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『ジェイソン・ボーン』(2016・後編)

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これの後編。



『ジェイソン・ボーン』の鑑賞1回目は、
もんすたー

DORO☆OFF展示会の1日目、
10/8で、
場所はTOHOシネマズ日本橋
スクリーン8のTCX(16.0×6.7m) D列18番
mkmk
ただしこの館はDOLBY ATMOS(ドルビーアトモス)装備だが、
『ジェイソン・ボーン』は対応作品ではないので、
その効果はいまだ未体験。

導入当初は、
●TCXで、100円増しの特別料金
●音響のDOLBY ATMOS追加で、さらに100円
だったが、現在は通常料金のみで追加はなくなっている。

『君の名は。』を見た、
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やはり日本橋TCXのスクリーン7(18.7×7.9m)
より少し小さい(16.0×6.7m)が、
今回もかなり前列だったため、
画質はざらつき気味だし、
動きの早い画面は追いきれないしで、
あまり良い鑑賞環境とはいえなかった。

それに、鑑賞時間にはすでに東京滞在も数時間が経過し、
蓄積した疲労もあって、
映画開始からほどなくして不覚にもウトウト。

おまけに、またしても尿意をもよおし
エンディングクレジットを待たずに退場。

というわけで、
DORO☆OFFの2日目に、
今度はTOHOシネマズ新宿で☆
たた
スクリーンサイズは非公表。推定12m×22m。
☆同館で初のIMAX(アイマックス)体験としゃれ込んだ。

同じ映画を、
通常映画で最大級のTCXと、
シネコン仕様(MPX)IMAXで見ると、
ぬぬ
どちらがいいのか比較する絶好の機会なはず…だが、
残念ながら、それはかなわなかった。

1.座席の位置が異なる

前日のTCXが、通路をはさんだ前列、
つまり遅れて入場する不届き者に視界を遮られる位置で、
スクリーンからの距離が近すぎて、全体像もつかめなければ、
アクション映画の目まぐるしい動きにもついていけなかった。

それもあり、翌日のIMAXで、選べる席が左右どちらかに偏ってもいたため、
最後列の左から2番目(M列2番)を選択。

映画の全体像を視界に収めたのはいいが、
条件があまりに異なり、
比較のしようがなかった。

2.疑似IMAX感の横溢おういつ

初体験のTOHOシネマズ新宿のIMAXだが、
あまりIMAXっぽくなかった。

最後列で、
スクリーンの巨大さが実感できにくいというのもあるが、
そもそも施設自体の問題も。

デジタル上映で、
スクリーンの上下左右ギリギリまで映写できるようになったのをいいことに、
上映館は思い切り箱形。
そのため通常は、スクリーンから遠ざかるほど、
扇型に広げて席数を稼ぐところ、
それをやらずに、
となりのSCREEN 9(TCX 8.0×19.2m)が座席数499+(2)
なのに、
SCREEN 10は、たったの311+(2)席。

デジタルIMAXで、ただでさえ縦方向の高さが抑えられ、
天井がのしかかってくるような圧迫感があるのに、
新宿TOHOシネマズでは、
両脇の壁が迫ってくるような、
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横方向の圧迫感も加わってしまっている。

スクリーン自体も、
そりゃ小さくもないが、
目を見張るほど大きいってわけでもない。

座った位置が違うので、
一概に比較できないとはいえ、
木場の109シネマズで、
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』IMAX-3D(2016) 鑑賞時に、
IMAXで見た『シン・ゴジラ』と、

IMAX-3Dで見た『ローグ・ワン』予告の迫力は、

『ボーン』前についていた、
新しい『ローグ・ワン』の予告(2D)からは、

さっぱり伝わってこなかった。

3.『ジェイソン・ボーン』という作品

『ジェイソン・ボーン』をIMAXの大迫力で
という宣伝もあり、
めでたく満員御礼だったが、
この作品自体は、
IMAX仕様で製作されておらず、
IMAX上映でも画面サイズは常に一定。

本当のIMAX作品は、上映途中で、
それまで上下に黒みがあった部分まで映像が表示される。

つまりシネスコ作品はたまにビスタサイズに、
純正IMAXではさらにスタンダードに映写面積が増える。


いわゆるDMRと言われる、
単なる通常場のブローアップ(引き伸ばし/拡大版)で、
エンジェル ウォーズ』(2011)と同じ。
ぱんち
『ジェイソン・ボーン』の上映サイズは、
IMAXでも、最初から最後までずっとシネスコ。




画像の鮮明さが売りの作品でもなく、
別にあえてIMAX版を選択するまでもない。

フィルム式IMAXの頃は、
音声が非圧縮の大迫力が売りだったが、
近年は通常版でも、5.1chサラウンドは非圧縮なので、
サウンド面でも差がない。

新宿IMAXは音声が最新式、
日本初の“イマーシブ・サウンド・システム対応

従来の最大6.1chサラウンド(日本国内では5.1ch)に、
サイドスピーカーとオーバーヘッドスピーカーを加えた12.1chサラウンド
——とのことだが、
私には前日の通常版との違いがわからなかった。

結局『ジェイソン・ボーン』と言う作品は、
通常版ではドルビーアトモス非対応だし、
IMAX版でも、イマーシブ・サウンド非対応なんじゃないか。

やっと作品レビュー

前日の反省を踏まえた…はずなのに、
冒頭のストリートファイター?のくだりのすぐ後から、
すと
また寝入ってしまい、
気づいたら、昨日目を覚ました少し前で、
ボーン(マット・デイモン)は、
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ニッキー(ジュリア・スタイルズ)と言葉を交わしていた。

従って、
二日続けて見ながら、
2人がどういう経緯で再会したのか、
いまだにわかっていない。

結局映画は、
観客が「ボーン」シリーズに求めるもの、
すなわち、
◎マット・デイモン主演
◎ボーンの追跡逃亡劇
◎敵味方のたどる運命
◎陰謀の提示と暴露
——といったドラマ展開を縦軸に、
◎落下のスリル、高低差のあるアクション
◎カーチェイス
◎肉弾格闘戦
をちりばめて、
典型的な「ボーン」映画に、仕上がってはいる。

ジョン・パウエルの音楽も、既存曲の再構成で、
あれをここ、
これをここ、
にとちりばめ直しただけで、
本作のための新曲追加は、ない印象。

Jason Bourne
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「見覚えがある」「聞き覚えがある」既視感で言えば、
今回の敵工作員、
ヴァンサン・カッセルも、
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この手の映画の常連なので、
「ボーン」シリーズに初登場の感じがしない。

組織対個人の図式でシリーズを再開しても、
存在意義を問われるので、
一応、
とみり
SNSのプライバシーを、国家が侵害する
という今風の要素を加えてはいるが、
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最後に例の、「♪キュイーン、キュイーン♪」というイントロから、
またしてものお約束、
モービーの「エクストリーム・ウェイズ」(新録)が流れると☆

この曲は、「ボーン・レガシー」(2012)でも流れたので、

モービーは通算5回も起用され、おそらく今後も。



ボーン・レガシー(帯付き直輸入盤)
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☆人々が「ボーン」シリーズに期待するお約束は全部揃えたんだし、
誰もそれ以上を望んでないんだから、
ま、こんなもんだろうとは思うけど。

78点

何作続けるんだろうか。

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