「宇宙戦艦ヤマト 2199」
これまでの１～３話には、どうにも感心できませんでしたが、
４話はそういう思いを抱かず、スッキリ鑑賞を終えました。
もちろんシリーズが引きずる問題、
たとえば、
＊波動エンジン制御室の、黒電話みたいな通話機と、音声伝達しか手段がないとか、
＊食事中の真田が、文庫本を読んでいるとか、
22世紀はおろか、今世紀のうちに見かけなくなるであろう光景が、開き直ったように随所に登場するが、
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紙の本は今世紀中に読書の手段として消え去ると予想します。
自著の発表を電子書籍に限定する所以です。
ルインズウォー（遺跡戦争）
スクール リボーン（学校再生）
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それはこのエピソード単体の責任ではないし、作り手はヘンなのを承知で、わざとやってるわけだから、（感心しないが）とりあえずおいておく。
今回は、どうしてもやらなければならない要素が、
古代進の兄、守の乗艦、行方知れずの〈ゆきかぜ〉の発見だけなので、
辻褄合わせや再構成に、ムリや不自然な箇所が少ない。
この話が成立するには、
＊ヤマト修理に必要な金属がある星に、
＊〈ゆきかぜ〉が漂着し、
＊地球には到達しない微弱な救難信号を発していて、
＊ヤマトが絶妙なタイミングでこれをキャッチ、
＊信号の探索行には古代が派遣される。
----と、
「たまたま」の偶然が、５連発つるべ打ち
しないといけないわけだが、
それぐらいは作劇の必然だから、かまわないというか、これすらダメだったら、どんなエピソードも構築できなくなってしまう。
舞台が土星の第６衛星タイタンから、第２衛星エンケラドゥスに変更になったのは、ここに氷の存在が確認されているため。
オリジナルでのヤレタラという生身のガミラス兵の役どころは、アンドロイド兵に変更。
オリジナルでは、アンドロイド兵は、「さらば」で、デスラーが使ったが、![さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち [Blu-ray]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/511768FbD1L._SL160_.jpg)
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これがガミラス軍の元からの持ち駒（デスラー艦の備品）だったのか、
白色彗星軍から貸与されたのかは、はっきり描かれなかった。
（※どうせそこまで考えてなかったと推測）
今回、ガミラスのものと確定。
もっともこれは、生身のガミラス兵とのファーストコンタクトを、もっと後のエピソードにずらすための変更だろう。
ところで、
＊古代と森雪の任務に、アナライザーが同行、
＊ペアのロマンスの成り行きに、興味津々、
＊ガミラス地上部隊の戦車と交戦、
----と言う図式は、
もちろんオリジナルの第６話が下敷きでも、
作監が白戸武で、絵が絶望的にヘタクソだったために、
個人的に見返す気が起きず、何年もノータッチのそちらより、
最近では、ハイパーホビー2012年７月号に復刻再録された、![HYPER HOBBY (ハイパーホビー) 2012年 07月号 [雑誌]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/614cRr2J13L._SL160_.jpg)
聖悠紀のテレビランド連載版を想起させる。
もちろん聖氏だって、テレビ６話を参考にしたかも知れないが、本放送当時、オンエアを見る機会はなかったと、インタビューの際にはおっしゃっていた。
今回のヤマトは、渓谷を降りきった、地表付近に修理のために停泊中で、
宇宙戦闘機隊を発進させられない。
ヤマト艦体幅一杯に収めるように、戦闘機は同心円、放射状に格納。
このため格納区は無重力状態。
艦底の発進口は、今回は使えず。
艦載機が出撃するハッチが、地表でふさがれた恰好のため。
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しかたなく、艦上方に格納されたコスモゼロが出撃。
省スペースと、狭い幅の発進口につかえないよう、両翼と機首は折りたたみ式。
今まで用途が不明だった機首の穴から、大砲みたいな光弾をガンガン撃つ。![1/72 零式52型 空間艦上戦闘機 コスモゼロ アルファ2 [山本機] (宇宙戦艦ヤマト2199)](http://ecx.images-amazon.com/images/I/41FKD27s7mL._SL160_.jpg)
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という、ヤマトという艦の構造を、よくよくわかってこその筋立てに感心しきり。
もっとも、コスモゼロをカタパルトに接続するリフトの位置は、
↓「復活篇」の設定から、リフトの位置はここに確定された。
↑「2199」用の設定。日付は、2009年２月23日。
そこじゃない方が良いとは思うが、
↑オリジナル設定を尊重したリフト、カタパルトの立体案。
詳細はこちらで。
元を正せば、『復活篇』（2009）よりさらに前、
1／350の原形、プレステ用ヤマト99からそうなってたんで、
まあ、しかたないのかも知れないし、別に本エピソード担当（シナリオ）の責任ではない。
というわけで、「2199」を見続けて初めて、
ようやくこの４話にして、見ている間に不満も感じず、
最後まで面白く見通し、内容に満足しました。
第４話成功の勝因は、
やるべきことに集中し、
やらなくていいことに脇目を振らなかった事
だと思います。
明日放映の、第５話の感想に続く。
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