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訃報・蟹江敬三氏

この記事より。

最後の代表出演作が「あまちゃん」になってるが、
私は「あまちゃん」を本放送で見通したことがなく、

↓「あまぞん」で「あまちゃん」なんつて!

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ようやく2013年末のまとめ放送で見ただけなので、
「有村架純が、ゴーストシンガーを頼まれた時のタクシーの運転手が、
傷心で帰郷しようとした時と同じなんて偶然があるかよ!」
とか、
↓都内のタクシーは、80年代には1台しか存在しなかったのか?
それに当時は、後部座席のシートベルトは締めなかったぞ。
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machann

もっとも年末の総集編は、「名場面をもう一度」編集で、未見の人に番組内容を過不足なく伝える意図はなかったんだろうけど。

「で、『潮騒のメモリー』の、歌詞の“三途の川”はどう変えたんだ?」
(総集編では、このくだりはカット)
と、つくづく
「作りが甘いなあ。あっ、だから“あまちゃん”なのか!」
と思っていた。

クドカンが女性にウケるのは、
彼の紡ぐドラマが、
女性脳に訴えかけるからだと考える。

そんなこんなで、
蟹江敬三氏が、「あまちゃん」に祖父役で出ていたという記憶すらなかった。

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koso


最も近い役どころで覚えているのは、
『天国は待ってくれる』 (2007)で、
これは出演した俳優が全員気の毒になる、
ホントにひどい映画(とさえ呼びがたいシロモノ)でした。

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蟹江氏の連続ドラマの出番が終わって、区切りの良いところで亡くなったところに、
フィリップ・シーモア・ホフマンと同じ、
他への気遣いといおうか、一歩引いた役者魂を感じる。

蟹江敬三を最初にテレビで見たのは、
「ウルトラマンエース」(1972)の16話「夏の怪奇シリーズ 怪談・牛神男」(左)だったが、さしたる重要回とも思えず、なにしろブキミで恐かったので、1~2度しか見ていない。
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ではなく

一方、「ウルトラマンレオ」の50話「恐怖の円盤生物シリーズ! レオの命よ! キングの奇跡!」(1975年) の星人ブニョ役(右)は、ウルトラマンキングが出て来るから何度も見たが、
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きんぐちゃん

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その怪奇風、猟奇的役どころから察するに、起用に至る前歴も、おそらく「子供が見てはいけない世界」(※日活ロマンポルノの「強姦の美学」だと、今回調べて初めて知った)なのだろうと、小~中学生ながらも、なんとはなしに勘づいた。

本来なら一般作品に出てはいけない、アブナイ役どころの性格俳優のはずが、
『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(1985)で、暗闇機関のエージェント西脇(にしわき)を演じた際には、変人風の演技(梁山高校のさえない教員)を残しながらも、正体の方はいたってまともで、
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kouninn


前任の神恭一郎(中康次)、後任の依田一也(萩原流行)と異なり、最後まで生き残っており、
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映画版(1987)にも出演している。

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「蟹江敬三も、ずいぶん良い役をもらえるようになったんだなあ」
と感慨深かった。

蟹江氏は『カレセン-枯れたおじさん専科』インタビューで、
「当初『子ども向けのドラマか』と軽い気持ちで本作に参加したが、
西脇役を演じるうちに作品内容や役柄に対してどんどん本気になってしまった」
----と述懐している。

私が印象に残っている役は、それからだいぶ間をおいて、
「相棒」のseason1 第7話「殺しのカクテル」(2002年・左)と
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koikoi

season6 第14話「琥珀色の殺人」(2008年・右)で再登場の
バーテンダー、三好倫太郎役。

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蟹江氏のキャラに合った適役だったし、「相棒」という作品が、一人一役の原則をしっかり守っているのを良く示す好例でもあった。
(※もっとも、甲本雅裕等、別の主要な役で2~3回、出演している例もある

蟹江氏の最後の仕事は、「ガイアの夜明け」のナレーションで、これを体調不良で休止し、高橋克実、寺脇康文、古谷一行、長塚京三が代役をつとめていた

最後まで表舞台に立ち続けた、蟹江氏のご功績に、心より敬意を表します。


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