この記事より
重要案件なので、
以下に転記します。
(パープル文字)
円谷プロ「ウルトラマン」、完全勝訴の全内幕
4/24(火) 15:39配信
円谷プロダクションは4月24日、米国で起こしていた“ウルトラマン”シリーズの著作権に関連する訴訟について、円谷プロダクションの主張すべてが認められる完全勝訴の判決が、米カリフォルニア州連邦地裁で出たことを発表。円谷プロダクション経営管理部ゼネラルマネージャーの高橋良太氏が記者会見に出席した。
会見に出席した、円谷プロダクション経営管理部ゼネラルマネージャーの高橋良太氏
まだ一審判決が出た段階ではあるが、円谷プロダクションは新証拠が出される可能性は低いとして、海外展開を控えていたウルトラマン旧作6シリーズ(ウルトラQ、ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマン、ウルトラマンエース、ウルトラマンタロウ)について、積極的に海外展開する考えだ。
この裁判は1976年に円谷プロダクションの当時の社長であった円谷皐氏(円谷英二氏の次男)が、タイで映像制作プロダクション会社「チャイヨー・プロダクション」を経営していたソンゲンチャイ・ソンポテ(ソンポート)氏にウルトラマンシリーズの日本以外での版権を譲渡するとした書面の有効性について、チャイヨー・プロダクションから版権を再譲渡されていた日本のユーエム社との間で争われていたもの。
■書面が偽造されたものであると判断
元々は円谷プロダクションがYouTubeに公開したウルトラマンの映像が権利侵害であるとして、ユーエム社が2015年5月18日に提訴していたもの。これに対して円谷プロダクションが、ユーエムには権利がないとして反訴していた。今回の判決では米国裁判制度にあるディスカバリー(証拠開示)手続きが取られ、1人当たり1週間にわたる関係者の証言録取などが行われ、ソンポテ氏に権利を譲渡したとされる書面が偽造されたものであると判断された。
この「76年書面」をめぐっては、日本では書面に押された社判が本物であるとして、原本書面や筆跡鑑定が行われないまま2004年に円谷プロダクションが敗訴、一方、タイでは署名が偽物であるなど複数の理由から76年書面が偽物であるとの判決が確定している。
このため、ウルトラマンシリーズの版権ライセンスを海外展開する際、ライセンサーは円谷プロダクションとチャイヨー・プロダクション(その後、ユーエム社)のどちらと契約しても訴訟リスクを抱える複雑な状況にあった。
今回の判決によって、すべての問題が即座に解決するわけではないが、次に挙げるような円谷プロダクションの主張がすべて認められており、係争中の他裁判に大きな影響を与えると考えられる。
「76年書面」とは、ウルトラQからウルトラマンタロウまでの6作品(およびジャンボーグA)の映像を、日本を除くすべての国において、期限の定めなく独占的に利用許諾することを規定したとされる書類だ。
ソンポテ氏は、その後に制作された作品すべてに関しても権利を有していると主張していたが、その後、上記6作品のみに限定したものだと主張を変えて展開されたが、書面そのものに極めて不自然な点があると円谷プロダクションは主張してきた。それらは以下のようにまとめられる。
・円谷プロダクションの名称が間違っている(円谷プロダクションと円谷エンタープライズの両方を合わせた円谷プロダクション&エンタープライズという実在しない社名となっている)
・ウルトラマンの作品名称に誤りがある(ウルトラQをUltraman I、ウルトラマンをUltraman IIなど)
・書面に記載されている作品本数に誤りがある
・円谷プロダクションにとって最重要資産であるにもかかわらず、規定事項は1ページ内のごく簡易な事柄しか書かれていない
・ソンポテ氏側の署名がない
・ライセンス料の記載がない
・ライセンスに関する期限の定めや、著作物の扱いに関する規定がない
・円谷皐氏が亡くなった翌年の1996年まで、20年間、一切の権利主張を行っていなかった
・サインの筆跡が異なる(タイ国家警察、および円谷プロダクションが依頼した米国の専門家、日本の専門家は偽物と判断)
■中国では別途、新たな係争が発生
ウルトラマン関連の訴訟は中国でも争われており、2004年にソンポテ氏が中国において「76年書面」を元に提訴。一審では円谷プロダクションが勝訴したものの、二審では逆転敗訴した。この判決も確定してしまっているが、実は中国では別途、新たな係争が発生していた。
ことの発端は2017年7月10日。7月10日は「ウルトラマン前夜祭ウルトラマン誕生祭」で初めてウルトラマンが登場したことから”ウルトラマンの日”とされているが、それから51年を経た記念日に中国で新作の発表会が開催された。このイベントで、中国企業の広州藍弧文化伝播有限公司が映像『鋼鐵飛龍之再見奧特曼』(さよならウルトラマンの意)の製作を発表した。
よく似た“モノマネコンテンツ”ではなく、タイトルも中国語で明確にウルトラマンを示していたが、7月19日になると円谷プロダクションが「当社は一切関知しておらず、本件映像作品は当社の許諾・監修等なく制作されているものです。当該発表会及び映像におけるウルトラマンキャラクターの利用方法、態様等は、ウルトラマンブランドを著しく毀損し、断固として非難すべきものであり、到底認められるものではありません」との声明を発表した。
これに対し中国企業側は、ウルトラマンの海外における版権を持つ企業からライセンスを受けて制作したものだと反論。今年2月には劇場公開を強行した。
米国での事例を含め、「76年書面」をめぐる裁判では、海外版権契約の有効・無効に関して争われてきたが、著作権そのものに関しては係争がなかった。つまり、旧作の版権が違法に取引されたのではなく、“公式なライセンスを元にした新作”とされる作品が、著作権者が承知しないまま制作されたという点で極めて特殊な事例だったといえる。
