『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』 IMAX 3D
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2019/6/1 Ｔ・ジョイ品川PRINCE シアター11 I-17
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『ゴジラ』の新作といえば、
それこそ、1984年末の３G対決、
『グレムリン』『ゴーストバスターズ』と並ぶ沢口靖子ゴジラから、
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初の海外版1998年のローランド・エメリッヒ作
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2014年のアメリカ版第２作ギャレス・エドワーズ監督作と
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２作のアメリカ版同タイトル『GODZILLA』
そして私以外のみんなは大好きらしい、
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ことごとくダメだった。
中には時折、
一筋の光明みたいなのもありはしましたが、
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『ゴジラVSビオランテ』（1989）
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ビオゴジ／イノウエアーツのソフビ
とにかく「なんでそうなる？」と残念な方向に話が進んだり、
ドラマパートと怪獣パートの配分がヘンテコだったり、
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あるいはとうてい一般娯楽映画の水準に達せず、
「怪獣映画にしては上出来」という断り書きなしには評価できなかったり。
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生頼／生賴範義（おおらい・のりよし）のゴジラアート
でもって、怪獣映画のファンが「これぞホンモノ！」
と絶賛するのって、
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私のような映画ファンに言わせると
「はぁ？こんなの映画じゃねえよ！」
だったりするわけよ。
さしずめ、
アニメしか見ない人と映画マニアの人でガンダム評価が異なるように、
怪獣映画しか見ない人の映画評価は、私みたいな映画通にはあてにならない。
そうそう、
『レディ・プレイヤー１』のメカゴジラも、
「なんか違う」の違和感は拭えなかったね。
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「どのメカゴジラなんだよ」っていう…。
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ゴジラ対メカゴジラ（1974）
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メカゴジラの逆襲（1975）
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ゴジラvsメカゴジラ（1993）
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ゴジラ×メカゴジラ（2002）
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ゴジラ×モスラ×メカゴジラ 東京SOS（2003）
とどめに日本の最新作はアニメで、
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なぜか試写に招待された三部作の１作目以外は未見。
だけど「別にいいや」って感じ。
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でも、本作『キング・オブ』に関しては、
いい兆しを感じ続けていた。
同系列作、
製作会社がレジェンダリー・ピクチャーズ
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ワーナー配給の〈モンスターバース〉シリーズ前作、
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『キングコング: 髑髏島の巨神』（2017）も——
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『マイティ・ソー』のロキ（トム・ヒドルストン・右）だけでなく、
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『キャプテン・マーベル』（2019）のブリー・ラーソン（左）まで出てたとは！
——ツボを押さえた快作だったし、
怪獣調査団体モナークのコンセプトが斬新で、
これを軸に話を進めれば、
面白くならないわけがないと予想できた。
品川IMAXの予告の出来も上々。
劇場公開版ではカットされた、
『ライトスタッフ』（1983）のサリー・ランド（Sally Rand）のダンスシーンと同じ、
ドビュッシーの『月の光』が効果的に使われていて、
「わかってらっしゃる」感がひしひしと伝わってくる。
さらに、私とは映画観の異なる、
クリス・スタックマンのレビューで、
最低評価のC−（シーマイナス）が下されたことで、
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私はかえって
「これはもしかしてひょっとして」
と期待してしまった。
さて、実際に『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』を観た感想は？
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多くの人がケチをつけてる不満はたしかにありはするものの、
最後まで見終えて、
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私は本作を否定する気持ちはありません。
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正直言って、最後の方でちょっと泣きました。
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IMAX 3Dの効果は、それほどフルには発揮されず、
そこがまた、ところどころ何かが欠けている本作をよく象徴してはいますが、
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だからって全然ダメなわけでもないですし、
それなりにすごかったですよ。
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人間のキャストは、
存在意義の有無や好感度の差が激しい。
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そんな本編画面の至らなさを払拭してくれるのが
もうこれだけで大満足、大興奮。
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そういやワーナー映画は、通常は松竹配給で、
『スーパーマン』（1978）
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以来のＤＣ映画も、
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最新作『シャザム！』（2019）
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まで、ずっと松竹系が主要公開館だが、
（シネコンは無関係）
さすがに本作は最初に、
同じ〈モンスターバース〉シリーズなのに、
『キングコング: 髑髏島の巨神』では見かけなかった、
東宝映画のタイトルが堂々と出ましたよ。
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そりゃそうでしょう。
ゴジラこそ、東宝の宝だから。
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『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』は絶対見るべし！