だいぶ前()に、
この記事(ヤマト歌詞3・4番の真相/訂正記事だョ!(32))に、
以下のコメントが、
ベラデン
初耳でした!!
まさかヤマトの主題歌に幻の3番、4番があったとは初耳でビックリしました!!
でもよく読んだら確かにあの歌詞には見覚えがありました。
4番歌詞の「別れじゃないと心で叫び~」の歌詞は10年前にユーチューブやニコニコで上がっていた「宇宙戦艦ニート」というヤマトの替え歌パロディー動画にそのフレーズがまるまる使われていましたw
確かその動画作者もイサジさんでしたねw
まさかこれが元ネタだったなんて!(笑)
予断ですがヤマト繋がりで本日、
確かその動画作者もイサジさんでしたねw
まさかこれが元ネタだったなんて!(笑)
予断ですがヤマト繋がりで本日、
山崎貴監督作品の「アルキメデスの大戦」が公開されて私は朝イチで観に行ってきたんですが、本当に見応えある作品でした!!
正直、観る前は「山崎貴か...大丈夫かな...」て心配してましたがそれが見事に払拭された出来映えでした!
失敗続きの山崎作品の中でこの作品は本当にアタリでした!!
先週、観に行った新海誠の「天気の子」に続いて私にとってはアタリ作品でした!!
アディクトさんに満足して頂けるかは分かりませんが是非、天気の子と共に本作をご覧になって頂けきたいです。
ベラデンさんといえば、
何と言っても、昨年の『累-かさね-』をオススメくださり、
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そもそも観る映画の選択センスにハズレがないので、
『アルキメデスの大戦』も間違いなさそうではあった。
だがしかし、
個人的に「映画なんか観てる場合か!」状態が長引き、
2019/7/19にようやく鑑賞。
『アルキメデスの大戦』
イオンシネマ越谷レイクタウン スクリーン5 D列6席
感想は、
いたって満足、
どっぷりとのめりこんで鑑賞しました。
ピンと張り詰めた糸のように、
全編に緊張感が漂い、
余計なものは盛り込まず、
足りないものもない。
山崎貴の過去作で、
誰もがガッカリしたのは、
『SPACE BATTLESHIP ヤマト』(2010)
吟味熟考が投げ出され、
ところどころ乱暴で投げやり、
考えの浅はかさや創作的な手抜きが露呈してしまうことで、
その原因は、脚本が山崎の妻、佐藤嗣麻子だったりにもあった。
今回は理詰めで矛盾なく物事を考える数学者が主人公なため、
山崎貴単独脚本も、理屈の通らないことはやらず、
どこにもいいかげんなところ、破綻がないのが勝因か。
また、ドラマ中盤が室内シーンの多い舞台劇的な展開のため、
冒頭と締めくくりには、
映画ならではの映像のハッタリもあることも高く評価できよう。
ほぼ出ずっぱりの菅田将暉は、
若手俳優では、まずまずうまい方で、
この役柄を無難にこなしている。
私はテレビ「仮面ライダー」をほぼ未見なため、
2016/11に、テレビのバラエティで、
菅田将暉の映画出演作品は、
——が初見だった。
映画では初めて見た
浜辺美波は、
「美波」にしては小柄(155cm)だが、
この時代のヒロインとしては、
合っていたんじゃないでしょうか。
エンドクレジットで、木崎ゆりあの出演を知ってビックリ。
相変わらずパターンでしか映画を評価できない、
Yahoo!映画レビュー低評価(☆1つ)は、
「山崎貴作品はけなすに限る」でやらかしている。
もちろん、無理やりダメなところをあげつらえば、
できないわけではなく、
ちょっと「さすがにこれはどうなのよ」を挙げておくとすれば、
音楽の佐藤直紀だね。
この人、作曲家じゃなくてアレンジャー(編曲家)でしょ。
『海猿』では、ランディ・エデルマンっぽいメロディ連発。
今回の『アルキメデスの大戦』では、
ところどころ、「ここに入れるか?」とヘンな部分に劇伴音楽が入ったり、
主曲調がベッタリ、
『プライベート・ライアン』(ジョン・ウィリアムズ/1998)まんまだったり。
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オーケストラの音色でごまかされて、
最後まで聞き入ってはしまうが、
しょせんは他作曲家の手柄を横取りしているだけで、
佐藤直紀本人の成果じゃないからね。
まあ、ダメなところを取り沙汰するより、
もう少し良かったところを挙げておくと、
これは原作漫画に端を発しているわけだが、
数学や科学にかなってさえいれば、
世の中は間違った方向に進まない。
逆に言えば、誤った選択をする者は、
データを粗末に扱い、
数学や科学、つまり学問=文明を否定して、
理屈の通らない(理不尽な)古い体制=前時代に戻そうとする。
軍部とか軍人とはつまり、
まともな世の中では使い物にならない人たちの集まりで、
権限を持ってはいけない人に権限を与え、
その体制が崩れないように、
上下関係を保つことを絶対とするわけ。
——ということが、
わかる人にはきちんと伝わる作品になっていた。
次に、
作品を現代に世に問う意義。
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これまた原作に大きく起因しようが、
『アルキメデスの大戦』は、
現代に激しく警鐘を鳴らす内容で、
2019年夏に公開する意義があった。
…んだけど、
戦争を二度と起こさないために、
過去の戦争を描く映画を今作り公開って言うのは、
ずっと懐疑的である。
かつて、
24時間テレビの偽善性に文句を言う人に、
「目の前の川で人がおぼれているのに、助けずに、『この川の危険性は前からだった。行政に改善を訴えよう』」と、おぼれている人を見殺しにするようなものでは?
との例えがあった。
今では同番組の問題が暴かれているので、
「その例えはどうよ」と言う気もする。
だが昨今よくある、
「現代の戦争に向かう道を食い止めるために、過去の戦争をふり返る映画を作る」
というやり方は、
目の前で火事が起き、
燃える家の中には閉じ込められた人がいて助けを求めているのに救出せず、
よりによってその家の前で、
「火事って言えば、70年前の大火はすごかった」
と懐かしんでいるようなものではないか。
山田洋次監督が、
『新聞記者』を鑑賞して絶賛したそうだが、
私は言いたい。
「いやいや、あんたも、
“今作らねばならず、見なければいけない映画”を撮ってくれよ!」
と。
山田洋次近年作
『母と暮らせば』(2015)
『家族はつらいよ』(2016)
『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』(2018)
同じことは、
『日本のいちばん長い日』(2015)の原田眞人監督にも言える。
「いやいや、『日本のいちばん長い日』がホントに
“今作らねばならず、見なければいけない映画”かよ!」
と思わずにはいられなかった。
一応、原田監督は、次回作の
戦争できる国作りを進める首相というのが出て来るが、
それは言い訳程度の付け足しで、
「こいつ、わかってるくせに…」と嫌悪感が増した。
話を戻しますと、
『アルキメデスの大戦』も、
『主戦場』『新聞記者』と並び立ち、
描かれる時代は違えども、
“今作らねばならず、見なければいけない映画”
だと感じました。
上映回数も減っているので、
できればお見逃しなく。
そして、私も見逃さないようにしてくれた
ベラデンさんには、
またしてもお礼申し上げます。