これ(精密カットモデル〈その2〉/蒼きヤマトへの憧憬・60)の続き
…ですが、その前に。
前回の記事へのコメントで、
こじこじさんが、2メートル大のカットモデルを、
バンダイの1/700メカニックモデルで再現した
↓作例を示してくださいました。
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また、このカットモデルの歴史を、かなり詳しく追っていらっしゃる
サミュエルソンさんからは、
今回紹介されている2メートルヤマトは、かつてイベントで展示されたりオークションにだされていたモデルとは別物のような気がします。
実は私も当初この2つのモデルは同じ物かと思っていたのですが艦首付近、第三艦橋、展望室の上辺りを見比べてみるとやはり別物に見えます。復活篇の頃突然目にするようになったこのモデルの詳細は全く分からず私も気にはなっていたのですが。
ちなみに、いくつかある(2~3個?)旧モデルの一つは呉市のヤマトギャラリー零に展示されています。
との情報をいただいた。
自分自身もずいぶん前にカットモデルに触れた際、いくつか疑問を抱いたが、
それは1980年代(?と書いてあるが、1978年だと思う)に制作された、
2メートル10センチのカットモデルで、
内部構造が初期設定のままなのと、錨マークや主砲に三本線も入ってないので、
「永遠に」(1980)以前に制作されたと思われる。
(1978年の「さらば」当時に、デパート〈新宿松屋〉の催事で見た気がするが……)
今回はそこらへんまで含めて、情報を更新しておこう。
情報ソースは、もっぱらこちら。
このカットモデルには2隻あって、
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↑元画像はこちら。
2隻目(2号艦)は1980年の「ヤマトよ永遠に」のプロモーション用に追加されたもので、主砲の砲身に三本線が配されている。
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1号艦の右舷からは、水平翼が張り出しているが、
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2号艦には翼がない。
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右舷に翼のある1号艦が、「完結編」(1983)のプロモーションの一環として、チャリティーオークションとして売り出されるも、
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元画像はこちら。
時価800万円という触れ込みからか、結局買い手がつかなかった。
このため、1号艦は西崎氏が所有し続け、
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2012年に撮影された、カットモデル1号艦の最新状態。
2号艦は、1989年に「コミック・ゴン!」がインタビューした時には、
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元画像はこちら。
松本零士邸に収蔵されていた。
その後、2号艦は呉の大和ミュージアム内に展示されるも、
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各部の大判写真はこちら。
いろいろあって(笑)、現在はすぐ近くに開設された、
ヤマトギャラリー零に移転している。
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元画像はこちら。
このカットモデル新旧2隻は、基本的には同じものを目指しながらも、
製作年のズレも手伝い、
以下の組写真は、上が1号艦で、下が2号艦。
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外板のカットラインや、
↓1号艦のパルスレーザーの土台は板状だが、
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↑2号艦の土台は円柱状。
細部が異なってしまった。
左が1号艦で、右が2号艦。
●艦長室は、1号艦にはモールド(彫り目)がなく塗装処理のみ、2号艦にはしっかり刻まれている。
●レーダーは、1号艦は平板状で、2号艦は曲面。
●1号艦にはない、第二艦橋の窓枠あたりの張り出しが、2号艦にはある。
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●2号艦は、大和ミュージアムでのシリンダー収納展示の時点で、艦長室上の3本アンテナのうち、2本が欠落していた。
●後方展望ドームが、1号艦にはなく、2号艦にはある。
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外形の設計図面への忠実性は、2号艦の方が高そうな印象を受ける。
↓2号艦の第三艦橋付近。
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↑同じ船舶設計図面を元に立体化した、ブラスタルゴ氏の1/700自作モデルの、同じあたりの画像。(比較しやすいように左右反転)
というわけで、「復活篇」プロモに使い回されたのは1号艦で、途中で破損していたフィンを修理した経緯からも、新規に作ったものではないと推察される。
1号艦(壱號艦)の最終お披露目は、2012年2月18日(土)の、「宇宙戦艦ヤマト2199」発進式だった。
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2メートル10センチの精密カットモデルの1号艦、2号艦についての話は、これでおしまい。
