※4/1ですが、今年はエイプリルフール企画はありません。(イレギュラー記事がたて込んだ影響)
『蒼きヤマトへの憧憬』は、2010年1月15日 に始まったので、時期的には『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』が公開されたばかり、1作目のリメイク『2199』なんて影も形もなく、1974年のヤマトの原初形態を再現する試みは、DVD付属の新1/700キットくらいのものだった。
ところがコツコツ続けてるうちに、『2199』が発表、公開、今月からテレビ放送となって、これが1作目のリメイクだから、「2199」に登場するヤマトこそ、原初形態のヤマトじゃないかって思われてる感アリアリだけど、個人的には全然そうは思っていない。
と言う主旨の話は前にも書いたが、
それを前フリに紹介した、ブラスタルゴさんのフルスクラッチ樹脂キット、
ご本人のサイトで、大判サイズで見られるからいいにせよ、
アメブロの画像表示法が変わって、本ブログで紹介したものは小さくしか表示できず、インパクトがちっとも伝わらない。
それとやっぱり「ヤマト」は実写じゃなくアニメだから、立体よりは平面の絵で、その勇姿を拝みたい。
と思ってたら、これの紹介を忘れてたことに気がついた。
ブラスタルゴさんが、PIXIVという画像投稿サイトで披露しているイラストの数々。
大判画像はそちらで見ていただくとして、こちらでは横430ピクセルの限界で見ていただきます。
まずはこれ。
必要最小限の線で、フォルムをびしっと示しつつ、ライン取りが正確無比で、全くスキが無い。
照明や識別灯の位置や色も絶妙です!
いかにも1970年代的な曲面とハッタリの、連続する鋭角による構成、「反り返り効果」とか、「張り出し効果」とか、「トンガリ効果」「うすうす効果」の集大成。
↓左右反転、角度修正したもの。
次は設定図の描き直しと、
同図に連なる別アングルの新規描き起こし。
なんで今まで、こういう的確な図版がなかったかというと、
CGのない時代、
スタジオぬえ(加藤直之+宮武一貫)が清書した設定図面や設定画を、
松本零士も、
加藤直之も、
宮武一貫も、
1974年の番組準備期間には、まだどう描いていいかわからず、あるいは手に負えないアングルで描くのを、放棄していたため。
それから約40年も、誰もこれにあえて挑まず、
「さらば」「永遠に」「完結編」と、どんどん原形をとどめなくなる方に、ケタ合わせしてしまったため。
「2199」版はさらに、途中の醜悪な'98プレステ版と、それに準拠するポピニカ魂にいったん寄り道して、その要素を残しているため、どっちつかずの煮え切らないものになっている。
元デザインのヤマトって、第一主砲から艦首までの距離が長い。
ドーム型、涙滴型の艦長室と、横に大きく張り出したレーダー基部。
これまた、「ヤマト」現役当時の設定画には一切なかったアングル。
司令塔基部の構造が、設定図面どおりという、ブラスタルゴさん以前には、ほぼ前例のない驚異のイラスト。
ヒレのトンガリ具合と角度、薄さ、シャープさに注目。
カタパルト周辺の構造と位置関係も、図面にきわめて忠実。
↓これまた、設定画にはないアングル。
2199版とは、形状がまるで異なる。
これが、蒼きヤマト1974だ!
グダグダ書いたが、ようはどっちがカッコイイか、サマになっているかってことですよ。
上から順に、交互に「ブラスタルゴ」バージョンと、「2199」バージョン。
実はもっと細部が見やすい図版があるんだけど、それについては、またいずれ。
『蒼きヤマトへの憧憬』は、2010年1月15日 に始まったので、時期的には『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』が公開されたばかり、1作目のリメイク『2199』なんて影も形もなく、1974年のヤマトの原初形態を再現する試みは、DVD付属の新1/700キットくらいのものだった。
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ところがコツコツ続けてるうちに、『2199』が発表、公開、今月からテレビ放送となって、これが1作目のリメイクだから、「2199」に登場するヤマトこそ、原初形態のヤマトじゃないかって思われてる感アリアリだけど、個人的には全然そうは思っていない。
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と言う主旨の話は前にも書いたが、
それを前フリに紹介した、ブラスタルゴさんのフルスクラッチ樹脂キット、
ご本人のサイトで、大判サイズで見られるからいいにせよ、
アメブロの画像表示法が変わって、本ブログで紹介したものは小さくしか表示できず、インパクトがちっとも伝わらない。
それとやっぱり「ヤマト」は実写じゃなくアニメだから、立体よりは平面の絵で、その勇姿を拝みたい。
と思ってたら、これの紹介を忘れてたことに気がついた。
ブラスタルゴさんが、PIXIVという画像投稿サイトで披露しているイラストの数々。
大判画像はそちらで見ていただくとして、こちらでは横430ピクセルの限界で見ていただきます。
まずはこれ。
必要最小限の線で、フォルムをびしっと示しつつ、ライン取りが正確無比で、全くスキが無い。
照明や識別灯の位置や色も絶妙です!
いかにも1970年代的な曲面とハッタリの、連続する鋭角による構成、「反り返り効果」とか、「張り出し効果」とか、「トンガリ効果」「うすうす効果」の集大成。
↓左右反転、角度修正したもの。
次は設定図の描き直しと、
同図に連なる別アングルの新規描き起こし。
なんで今まで、こういう的確な図版がなかったかというと、
CGのない時代、
スタジオぬえ(加藤直之+宮武一貫)が清書した設定図面や設定画を、
松本零士も、
加藤直之も、
宮武一貫も、
1974年の番組準備期間には、まだどう描いていいかわからず、あるいは手に負えないアングルで描くのを、放棄していたため。
それから約40年も、誰もこれにあえて挑まず、
「さらば」「永遠に」「完結編」と、どんどん原形をとどめなくなる方に、ケタ合わせしてしまったため。
「2199」版はさらに、途中の醜悪な'98プレステ版と、それに準拠するポピニカ魂にいったん寄り道して、その要素を残しているため、どっちつかずの煮え切らないものになっている。
元デザインのヤマトって、第一主砲から艦首までの距離が長い。
ドーム型、涙滴型の艦長室と、横に大きく張り出したレーダー基部。
これまた、「ヤマト」現役当時の設定画には一切なかったアングル。
司令塔基部の構造が、設定図面どおりという、ブラスタルゴさん以前には、ほぼ前例のない驚異のイラスト。
ヒレのトンガリ具合と角度、薄さ、シャープさに注目。
カタパルト周辺の構造と位置関係も、図面にきわめて忠実。
↓これまた、設定画にはないアングル。
2199版とは、形状がまるで異なる。
これが、蒼きヤマト1974だ!
グダグダ書いたが、ようはどっちがカッコイイか、サマになっているかってことですよ。
上から順に、交互に「ブラスタルゴ」バージョンと、「2199」バージョン。
実はもっと細部が見やすい図版があるんだけど、それについては、またいずれ。