ウルトラマン映画史【完全版A】2020-11-1
1967-1984
基本的に前回(ウルトラマン映画史【完全版A】2020-10-1)のコピペですが、
最後が大幅に改変していますので、常連の方は最後だけ(パープル文字表示)ご覧ください。
この図録(特撮のDNA―ウルトラマン Genealogy)での情報補足は青太文字で。
↓今回紹介する主要タイトル
〈東宝系Ⅰ〉
1967/7/22
「ウルトラマン」は、その大ヒットを受けて完全オリジナルの劇場版『ウルトラマン ジャイアント作戦』が企画されたが、
実現には至らずテレビシリーズを再編集した『長篇怪獣映画ウルトラマン』が1967年に公開されている。
第8話「怪獣無法地帯」について、詳しくはこちらで。
同時上映
『キングコングの逆襲』
ポスター/パンフのスペシウム光線のBタイプ初代ウルトラマンは、
↑モノクロスチルを人口着彩。
〈東映系〉
1968/7/21
東映まんがパレード
「ウルトラセブン」は「東映まんがパレード」において第18話「空間X脱出」の再編集版『ウルトラセブン』を公開。
併映は高畑勲や宮崎駿が手がけたアニメ映画『太陽の王子ホルスの大冒険』だった。
- 太陽の王子 ホルスの大冒険(演出:高畑勲)
- ウルトラセブン(TV版#18「空間X脱出」ブローアップ版)
- 魔法使いサリー(TV版#77「小さな魔法使い」ブローアップ版)
- ゲゲゲの鬼太郎(TV版第1シリーズ#5・6「大海獣 前・後編」ブローアップ版)
東映ビデオの
によれば、
DVD版のデータは、
●「ウルトラセブン」(25分)【#18「空間X脱出」ブローアップ版】※TVマスター流用 スカイダイビング訓練中、アマギ隊員とソガ隊員が消息を絶ってしまう。2人はある森で目覚めるが、そこはベル星人が作り出した吸血植物や巨大蜘蛛が生息する「疑似空間」だったのだ。 脚本:金城哲夫 監督:円谷一 出演:中山昭二/森次浩司/菱見百合子/石井伊吉/阿知波信介/古谷敏
〈サークロラマ〉
後楽園ゆうえんちの「大宇宙怪獣館」に設置された、360度の全周スクリーンで上映されたサークロラマ(サークル+シネラマ)システムによる映画作品。
ブースカとチャメゴンが40匹ほどのウルトラ怪獣に遭遇する物語で、「ウルトラマン」「ウルトラセブン」からの流用フィルムと、新撮のセブン対バルタン星人の戦い等で構成された。
著作権の関係上、音楽は無関係のものが代用されています。
↓一画面のフルサイズは、一部ですが、この動画の5:50あたりからご覧になれます。
- ゾフィ改造の初代マンCタイプ
かなりのズングリ体形ですね。
↓本作の下地になったスーツ。
↑「モーレツ」本編の屋外撮影部分。
屋外撮影でも電飾がしっかり効いて(生きて)いた、
ホワイトラインのウルトラセブン。
↓「ウルトラファイト」(1970)に先駈けて、方形の凹みがゴールドに塗装されていた。
この時期のセブン造形はエキスプロだったらしい。
〈東宝系Ⅱ〉
東宝チャンピオンまつり
1970年代になると、特撮映画は低年齢層向けの興行が主となり、子どもたちの長期休暇に合わせて特撮映画やテレビ作品を複数併映する「東宝チャンピオンまつり」のような形式が恒例化した。
↓ポスターに使用された資料写真
【1971年夏期】
1971/7/24
- ゴジラ対ヘドラ(新作)
- 帰ってきたウルトラマン(第5話・第6話の劇場版)
- いなかっぺ大将 猛獣の中にわれ一人だス、オオ!ミステークだス
- みなしごハッチ 傷だらけのバレリーナ
- 日本むかしばなし わらしべ長者
【1971年冬期】
1971/12/12
- ゴジラ・モスラ・キングギドラ 地球最大の決戦(『三大怪獣 地球最大の決戦』の短縮再編集版リバイバル作品)
- 帰ってきたウルトラマン 竜巻怪獣の恐怖(第13・14話)の劇場版
- いなかっぺ大将 猫も歩けば雀に当たるだス、当たるも当たらぬも時の運だス
- みなしごハッチ 忘れな草に願いをこめて
- マッチ売りの少女
