〈その2〉映画『i-新聞記者ドキュメント-』
だいぶ間が空いてしまいましたが、
この記事(映画『i-新聞記者ドキュメント-』〈その1〉)の続き。
2019/11/04公開
『i-新聞記者ドキュメント-』を鑑賞しての感想は、
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つまりここで感じた本作鑑賞の問題点や疑問は、
観客に映画の言いたいことが伝わるか。
いや、私自身には伝わりまくったと自惚れてますよ。
なぜならこの映画は、
これまで自分でTwitterを中心に情報収集していた内容を、
裏打ち、1つずつ再確認させるもので、
この映画を見て初めて知る、驚愕の事実というものはなかったから。
だがこれは、
常時現政権を監視体制において、
それこそ発足したての2013年頃からコツコツと情報収集してきたからこそであり、
つまり『i-新聞記者ドキュメント-』を鑑賞するずっと前から、
- 菅義偉(すが・よしひで)の会見の対応のひどさ
- それを見過ごさず、指摘する世論
- 目を逸らさせようとしている、「不都合な真実」の実態
——に気づいてTwitterを利用していれば、
- 望月衣塑子記者も、
- 森達也監督も、
- また、望月記者とガースーのやり取りを逐一報告する人まで
あらかじめフォローしていて、
鑑賞の下地体制はすっかり整っていたわけで、
だから映画『i-新聞記者ドキュメント-』に目新しいものがあるはずはなかった。
「観客に伝わるか?」の疑問点の出発点は、
まずはここにある。
Twitterだって支配・操作されてるから安全地帯ではなく、
先ほど挙げた、
スダレガースーVS衣塑子バトルを、
くまなく挙げていた人は見かけなくなってしまったし、
(アカウント停止?)
現政権側の屁理屈を擁護するゴミツイートも蔓延している。
また、いわゆるモリ・カケ問題から現政権の腐敗性に気づいた人の多くが、
2019年12月12日
直近の問題だけを食い止めようとしているが、
毎回逃げ切られているのは、
そもそも犯罪行為を繰り返しても、
連中は取り締まれられない仕組みが出来上がっているわけで、
これまで逃げ切られたんだから、今回だけ例外にはならない。
現政権の独善ぶりと暴走がとまらないのは、
- 意のままに操られるマスコミ
- テレビ出演者やコメンテーター
——のせいだと言って、そこを糾弾しても問題の根本は解決しない。
なぜなら、
最悪の政権だが選んだ国民のせいという、
大前提からそもそも間違っているからで、
ところがそこまで遡(さかのぼ)ろうとは誰もせず、
「あの」菅野完(すがの・たもつ)でも、
山本太郎でも、
黒川敦彦でも、
肝心のそこはスルー。
勝てないように仕組まれている土俵で戦っても、
仕方ない気がしてしまうんだが……。
たとえばガンが病因なのに、
発症の根幹部を放置して、
転移した末端だけの切除を繰り返したって、キリがないのに。
この論法で行くと、
抗議行動、抵抗運動の大半が効力を失い、
まさに「無駄な抵抗」なわけだが、
映画『i-新聞記者ドキュメント-』も残念ながら、
望月記者のガースー糾弾姿勢のきっかけは、
伊藤詩織さんの事件という「途中参加」のため、
事態の根本解決には遠く及ばない。
おそらく、ネットにまったくアクセスせず(やり方がわからず)、
NHKばっかり見ているような老人なら、
映画『i-新聞記者ドキュメント-』の内容にビックリ…かも知れないが、
そもそもそういう人は、アンテナの張り方がズレてるんで、
『主戦場』や、
『新聞記者』のような、
こういう映画の公開情報に疎いのではないか?
