THE LEGEND & BUTTERFLY『レジェンド&バタフライ』
2023/2/23 イオンシネマ越谷レイクタウン スクリーン8 C列 6席
祝日の2月23日の木曜日は、
朝イチ上映の『ウルトラマンデッカー最終章 旅立ちの彼方へ…』を気合を入れて鑑賞。
10時半には体が空いたので、
そのままハシゴで『レジェンド&バタフライ』を鑑賞。
私はキムタク映画は敬遠気味で、アニメ吹き替えをのぞき、
実写映画で観たのは、
『武士の一分(いちぶん)』(2006)
『HERO』(2007)
『SPACE BATTLESHIP YAMATO』(2010)
『検察側の罪人』(2018)
だけなので、
- 『HERO』(2015)
- 『無限の住人』(2017)
- 『マスカレード・ホテル』(2019)
- 『マスカレード・ナイト』(2021)
ーー等々は未見。
「どうせキムタクの演技なんていつでも同じだろ」っていうのもあるが、
公開前の番宣テレビ出演とかのわざとらしさにも冷めまくり。
ではどうして3時間もの上映時間を知っていながら、
1月27日の公開から1ヶ月も過ぎてわざわざ『レジェンド&バタフライ』を鑑賞したのか。
退院した開放感からってえのもあるが、
脚本が『コンフィデンスマンJP』の古沢(こさわ)良太だから。
この人の脚本といえば私は満足至極の連発で、
「古沢良太が脚本なら間違いなし」というのが絶対判断基準。
そういえば最近はすっかりご無沙汰のライムスター宇多丸氏のラジオ評では、
山崎貴監督と共に何かと目の敵にされまくりな古沢良太。
『ミックス。』(2017)みたいな良作をどう評ずるのかと期待してたらレビュー対象外と卑怯なんだよな。
私は古沢良太を認めてるよ。
というわけで古沢脚本だけを根拠に見た『レジェンド〜』。
退屈せずに最後まで見通したが、あくびも出ないのに集中疲れからか、中盤で少しウトウトまどろんだ。
史実上の実在の人物の一代記を映画やドラマにするとき、
NHKの大河ドラマみたいに歴史の教科書通りに話が進んでも(※未見なので偏見かも知れないが)私個人的には全く興味関心の対象外なので見たこともないが、
古沢脚本ならパターンを打破してくれるだろうという期待通りに、
「みんなが知ってる織田信長」を、終盤で激しく逸脱する展開もあってナイス。
ここら辺の発想の原点は、
シャロン・テート事件を扱いながら、史実とは全く別展開に終始した、
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)にあるんではないかと思った。
キムタク主演、共演綾瀬はるか、京都・太秦の東映京都撮影所を拠点に作られる時代劇としては近年にない製作費20億円を投じた大作という周辺情報に違わぬ、手抜きの一切ない力作で特段に不満や文句もないけれど、強いてあげると、綾瀬はるかの髪色がかすかに栗毛色、
劇中では「じゅうべえ」呼ばわりで「誰のことやねん?」だった明智十兵衛光秀役の宮沢 氷魚(みやざわ ひお)が
2023/02/28
思い切り茶髪なのは、
『あずみ』(2003)の上戸彩以来20年ぶりに、
「いつの時代が舞台の映画やねん?」とだけは思った。
「日本映画なんてどうせ次の年にはテレビ放送されんだろ」を覆(くつがえ)す意味でも、わざと3時間(168分)の長尺になっているので、前後編の2週連続放送ってのもあるだろうけど、3時間の余裕があれば上映中にご覧になっても損はないでしょう。
キムタクの演技も以前と比べればだいぶ「まとも」でしたしね。