【1972年春期】
1972/3/12
- 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(新作)
- ミラーマン
- 帰ってきたウルトラマン 次郎くん怪獣にのる(第29話の劇場版)
- 樫の木モック
- みなしごハッチ ママにだかれて
- 天才バカボン 夜まわりはこわいのだ
東宝チャンピオンまつり
「ウルトラマンタロウ」は、第1話の劇場公開版『ウルトラマンタロウ』が『怪獣島の決戦 ゴジラの息子(短縮版)』と併映。
第25話を劇場公開した『ウルトラマンタロウ 燃えろ!ウルトラ6兄弟』が『キングコングの逆襲(短縮版)』と、
第11話を劇場公開した『ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精』が『ゴジラ対メカゴジラ』と、それぞれ併映された。
各作のスピードポスターを一同に。
【1973年夏期】
1973/8/1
- 怪獣島の決戦 ゴジラの息子(短縮再編集版リバイバル)
- レインボーマン 殺人プロフェッショナル
- ウルトラマンタロウ ウルトラの母は太陽のように(第1話の劇場版)
- 科学忍者隊ガッチャマン 火の鳥対人喰い竜
- おもちゃ屋ケンちゃん よそではいい子
- 山ねずみロッキーチャック ロッキーとポリー
【1974年春期】
1974/3/21
- ゴジラ対メカゴジラ(新作)
- ハロー!フィンガー5
- 新造人間キャシャーン 不死身の挑戦者
- ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精(テレビ第11話)
- 侍ジャイアンツ 殺生河原の決闘
- アルプスの少女ハイジ
〈松竹系Ⅰ〉
1979/3/17
「ウルトラマンレオ」以降、新作テレビ放送から退いていたウルトラマンシリーズだったが、再放送や各種媒体の記事から火がつき、第3次ウルトラマンブームと言うべき現象が巻き起こった。
本作はそのブームを受け、「ウルトラマン」から実相寺昭雄作品を再編集したもの。
各話の場面転換に新規描き起こし線画によるビートル機の新撮が挿入された。
一部地域で同時上映
1979/3/17
東京地区で実相寺昭雄監督作品『ウルトラマン』と同時上映
1979/4/28
「東宝チャンピオンまつり」は1978年3月をもって終了したが、ウルトラマンシリーズの劇場公開は続き、『ウルトラマンタロウ 血を吸う花は少女の精』から5年後の1979年には松竹洋画系で『ウルトラマンレオ』も劇場公開されている。
1974/11/29
『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』タイ公開
白猿ハヌマーンについては、
1979/4/28
『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』(後述)の東京での単独上映はゴールデンウィークの1979/4/28公開だった。
- マザーマント(仮)外側がシルバーで裏地がレッド。
↑※劇中にはこの場面はありません。
↓後年とは、マント内外の色が反転。
『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
1979/7/21
『ウルトラマン怪獣大決戦』
『実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン』に続く劇場用作品で、「ウルトラマン」の第2、3、8、16、25話を再編集したもの。「ザ☆ウルトラマン」放映中の公開で、実写版のウルトラマンジョーニアスが怪獣と戦うシーンが描かれたほか、聖徳記念絵画館前で戦うウルトラマンとバルタン星人が新撮された。
同時上映
ウルトラマンレオ かなしみのさすらい怪獣(TV第10話)
↓上映地域によっては『ウルトラマンレオ レオ兄弟対怪獣兄弟』(TV第22話)