だいたい、『主戦場』も『新聞記者』も観てない人が、
『i-新聞記者ドキュメント-』だけは観るなんて考えられないんですが…。
2019/11/26公開
2019/12/07公開
でもって、「映画の内容が伝わったのか?」の疑問は次の段階に移り、
観客は映画が描き、示していることを額面通りに受け止めているのか、
と言う疑問が浮いた。
たとえば、あるブログでは、
考えさせられるけど、この映画の全てが本当だと思ってしまうのも、危ないと思いました。
もちろん、誰もが書けない事を追っていくという姿勢は素晴らしいのですが、この望月さんがやることが、全て正しいとは思わない方が良いかなと思いました。
——という、責任回避の添え言で、
そこまでのこのブログの映画評価さえ疑問視されかねない大失敗をやらかしている。
これは高橋ヨシキさんが以前に、
「考えさせられる」と言った観客が、それ以上のアクションを起こすことはなく、
あてにならない評価である」
——云々と言っていたが、
それを思い出してしまった。
映画は作り手の意志や意図を示すためにあるので、
どちらにも受け止められるようになど作ってはいない。
そう受け取ってしまうのは、観客が至らないからである。
『i-新聞記者ドキュメント-』鑑賞日は、
予定されていた南浦和の会合がポシャったと田端駅近辺で連絡を受け、
やむなく向かっていた京浜東北線を赤羽で降り、
川口まで歩き、そこからバスで草加駅まで向かった。
草加から徒歩で獨協大学前駅方面の自宅に向かうと、
10歳の小学2年生の頃、1971年に友だちの誘いで、
初めて自転車で松原団地駅から草加駅に向かった道を、
はからずも逆戻りした。
10歳の子どもには衝撃で、
↓途上にこんなもの(ジャンボウルトラマン)があったり、
(以下転載)
↓子供との対比でわかるように、高さは2メートル。
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↓記事元によれば、1台30万円だったそう。
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強力な店頭ディスプレー
■2.20-2.50mのジャンボディスプレイ製品。
■本体は強化プラスチック材(FRP)を使用。
■キャスター付きで移動が容易。
商品名は、タカトク・ジャンボキャラクターで、
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発売元はタカトクだが、製造は日本娯楽機㏍。
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↓記事元によれば、1台30万円だったそう。
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強力な店頭ディスプレー
■2.20-2.50mのジャンボディスプレイ製品。
■本体は強化プラスチック材(FRP)を使用。
■キャスター付きで移動が容易。
商品名は、タカトク・ジャンボキャラクターで、
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発売元はタカトクだが、製造は日本娯楽機㏍。
草加駅近くの本屋には、
↓こんな図解まで載っていて、
松原団地周辺の商店街では出逢えないアイテムの宝庫に、
まさにカルチャーショックだった。
ああ、そうそう、そんな10歳の小学2年生だって、
「帰ってきたウルトラマン」
第6話「決戦!怪獣対マット 」(1971/5/7)で、岸田長官(藤田進)が
「なあに、いざとなればウルトラマンが助けてくれるさ」
10歳の子どもながらに、憎しみの目でテレビ画面を見つめたものだ。
『i-新聞記者ドキュメント-』で捉えられるガースーの記者対応の姿勢は、
まさに現代版岸田長官で、
日本語でやり取りしてるのに、
まるで話が通じない無力感や徒労感に襲われるのが、
どの年齢にだって、ごくごく当たり前の感想だと思うんだが……。
映画が取り沙汰したのは統計不正までで、
ガースーに輪をかけて居丈高な姿勢のアホウタロウ副総理がチラリ登場した程度で終わった。
2019/12/10公開
しかし本作の追い風になったのは渦中の「桜を見る回」で、
これまで望月記者だけしかやらなかった追求姿勢が、
ようやく他の新聞社の記者からも出てきて、
ガースーの対応姿勢が、同じ役職と公務を7年も続けながら、
まったく成長していない姿が露呈した。
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まだまだ例示にはキリがないが、
ぜひご自身の目でTwitter等をチェックしてくださいね♡