『さかなのこ』
Image may be NSFW.
Clik here to view.
2022/9/1 イオンシネマ越谷レイクタウン スクリーン7 E列 6席
映画の日の9月1日、
新越谷の病院に行きがてら、
ここ数日、
三木孝浩劇場①
Image may be NSFW.
Clik here to view.
②
Image may be NSFW.
Clik here to view.
③で
Image may be NSFW.
Clik here to view.
すっかり行きつけのイオンシネマ越谷レイクタウン。
ところが病院の検診が遅れに遅れ、
結局『さかなのこ』の開映には間に合わず、
先にチケットを入手していたため、
仕方なく50分ほども経過して入場。
カブトガニをお散歩に連れて行くくだりからで、
あまり話が進んでいない様子が謎だった。
それなりに面白く楽しくは観たものの、
まさかこれでブログレビューをかますわけにも行かず、
翌日の9月2日にリターンマッチ。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
2022/9/2 イオンシネマ越谷レイクタウン スクリーン5 C列 6席
昨日の反省を生かし、
時間に余裕を持ってのぞみ、
座席につくや一安心で、
ヒモが細くて締めつけがキツく、
鼻から漏れる息で、メガネを曇らせがちなマスクを外してくつろいでいた。
そしたら本編が始まる前に、
映画館スタッフの女性が入ってきて、
私のもとにやって来るなり、
「お客様、マスクの着用をお願いします」と言ってきた。
これにはビックリ!
ちゃんと入場時に検温チェックも済ませ、
平熱で入っているし、
咳(せき)なんて全くしてもいないのに!
ひょっとして、
観客が全員マスクを着用しているか監視するカメラでもあって、
常時モニターしてんのか?
それとも、後部座席の誰かが、
前方で私がマスクを外した仕草を察知し、
わざわざ劇場を出て行って、所員に通報したのか?
もう怖くて怖くて、
観客の誰かがトイレかに中座するたびに、
また告げ口されるんじゃないかと、
あわててマスクをつけ直すことの繰り返し。
映画『さかなのこ』自体は「ふんわりほのぼの系」なのに、
こちらは余計な緊張を強いられ、
まるでホラー映画を見ている気分だった。
終映後に所員に尋ねると、
別のお客さんから通報があった場合のみ対処しているとのことで、
やっぱり、わざわざチクリに出向いた奴がいたらしい。
怖いなあ、くつろいで映画も観られやしないのか…。
さて、それはともかく、肝心の映画『さかなのこ』の感想は?
さかなクンの半生を描いた初の自叙伝『さかなクンの一魚一会〜まいにち夢中な人生!〜』を原作とし、ミー坊がさかなクンに成長するまでの過程を描く。さかなクンとは性別が異なるのんを起用した理由について、監督の沖田は「性別は特に重要ではない」とし、「中性的な魅力もある、のんさんならこの役にも違和感なく、不思議とすんなり入っていける気がした」と語っている。
ーーとのことだが、彼のトレードマークのハコフグの帽子によく似た、
“絵に描いたようなサカナ顔“のさかなクンを主役に据えてしまうと、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
作品が目指す子供向けのテイストと相反し、
観客を恐怖に陥れてしまいかねないため、
主役を大胆にも、のんという若手女優に切り替えた時点で、
現実とは異なる思い切った改変が行われている。
具体的には、主人公の子供時代は完全に女の子で、
さかなクン自身が演ずる、地元のサカナ博士=ギョギョおじさんの影響を受けるが、
その後時代が高校生時代にジャンプすると、
Image may be NSFW.
Clik here to view.
のんが演ずるミー“坊“は、なぜか学ランを着て、
いわゆるツッパリ学生たちと交流する男の子に性転換している。
(※注:ここから映画の具体的な内容に触れています。赤字部分)
子供向け作品で男女の生々しい関係を描かない意向もあり、巧みにごまかされているのは、ミー坊と幼なじみの、夏帆が演ずるモモコ(通称モモ)との関係である。
男性に依存する生活を続けてきたモモは、ある日子供のミツコとともに、ミー坊の家に身寄りがなくなって駆け込んできて、それからミー坊とモモとミツコの3人の共同生活が始まる。
モモの夫役、ミツコの父親役を意識したミー坊は、アパートに置いていた水槽や魚を売り払い、生活費の足しにとペットショップのバイトに一層励むが、モモはミー坊の一番大切にしているものを犠牲にはできないと悟り、子供と共にアパートから出て行く。
まあそう言う曖昧なところもあって、
話はリアル路線ではなく、コメディ/ファンタジー調で進むわけだが、
その選択肢を選び取って一貫して突き進んでいるため、
微笑ましい気分にはなりこそすれ、
作品への反発や悪感情を抱くことにはならないので成功ではないか。
やっぱり誰でも、
好きなことを突き詰めて生きて行くしか正解はないんである。
Image may be NSFW.
Clik here to view.
上映中、マスクをずっとつけたままでいられるならオススメです。