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チャプター18「マンダロアの鉱山」『マンダロリアン』シーズン3雑感

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チャプター18「マンダロアの鉱山」『マンダロリアン』シーズン3雑感

2023/3/9 ディズニープラス配信で鑑賞。

 

配信開始日の3/8には視聴できず、翌日の午前中に遅ればせながらの視聴。

 

 

あちこちでチラホラ感想動画も見かけたが、

この動画ではネタバレはありません。

 

18話はこれまでのチャプターからの復活キャラや再訪星などの、いわゆる「またかよ」組と、

全く未知の場所での新たな冒険の「まっさら」組のバランスが絶妙。

 

『マンダロリアン』本編のみならず、ボバ・フェットしかマンダロリアンが登場していなかったオリジナル三部作の頃より(1977〜1983)、「マンダロリアン」「マンダロア」にまつわるあれこれが映画以外のメディアでいろいろ裏打ちされてきたわけだが、「それって本当なの?」という疑念が拭えなかったアレコレが、本作を見ると「真相はこれだ」と明らかになり、だからこその実写作品という気概まで感じられて十分に堪能。

 

これ以上深掘りするとネタバレするので、ちょっと別の話題に移るが、

(WikipediaもWookieepediaもなかった)以前に公式サイト(starwars.com)が各項目を百科事典がわりにデータバンクにエントリーしていた頃、

そうしたSW用語の中に、duck(アヒル)というのがあって、

画像はSW作品からでなく、一般的に水辺を飛び立つ、地球の普通のアヒルかガチョウで、「なんで?」と頭の中が疑問符だらけだった。

 

それによるとダック(アヒル)は1作目のノベライぜーションに登場。

ベン・ケノービがルークにこれまでのジェダイ栄衰の歴史を語る場面で「アヒル」と口にし、

ルークから「アヒルって何?」と訊き返されて、ベンが「それはいいから」とごまかしている。

 

そのためWookieepediaでもレジェンズ項目にduckがあって、『エピソード1』にもアヒルは再登場とされている。

しかしナブーの自然景観にチラ見するアヒル風の鳥はペリッキ(pelikki)と再設定された。

ーーとまとめられている。

 

いやいや、『エピソード1』にアヒルが出てきたのはナブー景観のことではなく、

ナブー脱出時のキャプテン・パナカのセリフ「シールドが停止したら本船はしゃがんだアヒルです」から。

 

とにかくスター・ウォーズ銀河は地球や太陽系や天の川銀河とは別の宇宙での話なので、地球に当たり前に生息する動物名を出すのは控えるべき。

それが迂闊(うかつ)に出てしまえば、事典にも項目追加せねばならない。

 

『マンダロアの鉱山』にもミソソー(Mythosaur)、つまり神話(mytho)の恐竜(saur=ザウルス)が出てくるが、

これだってSW銀河に恐竜(dinasaur=ダイナソー/「大きなトカゲ」の意味)がいないと始まらない。

 

同様にチャプター17登場のパーギルに関連して「ココだけの話」解説動画で取り上げた

『オビ=ワン・ケノービ』の

ティビドン・サンドウェール(Tibidon sand whale

も、そもそもSW銀河にもクジラ/ウェール/ホエールがいなくちゃ始まらない。

 

これらの起源は『帝国の逆襲』(1980)のスペース・スラッグ(宇宙ナメクジ)で、

SW世界にもナメクジがいるのかという観点から、

今ではエクソゴース(Exogorth)と命名されているし、

同作には当初ILMスタッフの既存名詞の翼竜(Pterodactyl)しか呼称がなかった飛行クリーチャーには、

今ではbogwing(沼翼)という名前がついた。

 

また先週配信開始の『マンダロリアン』チャプター17にも同種が多数登場した、

『ジェダイの帰還』(1983)初出のサレシャス・クラムは、

1987年からのWest End Games社の追加新設定で、

コワキアン・モンキー=リザード(Kowakian monkey-lizard

つまり惑星コワク(Kowak)産のサルトカゲということになって、

そうなるとSW世界にもサルとトカゲがいるという観点が欠かせなくなった。

 

その他にも『スカイウォーカーの夜明け』(2019)に騎馬軍団が出てきたが、

あのスペース・ホース(宇宙馬)は、

やはりSW世界にも馬がいるのかという観点から、オーバック(Orbak)と設定されている。

 

とにかく別の宇宙、別の時代の話だから、地球的生物観で語っちゃいかんわけである。

 

とまあ、今回はそんなところです。

 

 

 

 

 

 

 

 


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