ウルトラ超合金 帰ってきたウルトラマン
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このシリーズ(帰ってきた新マン二世ジャック)の2回目。
……と思ったが、
ウルトラ関連記事に熱心なRomaさんから、
「マン二世」なんて、
次回作「ウルトラマンA(エース)」以降で、ほんの1~2回呼ばれただけで、
現役時代は、彼こそが「ウルトラマン」、
やむなく区別するなら、断然「新マン」
という主旨のご意見をいただき、
なるほど納得。
本記事から、「新マン」で統一させていただきます。
またこのシリーズは、
Qちゃんの光跡のページと、
「ウルトラ怪獣ソフビ・捕獲作戦」のブログ記事を参考にしています。
初代ウルトラマンに、縁取り二重線を加えただけの新マンは、
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●新キャラと明確に区別しにくく、商品展開が不利。
というスポンサー(ソフビ人形のブルマァク)の意向もあり、
↓1話のアーストロンとの戦いは撮影済みだったのに、
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↑模様を再塗装(リペイント)して撮り直した。
ウルトラ怪獣シリーズ20 アーストロン
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当然、新しい模様の図案が必要になったので、
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高橋(井口)昭彦氏が急遽描いたものの、
なにせ突貫作業だったことも手伝い、
ご本人に、このデザイン画を描いた記憶がないらしく、
「池谷仙克氏の画ではないか」と語ったそうな。(池谷氏は否定)
帰ってきたウルトラマン大全
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白石 雅彦 荻野 友大 西村 祐次 円谷プロ=
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前回ふれた、末安正博によるNGスーツ用デザイン画(※画像はネットに非公開?)同様、
↓初代マンの商品化用三面図を
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↑トレースして、模様だけ描き直した画稿も存在するが、
これを誰が描いたかは不明。
井口昭彦氏ではなさそうなのは、
先のデザイン画から三面図に描き写す際に、
正面図の膝当てが側面図と合致せず、
(後のエース、グレートやパワード←未遂・笑、ネオスやガイアに通じる)
縦長ダイヤ(菱)型のはずが、
初代マンに準ずる、逆V字型になっているから。
↓結局、胸のカラータイマー上の赤い模様がY字の、NGリペイントは、
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デザイン画より、三面図に忠実。
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↓歌はヘボいが、ジャケ写は貴重だ!
こうして塗り直された新マンが、事実上の本番用スーツ第1号。
NG版ではボディカラーは初代と同じ朱赤だったが、
↓上塗りされたレッドは純赤だった。
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NGスーツの当初より、最終回までずっと、新マンの胸の構造は同じで、
↓初代Bタイプ、
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↓Cタイプの、
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丸みと厚みを帯びた、ふくよかな胸ではなく、
↓Aタイプの、
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Aタイプのボディは、にせウルトラマン→ゾフィと、2回リサイクルされた。
平べったい胸板を踏襲している。
CタイプのマスクにAタイプのボディ、基本ラインに縁取り二重線となると、
新マンのスタイルは「帰ってきた初代ウルトラマン」というよりはむしろ、
「帰ってきたゾフィ(当時表記)」と言えそうだ。
セブン以降の定番、手袋とブーツには、
NGスーツではみ出していた、赤い模様がなくなった代わりなのか、
↓フェイスブックの円谷アーカイブスで、2013年12月に公開された画像。よくみたら、NG版スーツだった。
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NG版後頭部の赤い帯には二重線があるらしいが、明確な写りの画像は、ついに発見できず。
商品がそうなってるから、そうなんだろう。
井口氏のデザイン以降、ヒレ?部分に赤いラインがアクセントに配されており、
このラインでチャック部分を上塗りして、隠す処置が為されたわけだが、
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隠すどころか、かえって、「ここがファスナーです」と示しているようなもの。
ブーツ後側の、赤いラインが判別できる資料写真はないらしく、
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かろうじて、本編画像から読み取るしかない。
その他、新マンの模様には、変則的な部分が多い。
後頭部のシルバーとレッドの境界線からは、
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NG版にあった(と言われる)二重線が、なぜか消え、
背中のヒレは、さらに不可解。
肩口から連なる上半身のレッドは二重線なしで、
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腰のレッドは背びれにつながらず、下半身はシルバーただ一色。
しかも初登場時からすでに傷んで、ヘンチクリンに波打っている。
このように、
「たぶんこうだろ」というこちらの予想を色々と覆してくれる、
このイレギュラーの塊(かたまり)、NG改修リペイント版は、
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いわば「山トラマン」(やまとらまん)ともいえ、
2話でタッコングと戦う「海トラマン」(うみとらまん)をさしおいて、
再び山岳地帯が舞台となる、
3話のサドラー、デットン戦で、光線技を放つ場面も演じている。
↓最上段のみ、1話アーストロン戦
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↑残りは全て、3話サドラー(サドラ)戦より。
次回は「ウミトラマン」の予定です。