内容としては、この記事(CGモデル/フェイズ2のエンタープライズ〈その2〉)の続き。
またしても地味な記事なので、
一応「フェイズ2」関連ビデオを添えますが、
内容にはほとんど関係がありません。
↓TOS(「宇宙大作戦」)版NCC-1701と、
1/350 スタートレック 宇宙大作戦 U.S.S.エンタープライズ NCC-1701
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↓映画版/改装型の中間に位置する
U.S.S.エンタープライズ NCC-1701-A (1/350)
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フェイズ2型のエンタープライズをデザインした、
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一人目は
↓マット・ジェフリーズで、
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この人は、オリジナルのエンタープライズ号をデザインした。
経緯としては、ボツった映画、
『巨人(巨神=ティターン)たちの惑星』(Planet of the Titans/1976-77)用に、
『007』のデザイナーとして著名な
↓ケン・アダムがデザインし、
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ラルフ・マクォーリーが情景を足して提案した
↓新型エンプラが、
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思いのほかアレだった(笑=これのどこがエンプラやねん?)ので、
↓創始者ジーン・ロッデンベリーが、
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「やっぱりキミしかいない!」と、
エンタープライズ号のデザイン発案者を再び引っ張り出した
…かどうかは知らないが、
とにかくジェフリーズの提案したデザインが、
↓これ。
*やり投げの構えのように、第二船体とワープナセルつなぐパイロン(支持架)に後退角がついて増積。
*ワープナセルは円筒状から、側面を切り落とした箱状に。
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*円盤型の第一船体と、葉巻型の第二船体をつなぐドーサル(首部)に、光子魚雷発射装置の張り出しが明確に見て取れる。
ジェフリーズは、
「改装」の概念から、艦内装備は大幅に変わっても、
外観をさほど変更する必要はないと判断。
*第一船体は、ほぼ原形を維持
*第二船体には、くびれを与える程度
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大きく形を変更するのは、推進装置(ワープナセル)に尽きる。
そもそものエンタープライズ号の設計理念は、
ワープ装置なんて、どういう仕組みで、
ひとたび事故でも起きようものなら、
どれだけ物騒な事態になるかわからないんだから、
できるだけ乗員から離れた位置に設置するに限る
ーーーーだったんで、
いざ改装となったら、
換装も形状の変更も、最も容易なのは、
このワープ装置に決まってる。
というわけで、
*ワープナセルを円筒状から変更、側面を平たくし、
*これに見合うように、パイロンの形状も少し変えた。
↓上から連番で、
①・②図面の大判画像はこちら。
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③図面の大判画像はこちら。
④図面の大判画像はこちら。
ドーサル基部に位置する、光子魚雷発射管周辺のデザインには、
↓角形で直線構成のものと、
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↑丸形で曲面構成のものの、2種類が考えられていた。
↓ブリッジの構造図と、そのモデル部分。
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↑第2船体脇のドッキングリングの構造とその詳細/ワープナセルの図面とモデル。
モデル制作は、
マジカム社が1977年9月に契約した、
↓ブリック・プライス指揮の下、
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↑ドン・ルースが担当。
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テレビシリーズ用撮影モデルと、
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↑ドライドックの模型は、
ここまで完成していた。
しかし「フェイズ2」企画は劇場映画に変更になり、
ジェフリーズのデザインと、
ドン・ルースのモデルは破棄されてしまった。
続く。