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『LOTR/王の帰還』IMAX

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『LOTR/王の帰還』IMAX

2022/10/31 ユナイテッド・シネマ テラスモール松戸 9スクリーン F-20

 

ついに3部作全てIMAX鑑賞です!

  1. 『ロード・オブ・ザ・リング』IMAX
  2. 『LOTR/二つの塔』IMAX
白井美也子
すみません、自分で見に行かずに質問だけして申し訳ありませんが、以下の点に興味があります。もしご存じでしたら教えてください。

質問1 今回の上映フィルムはCE(通常版)ですか、それともSEE(追加シーンを含む長尺版)ですか?
質問2 日本語字幕は最初に劇場で公開された当時のものですか、それともDVDで修正されたものですか? 特に、第一作FotR
>白井美也子さん
質問1 今回の上映フィルムはCE(通常版)ですか、それともSEE(追加シーンを含む長尺版)ですか?

通常版・劇場公開版で、後に出たDVDの長尺版ではありません。

質問2 日本語字幕は最初に劇場で公開された当時のものですか、それともDVDで修正されたものですか? 特に、第一作FotR

DVDで修正された字幕で、ホビット庄には「シャイア」、じゅうには「オリファント」とルビ打ち。しとには黒点(・)がルビ打ちです。監修者のクレジット表記はありませんでした。
白井美也子 
 
>ADDICTOEさま

おお、即レスいただいたのに、御礼が遅くなり申し訳ありません。
CE(短い版)のほうが初心者に見やすいですから、それをIMAXにというのは理解できます。
最長バージョンの2011年版ブルーレイBOXセットの第三部RotKは263分=4時間23分もありますから、それをIMAXの大画面で見たりしたら、目が回って脳みそが沸騰しそう。観客が恐れをなして、入場断念すると思います。
劇場で鑑賞する映画の上映時間には限界がありますし、
シネコンなら1スクリーンを長尺作品に割り当てれば問題なし…なところですが、
近年はIMAX作品ラッシュが続き、
どの劇場でも、1日に何タイトルもを各1回上映でしのいでいます。
 
そんな中、4時間23分も占拠する作品は、とても上映できないでしょうね。
 
字幕はDVDレベルであれば、まあヨシ。不満を言えばキリがありませんが、映画のストーリーは通じるでしょう。
固有名詞の扱いは難しいので、原作の訳語と違う表現でも文句は申しません。ホビット庄でもシャイアでもルビ付きでも。
「秘密」に「アノール」と、全然違う言葉のルビを勝手に振ったりしなけりゃ。
FotRのDVD発売時に、字幕の修正を誰がやったのかは、クレジットが無く不明で、監修者の表示もありませんでした。原作翻訳者の一人、田中明子氏の監修が公式に発表されたのは第二部TTTからでした。
『王の帰還』IMAX版でも、字幕監修者の表示はありませんでした。
 
白井美也子 
 
今回のIMAX公開は、アマゾンプライムビデオで2022年9月から配信されている新作『ロード・オブ・ザ・リング:力の指輪』の宣伝の意図でしょうかね。
私はアマプラに加入していないので、見られませんが。

Wikipediaの解説によれば、
>アマゾンが使用権を獲得した原作のうち第二紀に関する部分はごくわずかであり、本シリーズの会話はもちろん、ストーリーおよび登場キャラクターの多くはオリジナル創作である

これを読んで、無理してでも見ようという気が失せたのは、ナイショ。ジャンルが「アクション」の分類からも。
私もネット配信は全く追いかけていないため、今回のピーター・ジャクソン三部作のIMAX公開は「どうして今頃?」感にあふれていましたが、なるほど、そういう絡みがあったのですね。
 
私は三部作以降の『指輪』関連は全て見逃しましたが、今回『王の帰還』を再見して、自分の中ではこの物語は完結したんだなと納得しました。

 

チャッP

確かに「ロード・オブ・ザ・リング」三部作は長かったですね~。
特に「王の帰還」はアカデミー最優秀作品賞受賞作としては歴代4番目の長さだったとか(驚)。

ちなみに「王の帰還」以降、「パラサイト 半地下の家族」まで16年もの間、日本の年間洋画興行収入トップ10に入ったアカデミー最優秀作品賞受賞作は現れなかったそうです(愕)。
たしかに上映時間の長い3部作でした。
1作目『旅の仲間』こそ眠気覚ましに、トイレに行きたくなってしまうコーヒーではなく、ミント系強烈ガムを噛み続けて鑑賞。
寝ずに鑑賞を終えたが、2作目は寝落ちとトイレ、
3作目も途中二度まどろみました。
 
ですが、
3作目はなるほどアカデミー作品賞にふさわしい究極作で、
IMAXの高音質の大音響が奏でる、
ビジュアルと効果音とハワード・ショアの音楽の交響曲は、さしずめ(私は未体験ながら)オペラ観劇に近い感覚で、まさに荘厳にして圧巻!
 
手法の集大成として、
冒頭は思いきり「寄り」(クローズアップ)の構図、
ゴラム(ゴクリもといゲホン)の前身、スメアゴル役のアンディ・サーキスのドアップで始まり、
次のカットで思い切り引く(ロング)に切り替わるスタイルもすっかり定着。
 
少し話が逸れるが、私がMay J.のカバー曲を愛してやまないのは、
既存曲のオリジナルで歌詞が不明瞭な(なんと歌っているのかわからない)場合でも、
May J.が歌い直すと、歌詞がはっきりくっきり聴き取れて、
「この歌はこういう曲だったのか」と、原曲の真価が発揮されるからである。
きっと作詞家も作曲家も、「そうそう、この曲はこう歌って欲しかったんだよ」と思っているに違いない。
それと同様に、過去の名作のIMAX版に感心するのは、
『2001年宇宙の旅』(1968)でも
『ロード・オブ・ザ・リング』三部作でも同様で、
「なるほど、監督は本来こうやりたかったわけね」がしっかり伝わること。
 
ただし大画面上映の「見えすぎちゃって困るの」は確かにあって、
ロングのホビットは代役の小人症の人たちが演じているが、
フロドの船出の場面の後ろ姿は、アップ時のイライ・ジャウッドのクルクル巻き毛ではなく、
野暮っったいオバさんパーマで興醒め。
 
 
そういう難点はあってもなお、
しみじみ感動し、涙しました。
三部作全てをIMAXで鑑賞できて本当に良かった。
 
原作者トールキンは、この物語に自分以外の人が興味を示すとは思えずに執筆したそうですが、
クリエイターの資質の真価とは、
人に伝えたい自分オリジナルの物語を持ち合わせているかなのだと、
『トップガン マーヴェリック』や、この三部作を見返すにつけ、
意識を新たにするのであった。
 
 

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