…ですが、その前に。
前回の記事へのコメントで、
こじこじさんが、2メートル大のカットモデルを、
バンダイの1/700メカニックモデルで再現した
↓作例を示してくださいました。
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また、このカットモデルの歴史を、かなり詳しく追っていらっしゃる
サミュエルソンさんからは、
今回紹介されている2メートルヤマトは、かつてイベントで展示されたりオークションにだされていたモデルとは別物のような気がします。
実は私も当初この2つのモデルは同じ物かと思っていたのですが艦首付近、第三艦橋、展望室の上辺りを見比べてみるとやはり別物に見えます。復活篇の頃突然目にするようになったこのモデルの詳細は全く分からず私も気にはなっていたのですが。
ちなみに、いくつかある(2~3個?)旧モデルの一つは呉市のヤマトギャラリー零に展示されています。
との情報をいただいた。
自分自身もずいぶん前にカットモデルに触れた際、いくつか疑問を抱いたが、
それは1980年代(?と書いてあるが、1978年だと思う)に制作された、
2メートル10センチのカットモデルで、
内部構造が初期設定のままなのと、錨マークや主砲に三本線も入ってないので、
「永遠に」(1980)以前に制作されたと思われる。
(1978年の「さらば」当時に、デパート〈新宿松屋〉の催事で見た気がするが……)
今回はそこらへんまで含めて、情報を更新しておこう。
情報ソースは、もっぱらこちら。
このカットモデルには2隻あって、
Image may be NSFW.
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↑元画像はこちら。
2隻目(2号艦)は1980年の「ヤマトよ永遠に」のプロモーション用に追加されたもので、主砲の砲身に三本線が配されている。
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1号艦の右舷からは、水平翼が張り出しているが、
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2号艦には翼がない。
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右舷に翼のある1号艦が、「完結編」(1983)のプロモーションの一環として、チャリティーオークションとして売り出されるも、
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元画像はこちら。
時価800万円という触れ込みからか、結局買い手がつかなかった。
このため、1号艦は西崎氏が所有し続け、
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2012年に撮影された、カットモデル1号艦の最新状態。
2号艦は、1989年に「コミック・ゴン!」がインタビューした時には、
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元画像はこちら。
松本零士邸に収蔵されていた。
その後、2号艦は呉の大和ミュージアム内に展示されるも、
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各部の大判写真はこちら。
いろいろあって(笑)、現在はすぐ近くに開設された、
ヤマトギャラリー零に移転している。
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このカットモデル新旧2隻は、基本的には同じものを目指しながらも、
製作年のズレも手伝い、
以下の組写真は、上が1号艦で、下が2号艦。
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外板のカットラインや、
↓1号艦のパルスレーザーの土台は板状だが、
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↑2号艦の土台は円柱状。
細部が異なってしまった。
左が1号艦で、右が2号艦。
●艦長室は、1号艦にはモールド(彫り目)がなく塗装処理のみ、2号艦にはしっかり刻まれている。
●レーダーは、1号艦は平板状で、2号艦は曲面。
●1号艦にはない、第二艦橋の窓枠あたりの張り出しが、2号艦にはある。
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●2号艦は、大和ミュージアムでのシリンダー収納展示の時点で、艦長室上の3本アンテナのうち、2本が欠落していた。
●後方展望ドームが、1号艦にはなく、2号艦にはある。
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外形の設計図面への忠実性は、2号艦の方が高そうな印象を受ける。
↓2号艦の第三艦橋付近。
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↑同じ船舶設計図面を元に立体化した、ブラスタルゴ氏の1/700自作モデルの、同じあたりの画像。(比較しやすいように左右反転)
というわけで、「復活篇」プロモに使い回されたのは1号艦で、途中で破損していたフィンを修理した経緯からも、新規に作ったものではないと推察される。
1号艦(壱號艦)の最終お披露目は、2012年2月18日(土)の、「宇宙戦艦ヤマト2199」発進式だった。
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2メートル10センチの精密カットモデルの1号艦、2号艦についての話は、これでおしまい。