今回を含め、
5回にわたってお送りした、
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド」
については、
この記事で終了です。
まずは興収。
『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN エンド オブ ザ ワールド』は、
●427スクリーンで公開され、
●土日2日(9/19・20)間で動員23万7016人、
●興収3億2791万5700円をあげ、
初登場1位を獲得。
——となってはいるが、
8月1日に公開された前篇は、
●初日2日間で46万6953人、
●興収6億346万6200円をあげ、
同ランキング初登場1位を飾っていた。
——ということで、動員も興収もほぼ半減。
しかも、
興行収入を見守りたい
では、TOHO系以外では、
常に1位は、『ヒロイン失格』だった。
興行通信社からの発表が、
ふだんは月曜、
映画.comとかMobie Walkerが、これを受けて火曜。
Yahoo!映画が一番遅くて水曜なのに、
今週は連休のためか、全ての発表がようやく木曜の昼だったのも、
なんかアヤシイなあ。
『ヒロイン失格』は、
●268スクリーンで公開され、
●土日2日間で動員22万4083人、
●興収2億6252万230円をあげ、初登場2位となった。
興収単価は、1171.53円。
『エンドオブ』の興収単価は、
1383.52円。
『ヒロイン失格』は若い世代が見ているので、学生料金が多いのに対し、
『エンドオブ』は、前篇に引き続きIMAX、4DX、
MX4D、D-BOXでの特別興行が単価を押し上げている。
しかもTOHOシネマズは、
なりふりかまわず、
ハンパないスクリーンを『エンドオブ』に割り振り、
上映時間も短い(1時間27分)ので、1日7回も上映してる。
(『ヒロイン失格』は 1時間52分で1日5回)
スクリーン数で興収を割ると、
『ヒロイン失格』は、97万9553円、
『エンドオブ』は、76万7952円
——と、『ヒロイン』は、1スクリーンあたりの稼ぎが、『エンド』より20万円もよく、ほぼ100万円と超優秀。
一方の『エンド』は約75万円と、約3/4(75パーセント)と、
そのガラ空きぶりは推して知るべし。
さらに前編の『進撃』が、かろうじて続映したのには、
主演の三浦春馬を、全国各地のTOHOシネマズで舞台挨拶させるのをエサに、
見たくもない映画を無理やり見させるという、
かつて沢尻エリカを『クローズド・ノート』(2007)でプッツンさせ、
ガッキー(新垣結衣)を『恋空』(2007)で、入院寸前にまで追い込んだ、
地獄のデスロード全国行脚(最近はドーピングと呼ぶらしい)に駆りだしたおかげ。
さらに三浦と水原希子は、世界最速にして唯一となる『エンドオブ』のワールドプレミアを、
公開直前の9月15日に、なぜか香港で開催した際に、その場に花を添え、
8月7日放送の『バラいろダンディ』(TOKYO MX系)を最後に、
雲隠れしていた樋口真嗣監督は、
ようやく初日舞台挨拶に登壇。
ホントにそう思ってるかはアヤシイ三浦春馬にヨイショされ、
しかたなく促されての観客の拍手に感極まって男泣き。
挨拶が終わって本編を見た観客の方こそ、
泣きたかったのではと邪推する。
工作投稿と削除で公平性が疑われるYahoo!の映画レビューは、
9月19日以前の投稿を全削除して、
2.7点の平均から再出発という暴挙に出たが、
さすがに抗議が殺到したのか、
すぐに元に戻した。
とはいえ、点数の不正操作を告発したコメントは、
5回の削除と6回目の再投稿まで確認している。
そして公開から日を置かず、
4日後の9月23日には、
『シン・ゴジラ』(新・真・神)の題名発表と、
主演に石原さとみ、長谷川博己が『進撃』から続投。
撮影は10月末には終了と報じられる。
つまり、東宝としては、
いかに「進撃」の出来がダメでも、
もう樋口路線で、『シン・ゴジラ』まで進んでる以上、
周辺環境をごまかして、しらばっくれる以外に方法がなかった。
だがこれで、禊(みそぎ)は済んだと言えるのか?
町山智浩の方は、
言い訳をそこここで「かまして」いるが、
監督業としての樋口は、反省や改心のないまま、
事実上の『進撃の巨人』第三部の撮影中。
つまり質的向上が見られる保証はどこにもない。
一方で観客の目は厳しくなり、
過去の樋口監督作まで掘り起こされて、
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目の敵にされる等、
樋口ブランドは今や、
特設注意市場銘柄
になってしまった以上、
今から『シン・ゴジラ』が叩かれるのは、
当然の成り行きだと思われる。
↑ダブルライダー気分で撮ったであろうに、ニセ首相が反社会的団体と記念撮影した証拠写真みたいになってしまった、呪いの1枚。
なので、
『シン・ゴジラ』は大コケ・酷評の嵐
を、今回の「よげんの書」(23)といたします。
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