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すずめの戸締り

すずめの戸締り

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2022/12/24 TOHOシネマズ西新井 スクリーン9 Gー11

 

私は最近、映画館で映画を観ていない。

 

ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(11月11日公開)も

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『ブラックアダム』( アメリカ本国10月21日/日本12月2日公開)も

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アバター:ウェイ・オブ・ウォーター』(12月16日公開)も観ていない。

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実は左目が白内障で手術を控えており、

それが諸事情で延期のため、

完治までは映画断ちを決めている。

 

IMAXでも3Dでもない鑑賞と割り切るなら、

すぐに配信で鑑賞可能だろうし。

 

それでも遅ればせながら『すずめの戸締り』を観た経緯はこの記事(クリスマスを楽しく過ごすSWユーチューバー)で述べたが、今回は新海誠の映画について。

 

『ほしのこえ』(2002)の名声は聞き及びながら、

まさか『君の名は。』(2016)で大化けするとは思いもよらず、

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逆に言えば『君の名は。』だけは新海誠の既公開作と異なり、

はじめからヒットを見込んだ興行戦略が立てられていた事が思い出される。

 

果たして戦略通りの空前のヒットとなり、

これ以降日本のアニメ映画作家は新海誠だけが「何をやっても正解」となり、

一方でスタジオジブリも細田守も「過去の人」「何をやっても批判にさらされる」側に回ってしまった。

 

東宝としての『君の名は。』の興行的失策があったとすれば、

それまで好調だった同じ東宝の『シン・ゴジラ』の観客を奪ってしまったこと。

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それもあって今年の新海作品『すずめの戸締り』は、

『シン・ウルトラマン』(5月13日)の公開が終了(8月4日)してからの、

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11月11日からの公開となった。

 

さて、公開から1ヶ月以上経ってわざわざ観た『すずめの戸締り』だが、

映画館は冬休みの学生であふれてほぼ満席。

 

これまた数ヶ月は上映されて、ヒット記録を更新しそう。

だけど私の食指が動かなかった最大の理由は、

新海誠作品の鑑賞が、なんとなくしんどかったから。

 

『君の名は。』はともかく、

その次の『天気の子』(2019)にはいささかガッカリした。

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前作をなぞらえたような筋立てながら、

作品が成立するための最低限の枠組すら取り払い、

そうまでして語る肝心の話の方は、

あえてそこまでして語るほどの話かアヤシく、

新海誠のやりたいことってこれなのかとちょっと失望した。

 

それがトラウマで、

『すずめの戸締り』の劇場予告編を見るたびに、「やれやれ、また新海誠の映画か。しんどいなあ」と拒絶反応が出ていた。

 

だから盛り上げ企画で過去作のIMAX上映もあったがスルー。

ついでに『すずめ』本編のIMAX上映もあったかどうかすら把握していない。

 

テレビでも新海誠の過去作品の深夜放送があったが、チラ見でしんどそうだったので、

見通しはしなかった。

これはちょうど、『カメラを止めるな!』(2018)の上田慎一郎氏の過去作品が、

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日テレの深夜枠で放送されたのに出くわしたが、

興味関心が薄れて、全然見通せなかったのに似ている状況。

 

そんなこんなでようやく鑑賞した『すずめの戸締り』の感想は?

 

いやあ、面白かった。

あくびも全く出ずに最後まで見通し、全く途中で眠くもならず、退屈もしなかった。

観客の予想も期待も裏切らず、

その上を行ってくる新海誠の映像手腕に酔いしれました。

 

岡田斗司夫氏はご自身の嗜好には合わないご様子で、

その理由として「主人公の女学生が、凄まじい運動量をこなしながら息一つ乱さない」ことを挙げていたが、

類似の状況が重なるため、その描写を入れると上映時間が膨らみ、

しかも劇的効果は薄れてしまうから、わかっていながら意図的に外したんだと思うし、

それを入れていたら、映画の出来が良くなったとも思えない。

 

『君の名は。』では彗星衝突。

『天気の子』では記録的な大雨/集中豪雨。

『すずめの戸締り』では大震災と、

自然災害がモチーフになっており、

彗星はともかく、集中豪雨は気象兵器、

地震といえば人工地震が疑われる昨今に、そこらへんを完全無視して自己のストーリーに強引に落とし込むのはちょっとどうかと思うが、そうした路線変更こそがメジャー・大ヒットへの道だろうからクリエイター選択の自由でしょう。

 

鑑賞対象にあて込まれた若年層の観客に、

いきなりそうしたものを提示したってポカーンでしょうしね。

 

私は『すずめの戸締り』鑑賞を強くお勧めします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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