「スクール リボーン」発売から、1週間が経ちました。
たくさんのお買い上げ…といいたいところですが、実際の売り上げは、ゼロではないといった厳しさです。
これは入院前にも感じましたが、
人は、
*お金を払って続けるか、
*お金を払わずにやめるか、
と選択を迫られると、
後者の方を選び取るものです。
自分だって、無料の手立てばかりを探りますから、仕方のないことです。
また、このブログに読者が望んでいるものと、
私が本当に、お金を払ってでも読んでいただきたいものには、大きな隔たりがあるのかも知れません。
とはいえ、私は一次版権者(原作者)として身を立てる決意をした限り、その道を探究するしかないわけで、別の手立ても探りつつ、作品発表の手はずは整えるしかなく、
今日は第2弾のお知らせとなります。
「スクール リボーン」の紹介の際にも、引き合いに出した作家、
百田尚樹氏が、他の作家とは異質だという紹介で、作品ごとにジャンルが異なる、とされていました。
ですが、本物の作家、小説家であれば、ジャンルを問わずに書けて当たり前だと思うのです。
これは、既存の作家が、「どう書くか」にばかり腐心し、「何を書くか」をおろそかにしている風潮を疑問視していることとも関わりますが、
よくベストセラー作家で、「またこの話かい!」って思わされることがありませんか?
少なくとも私は、同じ話の焼き直しだけはやるまいと、自分に厳しく戒めています。
「スクール リボーン」の食いつきがイマイチなのは、
教育についてなどという、堅苦しく、クソつまらない内容か、
おそらくは読む気もしないような、ひたすらマジメな作品だろうと、敬遠されているってのも、あるかも知れませんね。
いや、決してそういう作品じゃないですけど。
ですがそもそもなんで、教育なんぞという堅苦しいテーマに挑戦したかというと、最初に書き上げ、出版関係者に打診した、「ルインズウォー」(遺跡戦争)が、近未来長編SF小説で、それが好感触を得られなかったということは、壮大な構想のSF作品は単なる絵空事で地に足が着いておらず、まともに取り合う価値もないと断じられたためだろうと考えたからです。
では第2作は、もうちょっと現実社会との接点を探ろうということで、「スクール リボーン」と相成ったわけです。
もっとも今にして思えば、関係者はのきなみ、「どう書いているか」しか判断できず、「何を書いているか」はどうでもいいと考えている以上、反対の意識で書いている私の作品は、どれも目にかなうことはなかったわけですけどね。
で、あらためて2007年には書き上がっていた、「ルインズウォー」を読み返してみて、
よく考えてあるなあと、感心してしまいました。
まだぎこちない点はあるものの、その時点での全力がそうだったんだから仕方ない。
こちらもまた、2007年に書いたのに、その後を予見したような言葉が見いだせます。
「----我々の世界では、二十世紀中頃には核の管理体制が整備されました。まあそうはいっても、不完全な地下核実験による放射能の拡散とか、原子力発電所の事故だとかが何件かは不幸にして起きてしまいましたけど」
「ルインズウォー」は、その分量からも、700円はいただきたいところですが、なにしろ400円の「スクール リボーン」だって数えるくらいしか売れてないのに、殿様商売なんてやってられません。
そこでとりあえず、最初の作品で読みにくいところもあるでしょうと、当面は500円で販売させていただき、様子を見ようと思います。
いただいたお代と、読んでいただくお時間が、ムダにならない作品、今までに他のどこでも見たことも聞いたこともないような話だということだけは、自信があります。
これは自分の作品、全てに言えることですが。
少しでもご興味を持っていただければ幸いです。
「ルインズウォー」(遺跡戦争)
↧
ジャンルを問わずに書く/『ルインズウォー』発売
↧