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AT-ST/バンダイプラモ(5)

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※あつかうブツが縦長なこともあり、記事全体はかなり縦長です。

バンダイプラモ、次のお題は、
AT-ST(All Terrain Scout Transport)1/48スケール

おう

スター・ウォーズ 1/48 AT-ST
バンダイ (2015-02-28)
売り上げランキング: 242

前回(ストームトルーパー/バンダイプラモ・4)の反省から、
今回はレビュー動画を先にご覧ください。


AT-ST本体は、さすがにスキの無い造形だが、
kauto
——といっても、
どれだけ実物に忠実かはわからないので、
ちゃんと並べて比べてみよう。

↓上段左と中段右は、撮影現場に設置された実物大のセット。
doyanenn
↑最下段左は、高さ86センチの特撮用ミニチュアモデル。


本体の抜かり無さに比して、
あまりに手抜きでやっつけ仕事感がハンパない、
↓スタンドとチューバッカ、2体のドライバー。
minnto
↑ドライバーの垂直カキカキ感が、まるでロボット。

このキットの最高の完成作例は、
機内の電飾まで含め、
モデルグラフィックス誌2015年5月号に掲載されている、

どろぼうひげさんの作例に確定なので、
ご本人のブログ記事と合わせて確認いただくとして、
そこでも少し言及されているように、
SWのプラモ化というと、
必ずXウイングかTIE(タイ)ファイターあたりから始まり、
AT-STなんて、ウンと後回し。
スケールモデルは、今回のバンダイ版がたったの2例目で、
第1弾は、映画『ジェダイ』(1983)公開時の、MPCのスナップキットのみ。

大きさ(※MPCは非表示=ノンスケール)もスナップ式もバンダイ版と共通だが、
なにせ30年以上前のキットだから、
「どうせ大したデキじゃなかったんでしょ」
と思われましょうが、
(そして最新版のバンダイと比べてしまえば、
どろぼうひげさんのように、
評価は低くならざるを得ないとはいえ)

私の印象は、さにあらず。

パーツ分割のまずさや、ディテールの大胆な省略、固定ポーズと、
マイナス点はあるものの、
dれで
意外にカッコイイ、秀作キットだった。

アメリカのキットの場合、
1983年当時のスナップ式(接着剤不要)は、
低年齢層向けの入門用キットという位置づけでもあったわけで、
それにしてはという、断り書きも必要。

カッコヨサの秘訣は、
実物の『ジェダイ』版より小顔で、
『帝国』版に寄せたこと。
↓左がMPC版。右がバンダイ。
mekku
↑バンダイの方が、頭部が大きい。
下2点のバンダイキット作例は、この方のページより。


——といっても、別撮りの画像を横並びさせるより、
実際にMPCとバンダイを並べられれば、それに越したことはない。

そういや、2010年の第2回“どろおふ”(現:DORO☆OFF)で、
たつまるさんが、2体並べた森林ジオラマ仕立てにしていた、AT-ST。
sukauto
バンダイ版が影も形もなかった5年前、
この2体の正体は、なんじゃらほい?

確認してみたら、
やはりMPCキットのポーズ替え、ディテールアップだとのこと。

「1983年発売のキットを、よく2個も持ってたな」
と思ったが、同キットは何回か再販されていて、


↑ERTL(アーテル)ブランドの追加された、最初の再販(=2度目の発売…ややこしい)。
キット内容は、初版とまったく同じ。


最近では、2005年にも市場に出てたのを、
今さら思い出した。

AMT/ERTL STARWARS AT-ST 38302
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プラッツ (2005-02-25)
売り上げランキング: 273,970


mimi
たつまる氏本人の、2010年5月6日付けのブログ記事より。小さいのは、ビークル・コレクション。


そして最近(2015年3月8日)、
フェイスブックに、このMPC改造とバンダイ版が並んで、
駐機(しゃがみ)ポーズで写った画像が公開されたとのこと。

公開主のSOLさんの許可を得て、ここに転載。
よn
バンダイ版(右)の方が全体に大きく、正面の顔幅が狭くて、面長(おもなが)の馬面(うまづら)。

↓なるほど、たしかに、
↓ILMのポール・ヒューストンの代表作が、『ジェダイ』のAT-ST。実大セットではなく、縮小モデルの背面が写っている資料写真は、実は少ない。
めっと
↑実物モデルは、かなりのウマヅラですね。
↓せっかくなので、背面写真の最大表示と合わせて、
めt
↑全高86センチ(当初の想定スケールは、1/72ならぬ10/72=1/7.2)モデルとの、ポール・ヒューストンとっておきの記念写真も、可能なかぎりの最大表示で紹介しておこう。
大判画像はこちら

ということで、やっぱり別画像を並べただけでは、わからないことがあるし、
おあつらえ向きの画像って、あるところには、あるもんですね。

もう一つ、バンダイのAT-STが、
自分にはあまり驚きをもって迎えられなかったのは、
このメカに関しては、
きわめて出来の良い立体製品が目白押しで、
2009年に相次いで発売された2つのアイテム、

コード3のダイカストや、

いどう
↑全高12インチ=約30センチを先に決めたらしく、
↓スケールは1/26(※疑義あり)と、なんとも中途半端。

『ジェダイ』製作時の、AT-STのジョー・ジョンストンによる設定全高は、20フィート6インチ=6.25メートル
だったらコード3のスケールは、1/20~1/21で、ベーシックフィギュアの1/18~1/20スケールと重なるんだけど…。


●ハズブロが新金型で出し直した、ベーシックフィギュア用とかを、
まじ
見慣れすぎているからなのかも。




スターウォーズ AT-ST
スターウォーズ AT-ST
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トミーダイレクト (2009-10-02)
売り上げランキング: 339,670

↓箱替えバージョン。


この続きは、
そこまで立体製品に恵まれていない、
帝国版スカウトウォーカーについての話になるので、また今度。

※次回のブログ記事更新は、
4月10日金曜日の深夜になりますが、
その記事「よげんの書」は、
12日の日曜日までにお読みください。


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