一時期は、公開されてる映画をかたっぱしから観ていたが、
シネコンの穴うめに量産されてるゴミ映画が邦画にひしめき、
ホントに観ておくべき映画なんて、年に数本もないと悟った、16日で52歳の、すっかりオトナなボク。
それはまた、ガツガツせずとも、観るべき映画は観るようになっている、ということでもある。
最近は、とにかく新作封切り作品をほとんど観られず、
それでも『フライト』は、絶対はずせないなと感じていた。
理由は、
1.経験的に、デンゼル・ワシントン出演作に、ハズレがない。
2.ロバート・ゼメキス監督、アラン・シルベストリ音楽という布陣もまた、ハズレのない、信頼のブランドである。
3,何日か前の夢で、『フライト』上映劇場のロビーにいた。
ところが、ゼメキスは、
2000年の
『キャスト・アウェイ』
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『ホワット・ライズ・ビニース』
を最後に、実写映画を監督せず、
『ポーラー・エクスプレス』 (2004)
『ベオウルフ/呪われし勇者』 (2007)
『Disney's クリスマス・キャロル』(2009・未見 )
と、3D:CGアニメーション映画ばかりを監督するようになってしまった。
『フライト』は、久々の実写映画だが、その出来は?
結果としては、観てよかった。
見逃さないでよかった。
『フォレスト・ガンプ/一期一会』(1994)以降の、
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スペクタクルは添え物で、本筋は人間ドラマの流れの1本。
なので、ふだん『BRAVE HEARTS 海猿』(2012)みたいな、
典型的なパニック映画の流れに慣れてる日本の観客には、あまりしっくり来なかったようだが、
どっこい、見せ場らしくない場面の方が、ドラマとしては盛り上がる構成は、しっかりと功を奏し、
(※以下プチネタバレ/赤字部分)
最後はわだかまりを残さずに、晴れやかな思いで、泣き濡らした目のまま、映画館を後にした。
「人生の正しい選択」についての物語。
「いささか冗漫では」との声を聞き、たしかに自分も3度ほど落ちかけたが、最後まで見切ると、不平不満は残らなかった。
ゼメキスというと、たいていの人が、『バック・トゥ・ザ・フューチャー 』シリーズなんだろうけど、
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近年の彼が監督した実写作品は、そういう「若気の至り」みたいな、軽々しいところが消えて、ドラマの深みと陰影は格段に上。
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だけどこれがわかるには、ある程度、歳を重ねないとならないかも。
それから、こういう深みのまるで感じられない、ゼメキス監督のCGアニメはなんだったのかとも思う。
実写への監督復帰、おめでとう!
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