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猿の惑星・宇宙服のひみつ(中編)

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これ(猿の惑星・宇宙服のひみつ・前編)の続き。

『新・猿の惑星』(1971)で、
3匹の「しゃべる」チンパンジーが着込んでいた宇宙服が、
posuta

1作目(1968)2作目(1970)までの、
アンサ/ANSA(American National Space Administration)
=アメリカ国立宇宙局の宇宙服とは別物で、

くび

過去作の宇宙服の流用だった
----というところまで話したので、
その続き。

『新・猿の惑星』の宇宙服が白いのは、
1作目、2作目のANSAスーツと色を揃えるため
でもあるが、
だったらANSAスーツはどうして白いのかと言えば、
当時の現役、
アポロ計画(1961~72)の宇宙服(右)が白かったのに揃えたから。
siroginn
だがこの流用スーツ、本来の地色は、
↑ご覧のように(左)シルバーだった。
ジェミニ計画全盛期(1965年~1966年・右はアームストロング飛行士)に作られ、
まだ世間の宇宙服のイメージが、『ライトスタッフ』(1983)で再現された、
マーキュリー計画(1959年~1963年)以来のシルバーだったためだ。

↓アメリカ初の有人宇宙飛行計画、プロジェクト・マーキュリーの7人の宇宙飛行士。
きゅりー
「スコット」カーペンター、「バージル」グリソム、「アラン」シェパード、「ジョン」グレン、「ゴードン」クーパーのファーストネームは、「サンダーバード」(1965)のトレーシー兄弟に引き継がれる。


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というわけで、毎度おなじみ、
宇宙服の絶対権威、
Say; Hello Spaceman(スペースマンによろしく)
の記述に頼り、
『新・猿』から順繰りに、さかのぼっていく。

1.“フューチャー・ブルース”レコードジャケット(1970)

『新・猿の惑星』より1年前の流用例は、
映画ではなく、レコードジャケット。

↓ジャケットの表面よりも、
じゃけっと
↑裏面の方が、よくわかる。
この時点では、まだ白ではなく、本来の銀色だった。



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2.「それ行けスマート」“Pheasant Under Glass” (1969)

「それ行けスマート」の第5最終シーズンの第1話“Pheasant Under Glass”に登場。



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bari
↑スーツは共通だが、ヘルメットには数種類あるのがわかる。

しかし「それ行けスマート」も、さらに過去作の流用、
でもってそれまた別作の流用なんだが、
その2作については、「後編」で~。


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