かんだ疑問を、
晴れさせてくれそうな予感。
なので、
フェリシティ・ジョーンズ (Felicity Jones) とかいう、
ぱっと見が、イザベル・アジャーニみたいな女優が演ずる、
新ヒロインのジン・アーソ(Jyn Erso)こそ、
↓ルークの「妻」で、
↑レイの「母」ではないかという、
必ず血縁に結びつけたがる浅はかな予想には、
つくづくウンザリ。
それじゃあ、
わざわざ既存キャラと無縁の人物を、
ルーク参戦1年前の話の主役に、据えた意味がない。
でもって、画面分析ビデオを何本見ても、
スルーされてるところにこそ、
作り手がガッツリこだわってるのが、頼もしい。
一つ目は(これは指摘がある)デス・スターのパラボラ=碗(わん)状の窪(くぼ)みで、
『シスの復讐』のラストで骨格状態だった時から、
「なんか、おかしくね?」
=パラボラ部分も基本骨格に含まれ、発射機構はその内側で構築する?
=先にフタでふさいじゃ、中の工事が、やりにくくってしかたないんじゃ?
と、疑問符が浮かびまくりだった。
↓『ジェダイ』(1983)の第2デス・スターとも、明らかに工法が違う。
全体の枠組みを張り巡らせてから外板を貼っていくのではなく、
部分から全体へと外板を広げていく工法。
それをさりげなく、
「いや、そんなわけないでしょ」と訂正しており、
パラボラ部分は別に建造して、最後に組み込まれる。
これまた第2デス・スターと異なる工法だが、より合理的。
何も考えていないバカにはできない、
芸コマの片鱗が、うかがい知れる。
それと併せて、この場面のスター・デストロイヤー、
『新たなる希望』(1977)の前日談なので、
↓『帝国』(1980)以降の
↑Ⅱ型(マーク2)ではなく、
↓ブリッジ上部の構造物が起き上がった、I(いち)型。
このこだわりが、
ほとんど理解されていない!
ようやくこれに言及している動画を、2つだけ見つけた。
↓1作目91センチモデルのアップ。
↑2作目以降の、2.6メートルモデルのアップ。
一説によれば、これは別型ではなく同型艦で、
ガスタンク状のシールド“ジェネレーター”(発生装置)にはさまれた、
橋桁状の部分はシールド“プロジェクター”(発射装置)で、
起動時に、パンタグラフ状の機構が伸展して、
(もしくは形状は変わらず、寝た状態から可動軸を支点に)
1作目劇中の形に、起き上がっているだけ
つまりこの、ランディ・クーパー製全体モデルと並んで写っている、
ランディ・ジョンソン氏作のブリッジ部分モデルで明らかなように、
『帝国』以降は、この部分が「寝ているだけ」と解釈される。
——とも言われているが、
とにかく、
↓1作目の劇中と、きちんと見映えをそろえた、
時代考証、設定考証の正しさに敬意を表したい。
一応、CGアニメ『反乱者たち』でも、Ⅰ型にはなってたけどね。
メカ音痴のエイブラムスが『フォースの覚醒』で完全放棄した、
カッコイイメカのおもちゃ/模型を売るという、
SWに本来あってしかるべき、重要な要素を復活させる役目も担う、
それが
『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』
なんだと、つくづく感じた。
↓これはⅡ型ですので、念のため。
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