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タカラ1/1100/あな知らアルカディア〈その4〉

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「あなたの知らないアルカディア」の4回目は、
前回の、
タカラ1/1500アルカディア号のプラモに続き、
ささ

同社の、1/1100スケールプラモの方をご紹介。

1/1500の「ALCADIA」から、
「ARCADIA」と、綴りは正しくなり、
松本零士のサインはあっても、明らかに別のイラストレーターの筆による、
リアルタイプのイラスト(今もって作者は不明)が迫力
の大型キット。
gako
↑1/1100と1/1500の、箱の対比はこんなもの。
ここでも、箱の比較ができます。

キット内容は、こんな感じ。
konnna

1/1500スケールが、
●50mm大のハーロック人形つき
●砲塔2台が上下に可動します←旋回はしない
●点滅球取り付け可能(別売)
●クリアースタンドつき

だったのに対し、
こちらは、
1/1100精密スケール
①ボレット1号内蔵
スペースウルフつき
③砲身(上下)、砲塔(左右)が自由に可動
④点滅球(むぎ球)2個取り付け可能(別買)
⑤ディスプレイ用スタンドつき

----と、大型(全長36センチ)・高価格(当時定価は当初2800円で、後に3000円に値上がり)モデルなりの、付加価値がついている。

↓1/1500の主船体のパーツ分割が、後半分は上下、前方は左右という奇抜な構成なのに対し、
まし
↑1/1100は、先端を除いて、主船体パーツは上下割り。台座が円形にくりぬかれ、砲身も回転する。


さて、この1/1100スケールプラモ、
当時のタカラとしては、
バンダイのヤマトプラモの対抗製品のつもりで、
全長36センチの1/1100スケールのアルカディア号プラモの、
1978年当時のライバル製品といえば、
映画「さらば宇宙戦艦ヤマト」からのバンダイのプラモ、1/700スケールのメカニックモデル(上)。当時価格2000円
ihou
全長約38センチで、設定図面通りの側面形の、この秀逸なスケールモデルは、ニューメカニックモデル(中)、外形のみの1/700(下)として生き延び、ロングセラーになった。

↓両キットの大きさ対比は、およそこんなもの。

sasa

かなりの数を製造、発売し、
意に反して高価すぎてあまり売れなかったこともあり、
今でも未組み立ての状態で、
けっこうアンティーク絶版市場に出回るため、
珍しさはそこそこ。

だから所有者は多いが、
なにせ高価なキットだけに、
無造作に素組みしただけの、
カネをドブに捨てる式の、
無改造の完成見本になど、まずお目にかからない。

船体を延長し、1/1000スケール(全長40センチ)として完成させた、
へてかるぴ氏の作例は見事すぎて、
キットの素性はわからない。

かろうじてネットで見つけた仮組/未塗装状態のカラー画像を、
1/1500と比べると、
popo
↑大型化に伴う多少のグレードアップはあっても、
基本的には同じ設計データの使い回し/拡大版だとわかる。

組立説明書を元に、
iji
復元できる完成見本写真は、当然モノクロ。

どこかにカラー写真はないものか。

ありました。

フィギュア王 No.106に。
lplp

フィギュア王 no.106 (ワールド・ムック 634)

ワールドフォトプレス
売り上げランキング: 944,872


周辺の商品画像とキャプションを消し、背景を単色処理。
艦橋脇の六角形のパーツ(ライト?)の右舷側が欠けていたので、
左舷のものをコピペしてあります。
saki

せっかくこのアングルの画像(中)が手に入ったので、
あらためてボックスアート(上)と並べてみると、
ato
さすがに最新版のハセガワ(下)には及ばぬものの、
それなりに健闘していたことがわかる。



「あな知らアルカディア」は、まだ続きます。


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