■上訴の可能性は残っているが…
円谷プロダクションは著作権を侵害した映画の放送、提供、宣伝の停止、謝罪文の公開と損害賠償を求めて訴訟中であるが、米国で見つかった新たな証拠や証言録取が決め手となる可能性が高い。ライセンスを現在保有しているユーエム自身が、新作を制作する権利を有しているとは“認識していない”と宣誓証言しているためだ。
なお、カリフォルニア州連邦地裁の判決に対する上訴の可能性は残っている。TMI総合法律事務所の原雅宣氏もその可能性は認めるが、以下の点から難しいと予想しているという。
契約を結んだとされるソンポテ氏が米国での裁判に出廷せず、証言を拒否しており、新たな証拠が登場する可能性が極めて低いこと。そして、“すべての権利を無期限に”有しているはずのチャイヨー・プロダクションに1976年以降に結んだとされるライセンス書類が残されていたこと(書面が有効ならば、新たなライセンスは不要である)など、それまで明らかになっていなかった、円谷プロダクションにとって有利な証拠が出てきているためだ。
「76年書面」をめぐっては、“当時、円谷プロダクションが経営に行き詰まって海外ライセンスを手放した”などの流言飛語もネットなどでは飛び交ったことがある。失った時間は取り戻せないが、これまで「オファーはあっても応じることができなかった」(高橋氏)という旧作を交えたライセンス事業の発展に期待したいものである。
本件に関しては、
そこに綴った趣旨どおりの判決になったのは喜ばしい。
また、勝訴については、
同じ記事のコメントで、
ぴぐ
きわめて妥当な判決内容を読んで納得、
重ねてあらためて、
日本の裁判所のレベルの低さに呆れかえる。
プロが高い料金をせしめてるのにできないんじゃ、
わざわざ裁判する意味ないじゃんか。
おかげで円谷プロは、
海外展開の際には本来は無用な気を配り、
初代マンの出番が望まれる場合には、
トラブルを避けて、
Cタイプのそっくりさん、
ウルトラマンネオスで代用している。
↓これもネオス。
↓またまたネオス。
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現行スーツの都合もあるが、造形の詰めが甘い1995年版プロトタイプ(左)ではなく、
より初代Cタイプに近い2000年モデル(右)を使用。
新旧ネオスの比較
↓こちらが新ネオス。
そもそも「ネオ(ス)」は「新」って意味だから、
「新ネオス」は「頭痛が痛い」みたいな重複表現。
とにかく日本人以外には、
↓初代ウルトラマンCタイプと、
↓2000年版現行ネオスの違いは見分けがつかないだろう。
↑ウルトラセブン(左)とセブン21(ツーワン/右)は意図的に似せてあるから、
↑下半身はガイアに似ている。
これでようやく、
ついでに
海外でのメディアパッケージ=Blu-ray発売や、
ネット配信の道が拓けはしたが、
始祖はなにせ50年以上前なので、
番組自体は古色蒼然として、新規ファンの獲得は難しかろう。
それよりもウルトラ6兄弟の
キャラクター権の方が重要だろう。
ところで負けるはずのない裁判に負けてばかりで、
辛酸をなめ続けた円谷プロの逆転勝利は、
誰のせいで、誰のおかげか。
誰の「せい」は、
ソンポテで、
チャイヨーからユーエム社、
次には
ウルトラマンUSA社
の動きが醜悪で奇怪。
2015年5月10日、
チャイヨープロは、ウルトラマンUSA社の設立を発表。
●フィギュア発売、
●クラシック6タイトルのブルーレイ発売
●新作ウルトラマン映画の製作
●新作テレビシリーズの製作
——を宣言した。
円谷英二への恩を、
円谷皐(のぼる)への仇で返したソンポート。
さよなら!
ウルトラマンUSA社への記事リンクは、
すでに断たれている。
とにかくこいつのやり口は汚くあくどく卑怯で、
完全な自己本位(ウルトラは金儲けの手段) 。
中国のおふざけ映画は上の記事では「別件」「新たな火種」とされているが、
映画会社が「正式な許可をもらっている」と主張。
では誰が許可を与えたのか?
海外のウルトラマンの権利を持っていると言い張っていた人は、
誰の「おかげ」は、
1年前の2017年3月14日、
が就任したことだろう。
円谷プロダクションはこのほど、ウォルト・ディズニー・ジャパンでスタジオ・グループゼネラル・マネージャーなどを歴任した塚越隆行氏の代表取締役社長就任を内定したと発表した。8月1日開催予定の臨時株主総会と取締役会で正式決定する。なお、現代表取締役社長の大岡新一氏の役職は未定。
塚越氏は1962年生まれ。86年4月に朝日広告社入社。91年6月にディズニー・ホーム・ビデオ・ジャパン入社。98年5月に同社セルスルー事業部事業部長に就任。2000年4月にブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント日本代表。10年3月にウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン シニア・ヴァイス・プレジデント兼ゼネラル・マネージャー。16年7月にウォルト・ディズニー・ジャパン エグゼクティブ・プロデューサー。17年1月にディズニーを退社した。
さすがはアメリカが本社のディズニーから、
版権ビジネスのノウハウを熟知しての円谷への移籍だけに、
しっかりと結果を出した。
もう本当にお別れです、さようなら!
ミレニアム
「青目のウルトラマンは、今後はオーブにお任せします」
ダークウルトラマン
「ダークの名前は、ウルトラマンダークにお任せします」
エリート
「青くて陰険な目のウルトラマンは、今後はジードにお任せです」
オーブ(エメリウムスラッガー)
ウルトラマンダーク
ジード
「わかりました」