1979/4/28に、東京地区で実相寺昭雄監督作品『ウルトラマン』と同時上映されたものと同一。
1984/3/17
『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士VS大怪獣軍団』
ゾフィーを進行役に「ウルトラQ」から「ウルトラマン80」の名場面を見せる再編集映画。
帰ってきたウルトラマンに敗れたナックル星人が「東京ではバラバが…」と言えば、ウルトラマンエースと超獣バラバの戦いに場面転換するなど、アフレコにより、台詞がかなり追加されている。
なお、本作から帰ってきたウルトラマンには“ウルトラマンジャック”の名が付けられた。
画像はこちらより。
同時上映
『ウルトラマンキッズ M7.8星のゆかいな仲間』
「ウルトラマンキッズ」は、ファンシーにディフォルメされたウルトラマンや怪獣たちで構成されたキャラクターブランドの名称である。
「ウルトラマン80」の放送終了後、円谷プロでは、テレビシリーズの制作が難しくなり、マーチャンダイジングによる収入も不安定なものとなっていた。
その状況を打破すべく、女性や乳幼児にも訴求できるキャラクターアイコンとして用意されたのがウルトラマンキッズだった。
狙いは見事当たり、キャラクターグッズがもたらすロイヤリティは安定して円谷プロを潤す。
円谷プロのキャラクタービジネスが迎えた、大きなターニングポイントだった。
その勢いは、劇場版やテレビシリーズといった映像化にまで発展していく。
まず1984年には、映画『ウルトラマンZOFFY ウルトラの戦士V.S大怪獣軍団』の併映作品として、『ウルトラマンキッズ M7.8星のゆかいな仲間』を制作。
1984/7/14
『ウルトラマン物語 』
『ウルトラマン物語』はウルトラマンタロウが主役の再編集映画。
少年時代のタロウや新怪獣グランドキングなど、新撮部分も多い。
1966年のウルトラマンの造形を極力再現したスーツ(東芝ビデオビュースターのCMで使われた)もファンの間で話題となった。
↓ウルトラマンコタロウ(子供時代・左) 1984/7/14
↑少年時代(ギンガ客演・右) 2013/8/14
同時上映 『アニメちゃん』
『ウルトラマン物語』の併映はブースカ、カネゴン、ピグモンが登場する短編『アニメちゃん』
本作はこれまで一度もソフト化されていない。
ということは、『アニメちゃん』と言う作品を見た人は、
1984年7月14日からの劇場公開を見逃さなかった人たちだけ、
だったわけで、
私もその、偶然のラッキーマンの一人だったが、
この状況は2018年3月10日に、ようやく破られた。
『EXまにあっくす』は、2016年12月から2017年5月までテレ朝チャンネル2で月に1回18時から21時(第6回のみ19時から22時)に放送されていた「幻の作品」を紹介する番組。
その後、2018年3月に6時間半(12時から18時半まで)のスペシャルが放送され、同年10月から12月にかけて3回放送された。
DVD化されておらず、近年再放送もされず、ネット配信もされていないために、現在では一般視聴者がほぼ観ることができない円谷プロダクション等制作の「幻の作品」をHDリマスター版で放送するという番組である。
作品の放送の前後に番組案内人の塚地武雅とフィギュア姿のヘドロ怪獣ザザーン(第8回~第10回はこけし)によるトークコーナーがあった。
特に、番組の終わりのほうの「EXまにあっくすとーく」では視聴者からのリクエストが紹介され、サルベージ(作品の収められたフィルムまたはビデオの捜索)作業の進捗状況が報告された。
なお、番組タイトルのEXは番組中のテロップによると、EXTRA(特別な 規格外の)、EXPERT(熟練家 専門家)、EXPERIENCE POINT(経験値)、EXTREME(極端な)、EXHIBITION(展覧会)、EXTINCT(絶滅)という意味がある。
そしてこの番組の第7回
EXまにあっくす 特濃 ~帰ってきたザザーンさん~
2018年3月10日の放送で、