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『マンダロリアン』シーズン3チャプター23「スパイ」雑感

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『マンダロリアン』シーズン3チャプター23「スパイ」雑感
シーズン3、チャプター23にしてようやく、表題の『マンダロリアン』(マンダロリアン総史・伝説)にふさわしい内容になった。
 
シークエル(エピソード7・8・9)ではカノン(正史)ではなく、レジェンド(外伝)扱いになってしまった諸々が、今回のチャプター23で甦りまくりで、スピンオフをていねいに追っていた懐かしき時代を思い出す、
ーーが、私は小説『スローン三部作』でしか知らなかったが、どうやら最近レジェンドからカノンに復帰したそうで、今回実写作品に堂々と登場したのは感慨深かった。
 

消息不明で終わるかと思われていたIG-11(アイジー・イレブン)も

IG-12(アイジー・トゥエルブ)という、「未来少年コナン」(1978)のロボノイド仕様に改造されて意外な活躍。

 
ところで『マンダロリアン』の締めくくり(最終章・仮)は、シーズン配信ではなく映画になる?そうだが、
それが発表されたセレブレーション2023ヨーロッパでも、
新作映画3本の発表に昔のような熱狂の歓迎はなく、
その理由は「さすがにもうダマされないぞ」という過去の苦い思い出がファン全体にあるからだろう。
 
ディズニーの弱体化が深刻な中、
2012年にルーカスと売却契約を結んだボブ・アイガーが、
なかよく
とら
業績不振の引責辞任でボブ・チェイぺックに交代(2021)。
しかしチェイぺック体制でも業績が回復せず、2022年11月20日にアイガーが返り咲き。
7000人の雇用削減を発表した。
 
このニュースを聞いて誰しもが思ったのは、
「7000人も削減する前に責任取ってクビにする奴が一人いるだろ」
件(くだん)の人物は、ジェームズ・マンゴールド監督の『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』(6月30日公開予定)
の興収いかんで、いよいよ引責辞任の噂があるっちゃある。
 
だがこれは積年のファンの「KK憎し。誰よりも真っ先に辞めてくれ」願望の裏返しに過ぎず、似たような噂はそれこそ無数にあったが一度も実現せずに今日に至る。
 
『インディ5』の公開2〜3ヶ月前のセレブレーションで同じマンゴールド監督に、2万5千年前のジェダイの起源の映画を担当させると発表するなど、またしても姑息な予防線を張っているので、まだまだ居座るつもりなんだろう。
 
不思議なのは、KK(キャスリーン・ケネディ)体制の采配と人選がことごとく失敗していて、辞めさせてはいけない人材が退きまくり(①マイケル・アーント②フィル・ロード&クリス・ミラー③コリン・トレボロウ④パティ・ジェンキンス⑤ケヴィン・ファイギ)、反対に居座ってはいけない人ばかり(①J・Jエイブラムズ②ライアン・ジョンソン③ロン・ハワード④ジョナサン・カスダン)が重用されて長居する中、
 
なぜかデイブ・フィローニ世界(映像作品なため正史)を継承しているジョン・ファブローだけは放任状態なことである。
 
おかげでディズニー新体制で唯一の成功作品群、
  • マンダロリアン シーズン1(2019−2020)
  • マンダロリアン シーズン2(2020−2021)
  • ボバ・フェット(2021-2022)
  • オビ=ワン・ケノービ(2022)
いわゆるマンドー世界が展開、絶賛拡散中。
トニー・ギルロイの初の大人向けSW、『キャシアン・アンドー』(2022)と共に、
かろうじて存続しているフランチャイズの大殊勲者ではあるが、
ファブローだけは全く?KKの干渉を受けずに作品作りを続けているのはなぜだろう。
 
おそらくは失敗作として完全に烙印を押され、「なかったこと」にされがちなシークエル三部作を黙殺せずに話を繋げることを条件に、その同意を取り付けた後に、それ以外は自由にやってかまわないという話に落ち着いたのではないか。
 
バブ・フリック(Babu Frik)の種族アンゼラン(Anzellan)や、
プレトリアン・ガード(Praetorian Guard)の変種などが登場したのもその証(あかし)。
ちなみにプレトリアン・ガードというのはローマの近衛兵、プラエトリアニが語源。
 
今回はこんなところです。
 
 
 
 
 

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